ハノイの日本人

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観れなかったマレーシア戦のまとめ。

きのうはバンコクで久しぶりに A さんと会うことが出来ました。南アフリカ・ワールドカップで出会った方です。サッカートークを2時間くらい楽しみましたw そこでも、なでしこの話をしたんですけど、やはり北京オリンピックでの経験がワールドカップ優勝への大きな要因になったという話です。選手たちは優勝を目指すチームとの違いを痛感したと言ってましたよね。


では、この男子のオリンピック代表はロンドンで優勝を目指しているでしょうか? ロンドンではフル代表でも主力の 香川と 清武 のコンビがそのまま使えるんですよ。正直、出場する 16カ国のなかでフル代表の主力選手を使ってくるところは少ないはずです。日本が優勝を目指すことは、ちっともおかしなことではありません!


私は観れませんでしたが、マレーシア戦のだいたいの雰囲気は予想した通りだったようです。つまり、圧倒的な強さを見せることなく、普通の勝利に終わったわけです。「それでも強豪国の代表選手なのか?」とテレビ観戦すら出来なかった私は言いたいわけです。原因はなんだったか探って行きましょう。


◉課題山積のU-22代表。2−0も決して快勝ではない(後藤健生
http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2011092210530402.html
『こうして、立ち上がりは「日本の快勝か」と思われた。だが、その後の何回かの決定的なチャンスを決めきれないでいると、次第にリズムを失っていく。こういう実力差があるチームとのゲームでは「よく起こる」症状が、いくつも重なっていた。 まず、第1の症状は気持ち良くパスを回すことができた(しかも、先制点まで取れた)ことで、自分たちのパスに酔ってしまったこと。パスを回すことが目的と化し、相手ゴール前に向けての推進力を失っていく。こうして相手を崩しきれないでいるうちに、同じリズム、同じ距離感のパスばかりになってしまったのが第2の症状。これでは、相手も次第に日本のパス回しに慣れてきてしまう。パスのリズムを変えたり、長短、緩急の変化を付けられれば良いのだが、今のU-22日本代表には、そうしたリーダーシップを発揮できる選手はいない。こうして攻撃が滞っているうちに、そもそも、一番大事なパスの精度自体までが落ちてきてミスも目立ち始め、そのまま前半を終了する』


後藤さんは「パスのリズムを変えたり、長短、緩急の変化を付けられれば良いのだが」と書かれています。これまでの日本代表はパスを回しまくるが、まったく得点に結びつかないというサッカーの歴史がありました。でも、現在の代表には 遠藤、長谷部という選手がいて、そういうこともなくなって来たわけです。しかし、U-22 にはまだそれを出来る選手がいないと。


あと、前半がよくないまま終了したのに、後半からスピードのある 永井を使ってこなかった。これはなぜか気になりますよね? 実際に 永井 は 59分から出場し、2得点目のアシストをしてるわけですから。後藤さんは「全体に相手を押し込んでいる状況では、彼の速さを生かすだけのスペースがなくなってしまう」ということを指摘されていました。なるほど。それで 関塚監督はマレーシア戦でのスタメン起用をしなかったわけですね。


◉帰国して早々に、関塚ジャパンの爽快サッカーに舌鼓(湯浅健二
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/11_u22_vs_malaysia.html
『関塚ジャパンの真骨頂は、何といっても素晴らしい組織サッカーにあるわけです。もちろん、その絶対的なスタートラインは、素早い攻守の切り替えと、爆発的なチェイス&チェック(守備の起点プレー)をベースにした、アイデア(イメージ)が有機的に連鎖しつづける協力ディフェンスにあることは言うまでもありませんよね。そして、攻撃となったら、人とボールが、素早く、そして広く動きつづけるわけです。彼らのサッカーじゃ、ワンツースリー(&フォー)なんていうコンビネーションは当たり前なんだから、爽快だよね〜。そして、ここからが重要なポイントなんだけれど・・、組織プレーが素晴らしいからこそ、個の才能プレー「も」効果的に光り輝かせることが出来る・・。大迫勇也原口元気の勝負ドリブル・・清武弘嗣の、タメからのスルーパス(相手守備の視線と意識を独り占めにして送り込んだ、東慶悟へのウラ取りの決定的スルーパスは見事の一言!)・・などなど・・ まあ、選手たちは、あれだけの(相手守備のウラを攻略した!)チャンスがありながら、結局2ゴールしか奪えなかったことで、ちょっと落胆の表情はしていたけれど、それでも、あのサッカー内容をつづけていけば、チームのモラルはアップするだろうし、志向するサッカーにも、着実に近づいていけるに違いない。とにかく、彼らのサッカーからは、もっとサッカー内容を良くしたい・・という強烈な意志を感じるわけです。まあ・・ネ・・とはいっても、BS中継の解説を担当していた長谷川健太さんも言っていたように、最終勝負プロセスで「も」、相手守備を引き出してスペースを攻略したり、相手を一方に引きつけてからサイドチェンジでスペースを突くなど(仕掛けのリズムやテンポに変化を付けるなど)、相手ディフェンスブロックを「いなす」ような余裕が出てくればいいよね』
 

ドイツから帰国早々でテレビ観戦された 湯浅さんは、関塚さんのサッカーを凄く評価されているようです。この文章を読むと、フィニッシュだけが問題だったように感じます。そうであれば、香川が入れば解決するなと思ってしまいますねw 


試合が観れないから考えていたんですけど、1度、相手にボールを持たせるサッカーをするのはどうでしょう? 日本は強豪国との対戦でよくあったでしょ? ボールは回せるけど、最後は得点が取れずに負けるって試合が。持たされてるみたいなの。マレーシアみたいな格下とやるときは、そういうのもアリだと思うんだけど。どうでしょう? 次は11月か。遠いな。