ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

海外ドラマ『スーツ』を観終えて。

 

ニコ生のゲンロンカフェ中継で『2020年前半めった斬り!』を観ています。東浩紀さんが映画『パラサイト』と映画『万引き家族』の話をされてたんです。以前、アエラにも書かれていましたが、犯罪を境に離散する日本の『万引き家族』と、犯罪の後も家族が続く韓国の『パラサイト』という話です。面白いですよね。で、私もドラマ『スーツ』で、家族のことを考えていました。ちょうど数ヶ月前にシーズン8が NETFLIX で公開されて、それを観てからさらに最初から全部観たんです。めちゃくちゃ面白いドラマですが、それだけじゃなく気になって。

 

 

日本版がフジテレビで放送していますよね。(法律は守るが)どんな手を使っても勝とうとするハーヴィーの役を織田裕二。その右腕で、資格がないのに弁護士になるマイクは中島裕翔。それがバレたら事務所が潰れるほどの問題です。しかし、その嘘をみんなで守る。それによって絆が深まっていく。弁護士事務所が擬似家族のようになってるんです。その無茶苦茶な弁護士たちを束ねるのが事務所のトップであるジェシカ・ピアソンです。現在、ジェシカのスピンオフ・ドラマが U-NEXT で公開されている。日本版はジェシカが鈴木保奈美なんですよね。それはダメでしょう。高畑淳子くらいの化け物感が必要だと思います。ジェシカの元でみんな成長して行くんだから。

 

 

ですが、ジェシカはシーズン6で事務所を辞めるんです。それは追い込まれてではあるのですが、ここからドラマは擬似家族の路線から離れて行きます。シーズン7ではハーヴィーの右腕マイクも事務所を辞めます。ハーヴィーは取り残されるのです。そして、このシーズン8でどうなるのか?って話です。ここからネタバレです。

 

ハーヴィーはセレブです。ビジネスの中心、世界で一番の街、ニューヨークで最強の弁護士です。モデルでも女優でも好きな女性とデートできます。でもそれだけではダメなのです。彼は少年時代に母親の不倫で傷ついていますが、それを乗り越えて家庭を持とうと動くのです。仕事でも家庭でも立派でなければアメリカでは認められないのかもしれません。擬似家族のみんなと楽しく仕事に打ち込むだけでは終われないのでした。そう言えば、ドラマ『メンタリスト』も最後は主演二人の結婚でした。