ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

2012年 アイドルソング・BEST10!つづき

きのう、2012年のアイドルソング・BEST10 を発表しました。今年は私にとって厳しい年だったんですけど、それほど悲壮感もなくやってこれたのは素晴らしいアイドルソングがたくさんあったからだと思います。ジャニーズも含めてね。


でも、日本では音楽はどんどん聴かれなくなってるそうです。下の対談を読んでみてください。佐久間さんは BOØWYTHE BLUE HEARTSGLAY などをプロデュースして来た日本のロックの重鎮ですが、「もしかすると音楽って非日常になりつつあるのかもしれない」と語られていますよ。まずは 佐久間さんプロデュースのこの曲から。



佐久間正英氏 × 榎本幹朗氏 特別対談 【前編】
http://www.musicman-net.com/SPPJ01/39.html
『榎本:「メディア消費」という観点から見ると音楽の消費時間は明確に減っています。こちらの図をみていただけますか。(図略)NHKの取ったデータなんですが、CDやmp3などで録音物を一日のうちに楽しんだ人の率(行為率)は、1995年から比べると10〜20代で半減しているんですよ。この半減をニコニコやYouTubeのような動画共有が埋めているかというと、全く足りないことが別のデータで確認できています(※)。(※ ニコニコやYouTubeの視聴時間は約15分/日前後。ここでは滞在時間を指さない。この6割が音楽なので、約9分/日しか音楽視聴は発生しておらず、大幅な時間の減少になる http://www.auncon.co.jp/corporate/2011/0302.html 等を参照) 加えて、日本では30代になると音楽を卒業するという現象が起きるんですが、これが昔も今も変わってないんですね。』


佐久間正英氏 × 榎本幹朗氏 特別対談 【後編】
http://www.musicman-net.com/SPPJ01/40.html
『榎本:今、クールジャパンで色々喋られてますけど、実際に主力になる音楽で、一番強いものって言ったら、やっぱり本来はJ-Rockだと思うんですよ。今、サブカルチャーって色んな物が伝わってます。それはそれですばらしいことです。だけど、「大規模なライブツアーを向こうでも開いていけるもの、日本の最高品質を持って行けるのはJ-Rockだ」という確信は、自分も放送メディアの片隅にいたときからずっと思っているんです。
 佐久間:私もそれは思っています。アジアだけに行った場合でも、彼らに一番できないのはロックだけなんですよね。明らかに。
 榎本:K-PopC-Popも、バンドやシンガーソングライターはちゃんとやれてない。できてるのは、日本だけです。』



◉2012年 アイドルソング・BEST10!
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20121210/1355159735


きのうの続きを書きます。まずは4月に観た『アイドル横丁祭!!』のことから。SUPER☆GiRLS、でんぱ組.inc、BABYMETAL、Dorothy Little Happy などと一緒に、ハロプロから ℃-ute が出演したんです。上の映像ですね。私は ニコ生の中継を観ていたんですけど、凄かったんですよ。これまでハロプロのグループがたくさん出演するライブDVD は観てたんですけど、他のアイドルと一緒なのを観たのは初めてでした。まったく異質のアイドルとして映りました。


◉10年で初ハロプロ外アイドルとのライヴ共演、℃-uteの<アイドル横丁祭!!>
http://www.barks.jp/news/?id=1000078378
『10年のキャリアにして、この日が初めての生バンドコラボ。そして何より初めてのハロー!プロジェクト以外のアイドルとの共演。℃-uteファンにとって、そして℃-ute以外のアイドルを観に来たオーディエンスにとって、「℃-uteは、どんなステージを見せつけるのか。」というのが、この日の関心事のひとつだったことだろう。結果的に言えば、℃-uteは、その経験値とハロー!プロジェクトNo.1の団結力、そしてパフォーマンス力を存分に発揮して、終始、圧倒した』



ライブアイドルという言葉とも違う世界が広がっていました。もっと芸能って言葉が似合う感じですよね。ハロプロに対するリスペクトを初めて持った瞬間ですw で、きょう書きたいのは モーニング娘。のことですよ。国民的アイドルとして知名度はあるグループですが、メンバーはブームを起こしたときから全部入れ替わっています。上の PV で言うと、現在のリーダーはピンクの 道重さゆみさんです。



ハロプロはこうやって小学生のときからダンスと生歌を鍛えてるわけです。10年経ったら ℃-ute のように凄い存在にもなりますよね。秋元ビジネスが失速し、アイドルブームにも影が差して来てると言われています。でも、ハロプロの15年を観れば、極端に悲観することもない気がします。秋元ビジネスと ライブアイドルのシーンは別物だと示して行くのがいいでしょう。バンドブームでも実力のあるバンドは生き残ったわけですから。そうなるとやはりフェスは大事ですね。


◉来年について、3つのお題
1. 国民的アイドル、モーニング娘。にヒットが欲しい
2. アイドリング!!! の番組は最高に面白いのに、なぜ、CD はつまらないのか?
3. 私が考える現在のアイドルの王道



1つ目は書いた通りです。ハロプロからヒットが欲しいですよね。2つ目、アイドリング!!! について。きのうも書いた TOKYO IDOL FESTIVAL は重要なイベントです。これがフジテレビによって開催されているのは、アイドリング!!! というフジのCS番組から誕生したアイドルグループがいるからです。私もこの番組のファンで、東京にいたときには深夜の地上波放送で観ていました。



番組の方はとても面白いんですよ。いまでも面白さをキープしてるみたいで凄いんですけど。でも、なぜか楽曲にはそれが反映されないんです。恵比寿マスカッツの場合は、番組の演出家が作詞も担当してますよね? それで面白いわけですよ。アイドリング!!! でそれが出来ない理由でもあるんでしょうか? 大好きな AKBさんに気を使ってつまらない曲にしてるとか? 不思議ですよね。カップリングでもいいから試したらいいのに。



3つ目「 私が考える現在のアイドルの王道」です。前回も書いたように、それは人それぞれ違うと思います。これはあくまでも私の場合。9nine ですね。きのうの BEST10 に入れられなくて考えこみましたよ。たぶん、今年一番よく聴いたアルバムは 『9nine』だったのに! それほど今年のアイドルソングのレベルは高かったんですよ。



かわいい子が素直な発声で、クオリティの高い楽曲をもらい、歌っている。私にとってアイドルの王道はそんな感じです。BABYMETAL もそうですね。じゃあ、なぜ 9nine はきのうの BEST10 に入らなかったのか? あの10曲が凄いのはもちろんですが、うーん、フックが弱いってことでしょうか? 優等生的なんですよね。グループのイメージにはあってるんですけど。来年は突き抜けて欲しいです。