今年は『アイドル横丁祭!!』や『TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)』など、ネットでたくさんライブ中継が見れました。TIF2012には、アイドリング!!!、風男塾、SUPER☆GiRLS、ほか総勢600人以上のアイドルが出演。8月4日、5日で2万数千人を集客しています。今回選んだベスト10 には、有名どころしか入っていませんが、他にもまだまだいい曲はたくさんあるということです。ライブアイドルのシーンが活況なので、選ぶ人によってまったく違う選曲になるんじゃないでしょうか。今年は本当に凄い年でした。順に紹介して行きます。
◉1位 CANDY CANDY / きゃりーぱみゅぱみゅ
名曲でしょう。イントロ聴いただけでグッときます。中田ヤスタカプロデュースでは、Perfume が苦手だった私も きゃりーぱみゅぱみゅは最初からハマりました。武道館ライブも大成功だったみたいで、来年のワールドツアーも期待です。
twitter上でアイドルじゃないから恋愛禁止なんて関係ないと言ったのもネット上で話題になりましたね。最近はアイドルかどうかは自己申告になってますけど、ここでは断固アイドル枠です! もちろん、恋愛はしてもらって結構ですw
◉2位 サラバ、愛しき悲しみたちよ / ももいろクローバーZ
ついに、紅白にも出場する ももクロ です。ライブ動員の凄さから行ったら、断トツの1位でしょう。今年は夏に西武ドーム、秋には女子ファンだけで武道館ライブを開催。もっともチケットの取りにくい女子アイドルと言われています。
でも、楽曲的には決定打が出なかった印象もあります。いい曲はたくさんあったんですよ。この『サラバ、愛しき悲しみたちよ』は土9の主題歌として、聴きやすい楽曲になっていますし、カップリングにも力作が並びました。私は『Wee-Tee-Wee-Tee』が大好きです。でも、ファンの期待に応えられたかと言うと、どうでしょうね? 来年への期待も込めての2位です。
◉3位 ヘドバンギャー!! / BABYMETAL
昨年のハロプロ楽曲大賞で、ハロプロ以外の楽曲にBABYMETAL『ド・キ・ド・キ☆モーニング』が入ってました。それで知って、今年はライブ中継もたくさん観れました。シンガポールでのアニメフェスでは、中元すず香の生歌による『ヘドバンギャー!!』も素晴らしかったです。来年はついに『イジメ、ダメ、ゼッタイ!』も発売。ライブに行って、ジャンプしたい!!
◉4位 なんじゃこりゃ?! / The ポッシボー
これは快作です。最初聴いた印象はまさに「なんじゃこりゃ」だったんですけど、ライブ映像で観ててクセになりました。Theポッシボーは、まだハロプロエッグの時代に観たことがあります。なので、2006年のデビューシングルとか、時々は買っていました。でも、最近は今年になるまですっかり忘れてたんです。横丁祭の中継で久しぶりに観て驚きました。凄く魅力的になってたんです。特に『希望と青春のヒカリ』には衝撃を受けました。メジャー復帰シングル『なんじゃこりゃ?!』のカップリング『永遠ファイヤーボール』もパワフルで最高。今年一番の発見だったかも。
実はこの3曲全部同じ人が作っています。ポッシボーは つんくさんの個人事務所所属ですが、作詞、作曲は つんくさんではないんですよね。本上遼という方です。『なんじゃこりゃ?!』なんて、つんくさんが作ったようにしか見えないですよね? 共作なのか? タイトルくらいは授けているかもしれません。振付けはラッキー池田さん。手をうえでバタバタさせるところから始まって、きゅんとさせる歌詞に行き、最後は 松田聖子『渚のバルコニー』で着地させるというww 狂ってるでしょ? この方に誰かインタビューして欲しいな。
◉5位 くちづけキボンヌ / でんぱ組inc.
