ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

柴那典という「最適化」問題について。

人気のあるロックバンドについて、やけに景気よく持ち上げた文章だと思って読んでると、最後に柴那典という名前がある。そんな経験はありませんか? 最近ではアイドルの文章も書くみたい。今なら断然 BiSH です。「BiSHの人気拡大は2016年から2017年にかけてのシーンの趨勢を象徴する動き」なんだそうです。広告代理店はそんなこと言ってるの?


◉BiSH人気拡大の背景は? “パングバンドそのもの”で勝負するグループの本気度(柴 那典)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170402-00010005-realsound-musi
『筆者もこの日のZepp Tokyoに訪れていたが、何より印象的だったのは松隈ケンタ率いる「鬼バンド」がステージに登場し、バンド編成でのパフォーマンスが実現していたこと。「楽器を持たないパンクバンド」をキャッチコピーに活動してきたBiSHだが、この日に聴かせてくれたのは比喩でも韜晦でもなんでもなく、パンクバンドそのもののライブだった。特筆すべきなのは、BiSHにおける「鬼バンド」の存在が決して「バックバンド」という枠組みにおさまっていないということ』




柴の持ち上げ方の凄さは例えば『BABYMETALにおける「神バンド」やでんぱ組.incの「でんでんバンド」など、生バンド×ダンス&ボーカルというスタイルでライブを行うグループは他にもいる。が、それらのグループではバンドメンバーがあくまで職人としての演奏に徹しているのに対し、「鬼バンド」は松隈ケンタがグループのサウンドプロデューサーをつとめているがゆえに“もう一人のフロントマン”としての存在感を放つ』という文章に象徴されます。


渡辺淳之介松隈ケンタには BABYMETAL の後追いという照れがあるから「鬼バンド」と名乗ってるんでしょ? それをロキノン風にベタに誉められても、まともな人間は嫌がりますよ。もちろん、バンドを入れて効果があったのは事実なんでしょう。でもこんな感じで文章にされるとw 


BABYMETALの「神バンド」が単なるバックバンドと思ってるファンはいるでしょうか? 「神バンド」の存在感は「鬼バンド」に劣るのでしょうか? いくら渡辺淳之介でもそこまでは言わないんじゃない? 言うのかな? たぶん BABYMETAL は「アイドル」という概念を西洋人にもわかる形で具現化した存在だと思うんです。BABYMETALを聴いてしまった人々は既に戻れない道を歩みだしてるはず。とても重要な存在。まあだけど、これは発注に最適化して柴が書いた文章なんだから仕方ないのか。



いま 3776『即興曲集 第一集』を聴いています。石田彰が演奏する即興曲にあわせて、井出ちよのが地元のお店を紹介したり、思いつきを叫んだりするのが延々76分×2枚組w この破壊力。恐ろしいよ。カオスを求める人はぜひ。