9回に渡って女性アイドル史を書いて来ました。少し時間が空いたので、内容をもう一度確認してみます。ここで「日本にはなぜこんなにアイドルがたくさんいるのか?」という問いを設定しました。みなさんはどう思いますか?
私は、マンガやアニメの世界に手塚治虫がいたように、アイドルの世界には酒井政利や阿久悠がいたことが理由だと考えました。もちろん、その他にもたくさん優秀な人たちがいたことでしょう。でも、以下の文章を見てもらえればその2人の功績がどれだけ大きな物か気づいてもらえるはずです。
◉最初の女性アイドル歌手 南沙織。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130511/1368274042
⇒南沙織は聴き手の世代を限定した歌を歌った。さらに、麻丘めぐみ『女の子だもん』では聴き手を個人に設定、歌謡曲のパーソナル化が行われた。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! その1
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130513/1368454198
⇒南沙織がデビューしたのと同じ1971年、アイドル・オーディション番組『スター誕生!』開始。リアリティショー型アイドルの最初。森昌子の登場で出場者の低年齢化が進む。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! その2「花の中三トリオ、少女から大人へ」
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130516/1368709926
⇒森昌子、桜田淳子、山口百恵、岩崎宏美は同学年。ピンクレディーは一つ上。同年代の歌手が次々に誕生したことで、『スター誕生!』にはある種の学校のような雰囲気があった。それぞれの個性にあった年齢の重ね方が必要だった。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! その3「非日常性のエンターテイメント」
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130527/1369659649
⇒阿久&都倉による「非日常のエンターテイメント路線」。歌のアニメーション化。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! その4「山口百恵の変身」
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130528/1369742308
⇒酒井政利が用意した山口百恵の成長ストーリー。阿久悠に山口百恵の歌詞が依頼されなかった理由。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! 番外編「阿久悠神話を解体したい人たち」
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130531/1370014094
⇒阿久悠作品の功績を矮小化することで、伸し上がろうとする者がいる。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! その5「マイケル・ジャクソンは日本起源である」
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130601/1370090233
⇒ももクロ もマイケル も 阿久悠チルドレンだ。
◉最初のグループアイドル、キャンディーズ。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130607/1370603404
⇒花の中三トリオを追うようにキャンディーズがデビュー。そして、80年代に入り最初の大人数アイドル・グループ、チェッカーズがデビュー。学校のクラスメイトを連想させるグループ。
◉松本伊代の名曲『センチメンタル・ジャーニー』。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130610/1370868294
⇒80年代、みんなアイドルに変身したがった。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! その6「ポニーキャニオンの時代」
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130705/1373035376
⇒チェッカーズが男子校ならおニャン子は女子校。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! 番外「アイドルは進化しますか?」
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130706/1373122421
⇒秋元康を持ち上げようとする人たちがいる。
◉作詞家 阿久悠と スター誕生! その7「みんな阿久悠チルドレンだった」
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130718/1374155485