でんぱ組inc. の名前は知ってたんですけど、歌い方のせいであまり真剣に聴いていませんでした。ジャニーズもそうですけど、私は素直な発声が好きなので。でも、ネット中継をたくさん観て、いい曲がたくさんあることを知りました。本当は『Future Diver(Live Mix)』を選びたかったんですけど、昨年の作品だったので。それはライブアイドルという言葉をCDで体験できる曲です。実際のヲタの掛け声も含めて楽曲になっているという。編曲は前山田健一さんです。
『くちづけキボンヌ』は『LOCAL IDOL BEST!』というCDに収録されています。博多で一番人気の LinQや、3位のBABYMETALも収録されているのでお薦めですよ。『くちづけキボンヌ』の作詞は かせきさいだぁ、作曲は木暮晋也です。渋谷系好きにもお薦めですね。
◉6位 White Angel / Fairies
さすがエイベックス。K-POPのクオリティに負けない楽曲をついに誕生させました。拍手!! 観てもらえればわかるように、音が立っているのでダンスもぐっと目をひくようになっています。E-Girls『Follow Me』や9nine『少女トラベラー』など、かっこよい曲が他にもありましたが、まだまだ J-POP の呪縛から逃れられていない気がします。Fairies にはこの路線で頑張ってほしい!!
◉7位 cha cha SING / Berryz工房
ももちのバラエティ番組出演でも注目が集まったBerryz工房。なんとタイの人気歌手Birdのカヴァー2曲で勝負。両方とも素晴らしい曲で、今後もこの路線が継続されるようです。目の付け所はさすがハロプロって感じなんですけど、私としてはもっと中身のない突き抜けた曲にしてほしかったかなと。大ヒットが狙える曲なので、ちょっと上品過ぎた気がしています。カップリング『Loving You Too Much』は80年代ユーロ好きにはたまらない1曲です。両方ともいいですよ。
◉8位 逆走♡アイドル /恵比寿マスカッツ
秋元ビジネスをからかう曲って結構あったと思うんです。例えば、私立恵比寿中学『仮契約のシンデレラ』です。この曲は握手会をテーマにしたものですよね? エビ中は他でも『大人はわかってくれない』が秋元康が80年代にたくさん書いて来たジェネレーション・ギャップをテーマにした歌詞になっています。PVのほふく前進は『RIVER』を意識してるんでしょう。あと、9nine『少女トラベラー』の歌詞も秋元を意識したものだと思います。歌詞とリズムの関係でクオリティはずいぶん高くなっていますけど。
その中で一番気に入った曲が『逆走♡アイドル』です。彼女たちはかつてAV女優として人気だった人たちです。テレ東のバラエティ番組の企画からアイドルソングを歌うようになりました。普通とは逆の道を歩んだということです。つまり、AV⇒ アイドルという逆走です。
最近のAVで一番人気だったのが元AKBのやまぐちりこでした。彼女は2008年11月にAKBを卒業、そして、2010年8月にAVデビュー。今年の3月にAVから引退しています。
◉9位 メロメロバッキュン/Dancing Dolls
アップアップガールズ(仮)の『チョッパー☆チョッパー』と迷ったんです。だけど、この感じに本当弱いんですよ。90年代ユーロ好きのあなたにお薦めw この曲『タッチ-A.S.A.P-』のカップリング曲です。「なんでこっちを1曲目にしない?」ですよ。しかも、これ大人気のゴールデンボンバー、鬼龍院翔の作詞、作曲ですよ。
◉10位 世界は教室だけじゃない / 吉木りさ
この曲も迷いました。凄いことは間違いないですよね。幻の名盤解放同盟に青田買いされそうな快作です。これもアイドルブームなしでは生まれなかった曲なのではないでしょうか? 吉木さんはこのまま数あるアイドルの中に埋もれたくなかったのでしょう。
普通のアイドルよりもグラビアアイドルから面白いタレントが登場する割合の方が大きい気がするんですけど、気のせいでしょうか? グラビアアイドルは自分で切り開いて行かないと生き残れない分野なのかもしれません。作詞、作曲は前山田健一さんですが、吉木さんなしでは出なかった曲だと思います。