昨日、やっと『ジョーカー』観たんです。最近、部屋に閉じこもってて、映画館までなかなか行けなかった。大阪に行ったときも。でも女子の反応が気になってました。「最近、何か面白いの観た？」って聞くと、何人かが「（言っていいのかな・・でも）ジョーカー観ました」と言ったんです。みんな真顔で。『ダークナイト』は男が熱く語る映画って言われてましたが、今回の『ジョーカー』は女子が共感する映画みたいです。
最近 FBI プロファイル系のドラマばかり観てて、親による虐待から殺人鬼が生まれることを繰り返し観ています。正直、ジョーカーが誕生するまでの辛い出来事を観るのもどうかと思ったんです。案の定、前半は本当に暗い話だったし。でも最後まで観て妙な高揚感を覚えました。映画ならではの体験ですね。凄かった。リアルタイムでジョーカー誕生の瞬間に立ち会ったような気分です。これが女子を（静かに）熱狂させてるのか。
たぶん、既にいろんなとこで話されてるだろうけど、街での暴動のシーンは現実なのか妄想なのかわからないですよね？ もちろん、テロや銃乱射が頻繁に起こるアメリカのこと。暴動を煽るような映画はかなりヤバい。だから、妄想のように見せかけたようにも見える。しかし、障害を持ちながらも善良に生きていた人間が追い詰められて行く姿に、無意識で自分を重ねあわせる・・・嘘つきくそ野郎を殴りたいと思う瞬間は誰にもあるでしょう。『ダークナイト ライジング』よりも成功してましたよね。
でもどうなんだろう。エンタメなんかで誤魔化されないぞという気持ちはわかります。嘘つき豚野郎を銃で撃ちたい気持ちもわかる。実際に頭の中で考えることもある。だけど、殺戮がまかり通る世の中であって欲しいわけではないんです。そうですよね？ この辺りをどう受け止めたらいいのか？ 観て楽しかったではやはりただのエンタメです（私はエンタメ大好きですけど）。それだけでは済まされない映画だった。今必要とされる映画であるのは間違いない。だから観れてよかったです。
そう言えば、ドラマ『GOTHAM』と繋がりましたね。だけど殺された親父は嫌なヤツだった。ブルースに取ってはもちろんいいお父さんだったんだろうけど。映画観てからじゃ見方が変わるよね。
