ハノイの日本人

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録音とは 虹釜太郎 × 金子智太郎。

土曜、日曜とライブハウス外で行われた『録音とは 虹釜太郎 × 金子智太郎』に行きました。風邪が治ったとこで、妙にテンションが高く次の日の岸野雄一さんのイベントも含め3日連続予約を入れてたのですが、1日目で体力を使い尽くし、2日目は途中退出してしまいました。3日目はキャンセル。きょうは回復してたんですけど、無理せず家で4-6月期のドラマチェックをしてました。出町座で大林宣彦監督『花筐』をやってるので観に行かないと。


◉録音とは 虹釜太郎 × 金子智太郎
http://soto-kyoto.jp/event/180421-22/


◉4月20日(土)
第1部『マイナー音楽のために』をめぐって 出演:虹釜太郎、渡邊未帆
第2部 日本美術サウンドアーカイヴレポート 出演:金子智太郎、川崎弘二

◉4月21日(日)
第3部 Always in Trouble / Music After People 出演:虹釜太郎、渡邊未帆
第4部「オーディオユニオン録音コンテスト」を聞く――録音という名の創造 出演:金子智太郎、虹釜太郎



渡邊未帆さんが最初に大里俊晴を知ってますかと会場に問いかけられました。私だけ知らなかったんですけど、ガセネタの方なんですね。山崎春美さんとはロフトプラスワンでよく話してました。でも音楽の話はほとんどしなかった。私が前衛とか現代音楽の素養がまったくなかったから。伊丹十三が亡くなったときに、その影響の大きさについて語られてたのが印象に残ってる。あと京都に帰ってから2度ほど西京極で遭遇してます。息子さん連れて Jリーグ観に来られてた。サンガはどうしてこんなに弱いのか立ち話していますw


テーマは山崎さんではなく、大里さんの著書『マイナー音楽のために―大里俊晴著作集』。そこに収録された内容で登壇者が気になる内容を上げて行くって感じで進行されてました。ジョナサン・スターンですとか、ゲダリア・タザルテスとか、コレット・マニーとか聴いたことないミュージシャンの名前が登場してました。知らなくても音源流してくれれば楽しめますからね。とにかくまずは『ガセネタの荒野』から読みますよ。渡邊さんは今年中に『マイナー音楽のために―大里俊晴著作集』を音楽に絞って増補版で出すと言われてました。


ガセネタの荒野

ガセネタの荒野




第2部の「日本美術サウンドアーカイヴレポート」は金子智太郎さんが畠中実さんと行われている、過去の日本美術の音を探求するプロジェクトの報告会。過去に行われたインスタレーションなどを再現されてるんですよね。その映像を観ながら、電子音楽に精通した川崎弘二さんがコメントをして行くって感じでした。再現することによって当時の芸術家がどのようなことを考えていたか、思考過程を探っていく試みのようです。川崎さんは芦屋私立美術館で開催された「小杉武久 音楽のピクニック」展の企画に関わられた方です。新著は・・・欲しいと思ったけど12000円と言われてメモとるの忘れました。また発売したら紹介します。図書館にリクエストを出そう。


第3部の「Always in Trouble / Music After People」では、批評誌『エクリヲ』の音楽批評特集が取り上げられていました。例のチャートの話ですけど。ほほほ座に在庫ないので、入れたら3冊くらいは売れそうですよ。あと虹釜太郎さんが登壇者や空間現代の古谷野さんに呼びかけて作った「音楽、音、録音文化について印象を受けたテキスト10選」のリストを頂きました。もう読まないといけない本が山積みで、でも頑張ります。金子さんがあげられた山崎正和『柔らかい個人主義の誕生』は今の所に引っ越してきたとき、近所の古本屋で買いました。もちろんまだ読んでません。


そうだ。このとき Yximallooさんの音源をかけられたんですけど、素晴らしかった。5月4日に外でライブがあります。これは観ないと。この日、音がすごく良くて、普通にいろんな音楽聴きたくなりましたね。空間現代の「ヤヴァ音」とかもやって欲しいな。



第4部「オーディオユニオン録音コンテスト」を聞く。これは70年代に起こった「生録」文化についてのコーナーでした。ディスクユニオンの会社が録音された作品のコンテストを開催してて、その優秀作がレコード化されていたのです。それを聴いて行きます。ちょっと考現学のように、当時の文化状況を観ていくって感じでした。あと2日間ともカレーじゃなくて、ペルーのカレー風の料理を食べました。600円。優しい味でかなり好みです。美味しい。