売野雅勇『砂の果実』３。

売野雅勇著『砂の果実』について書いてきました。2016年に作詞活動35周年を記念した４枚組 CDボックスが発売されています。これが問題作。速水健朗さんが解説を書いてたりと、私も購入を検討したのですが、収録曲をチェックしてやめました。売野先生の作品集なのに中森明菜が１曲も入ってないんです。『少女A』が入ってないってことです。驚きませんか？　とりあえず、これまでの流れで代表曲を紹介しますが、ボックスに収録されなかった曲のみで書いてみます。

砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々

Masterpieces~PURE GOLD POPS~売野雅勇作品集「天国より野蛮」

中森明菜『少女A』『キャンセル! 』『1/2の神話』『禁区』『十戒』、チェッカーズ『哀しくてジェラシー』『星屑のステージ』『あの娘とスキャンダル』、麻倉未稀『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』、鮎川麻弥『風のノー・リプライ』、井上大輔『めぐりあい』、荻野目洋子『北風のキャロル』、河合奈保子『エスカレーション』『ラヴェンダー・リップス』、菊池桃子『Say Yes! 』『アイドルを探せ』、RAMU『愛は心の仕事です』、吉川晃司『サヨナラは八月のララバイ』、近藤真彦『一番野郎』『ケジメなさい』、シブがき隊『サムライ・ニッポン』『挑発∞』、田原俊彦『エル・オー・ヴイ・愛・N・G』、ポピンズ『妖精ポピンズ』、本田美奈子『殺意のバカンス』『好きと言いなさい』、松本伊代『ビリーヴ』、矢沢永吉『SOMEBODY'S NIGHT』ほか

凄いでしょ？　これらの曲がボックスに収録されてない。なぜ？　ボックスに収録されなかった曲から紹介。中森明菜『少女A』はボンジョヴィ歌謡になっててかっこいいんですよ。ぜひCDで聴いて欲しいんですけど、編曲は山口百恵でお馴染み萩田光雄です。チェッカーズの章ではビーイングの長戸大幸が登場しています。チェッカーズがヒットした後、売野さんはインタビューまでされたとのこと。研究熱心な人だったようです。私はビーイングの研究本が欲しいと前から思ってました。B'zの登場で日本のポップスの音が変わったと思うので。

はい、ここからボックスに収録されてる曲。もちろんいい曲たくさんあります。中森明菜、チェッカーズで大ヒットを連発しただけでなく、他にもこれだけの質と量があるわけですから、売野雅勇が松本隆に次ぐ80年代を代表する作詞家であることは間違いないでしょう。凄いね。