きのうから何度も『君をのせて』を聴いています。でも、この曲、昔はそれほど好きではありませんでした。高校生の頃ベスト盤を聴いて、この曲がソロになって最初の曲だということに違和感を持ちました。ロックじゃないですもんね? なんでジュリーのソロデビューがこうなってしまったのか?
ザ・タイガースが1971年1月に解散。そして、翌月には タイガースから 沢田研二、岸部修三(岸部一徳)、ザ・スパイダースから 井上堯之、大野克夫、ザ・テンプターズから萩原健一、大口広司 という豪華メンバーで PYG というロックバンドが結成されます。しかし、当時はまだロックミュージックに対して過剰な思い込みがあった時代。なぜジュリー、ショーケンという大人気アイドルが反体制の音楽をやるのかと反発も強かったようです。
大きなヒットにも恵まれない中、沢田研二のソロデビュー曲『君をのせて』も発売されています。PYG が本格ロック志向だったために、ソロはまったく別の方に行ったというのはありそうです。しかし、この曲はヒットしませんでした。
さて、私が語りたかったのは、このような wiki に書いてありそうな話ではありません。岩谷時子さんがある曲へのアンサーとして『君をのせて』の歌詞を書いたのではないか? そんなことを思ったからです。調べてみたらその曲と『君をのせて』は同じ年に発売されていました。
◉黒の舟歌 / 野坂昭如(1972年2月)
◉君をのせて / 沢田研二(1972年11月)
『黒の舟歌』の歌詞に書かれた内容は・・・男と女は永遠にわかり合えない。それがわかっていても夜になれば女を口説きに行く。そんな感じでしょうか? この曲が話題になっていたとき、岩谷さんはどんな感想を持ったのでしょう? 『君をのせて』は、男にはこうあって欲しいという想いを込めて、沢田研二にこそ歌って欲しい歌詞を書いたのだと思います。本当にいい曲だよなー
あっ、私は野坂さんの歌は大好きですよ。CD も持っています。それと『おもちゃのチャチャチャ』を野坂さんが歌った音源があるのであれば、ぜひ CD化して欲しいです!!