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映画『アネット』が大林宣彦オマージュだった!!!

 

最近、文章を書くことにエネルギーを注げなくなっています。集団ストーカーを言い訳にして、時間をかけて考えることもしていません。それでも、レオス・カラックス監督『アネット』は、真剣に取り組まなければいけない映画だという気がします。なぜならば、大林宣彦オマージュであり、謎解き映画だからだ!!! 盛大にネタバレするから、まずは映画を観に行ってから読んでください。

 

 

 

レオス・カラックス作品、苦手だったんです。さっぱりわからない。『ポンヌフの恋人』も『ホーリー・モーターズ』も全くわかりませんでした。今観たら、少しはわかるのかな? 謎解きをする以上はもう一度観ますよ。

 

でも今回の『アネット』はわかりにくい映画ではないですよね? ストーリーははっきりしています。運命の人に出会い、結婚して、家庭を持ち、愛が消えて、殺し合う。でもその中にノイズが入ります。冒頭の数分が公開されてますから、それを観て貰えば、本当にノイズが入ってるのを観れます。あと引用がたくさんある。元ネタです。

 

わかりやすいのは、冒頭のミュージカルシーンが終わり、ヘンリーがバイクに乗ってアンを迎えに行くところ。舞台が終わって、囲み取材を受けている国民的オペラ歌手のアン、そこに人気コメディアンのヘンリーが来る。これは『ローマの休日』のラストシーンを想起させます。ですが、あの映画でのアンは、しっかりと役割をこなし、大人に成長した姿を見せるわけです。一方、この映画ではまったく逆の意味が持たされています。冒頭から先行きの不安を示しているのです。なので、このような感じで、それぞれのシーンに元ネタがあり、何らかの意味づけがされている可能性があります。

 

 

大林宣彦監督へのオマージュの話です。アンとヘンリーに赤ちゃんができるのですが、それが人形なんです。映画の中では普通にかわいい赤ちゃんということになっていますが、どう観ても人形なんです。わざわざ日本で作ったとのこと。この違和感が大林でしょ!!!

 

で映画のタイトルに気づくわけです。大林監督の作品には、冒頭に『A MOVIE』と提示されることがよくありました。「これは映画ですよ」と言って始まる。『アネット』➡︎『A NET』。これはインターネットをテーマにした作品ですよ。私はそのように解釈しました。

 

映画『アネット』をざっくり解読すると、こうなります。ネット上で好き勝手に振る舞う大衆によって、芸術は堕落した。それに加担したお前らは二度と芸術への愛を語ることは許されない。そんな感じです。もう一度観たいです。

 

あと DOMMUNE湯山玲子さんと村本大輔さんが話されてたんです。そこでも元ネタの話をされてる感じでした。ちゃんと観たいけど、後日アップされるのかな?