フランスの 文明批評家ソルマン教授の 韓国文化政策についての意見が面白かったです。まず「韓流は韓国特有の文化には見えない。 むしろグローバルな文化現象と認識するのが正しい」と言われています。その通りですよね。世界的に若者に好まれている音を韓国人が作っているだけで、それは韓国独自の文化とは言えず、どこの国のものとも交換可能だと。
ただ、J-POP が K-POP に負けてるのは事実だと思うんですよ。その世界的に好まれる音という意味で。日本はメジャーシーンとアンダーグラウンドが分断されていますから。多様性があって、面白いのは間違いなく日本ですけどね。
◉K−POP、韓国特有の文化でない…大衆文化の国際化(1)
http://news.livedoor.com/article/detail/6495535/
『フランスの著名な文明批評家のギ・ソルマン仏パリ政治大学教授。 知韓派のソルマン教授が韓流と韓国の文化政策について率直に語った。(中略)韓流をどう見ているか。「韓流は韓国特有の文化には見えない。 むしろグローバルな文化現象と認識するのが正しい。 なぜなら外国の若者がK−POPを好むのは、独特な韓国文化が込められているからではない。 ただ、よく似た大衆音楽のうち、韓国アイドルグループの歌が気に入ったということにすぎない。 大衆文化の国際化は今では普遍的な現象になり、韓国のアイドルだけでなく、フランス、ドイツのポップグループも世界的に愛されている。 韓流が、韓国的な独特なものではなく、世界で通用する普遍性のおかげで、多くの国で受け入れられているのだ。 このため韓流の生命は意外と短いかもしれない。 韓流だけの特別な個性がないため、突然、中国や豪州などの波に入れ代わる可能性もある」
そして、文化を使って国家ブランドを発展させた一番の成功例として日本をあげておられます。たしかに、日本のイメージってよくなかったはずですよね。私が記憶してる範囲でも農協の海外旅行が中傷されてたり。敗戦後はそんなもんではなかったことでしょう。
◉K−POP、韓国特有の文化でない…大衆文化の国際化(2)
http://news.livedoor.com/article/detail/6495536/
『国家ブランドを発展させるのに成功したケースを紹介してほしい。「国家イメージを最もうまく管理してきた国は日本だ。 第2次世界大戦直後の日本のイメージは良くなかった。 しかし日本は1964年の東京オリンピック(五輪)をきっかけにイメージを変えるために努力した。 日本政府はマーケティング会社を雇用して、イメージ向上政策を始めた。 今の日本は芸術分野でリードする国という認識が広まっているが、これはマーケティングの勝利だ。 特に日本政府は『日本国際交流基金(Japan Foundation)』という機構を設立し、各国で自国の文化と生活様式を紹介するのに成功した。 中国も同じ戦略で各国に『孔子学院』を設立している。 しかし中国という国のアイデンティティーと広報する文化の性格がお互い異なるため、まだ大きな成果は出せていない。 韓国も『韓国国際交流財団(Korea Foundation)』があるが、まだ組織が大きくないうえ、学術と研究分野に集中している感じだ」』