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京都サンガ、堅守・鳥栖に快勝!

 

 

今季の Jリーグ最小失点チーム(失点2)のサガン鳥栖との対戦でした。その強敵を相手に前半15分で2−0と京都がリードする驚きの展開。最終的には3−1でホーム京都サンガが勝利しています。38歳のウタカ選手が2ゴール、得点ランキングトップに躍り出たことでも話題になっています。やっぱり最初の得点が素晴らしかった!

 

川崎選手が中盤で相手からボールを奪い、一旦最終ラインの白井選手にボールを渡したところから攻撃スタート。白井選手が福岡選手にパス、相手に寄せられながらも福岡選手がFWの山田選手にパス、そこで山田選手が溜めを作り、白井選手の上がりを待ってパス。白井選手がウタカ選手にマイナスのパスを出し、ウタカ選手は相手DFを物ともせずに股を抜いてゴールを決めました。最高でした。これが前半10分。さらに今度は逆サイドの荻原選手が攻め上がり相手2人を抜いてコーナーキックを獲得。それを福岡選手がいい弾道でファーに蹴り、走り込んだ川崎選手がヘディングを叩きつけてゴール。これが前半14分。前半2−0は完璧でしたね。

 

しかし、後半スタートから鳥栖が動きます。元京都サンガの選手、岩崎と堀米を交代。絶対にこのまま負けないという姿勢を見せます。二人が特に悪いわけではありませんでしたが、守備より攻撃に特化した選手を入れたわけです。京都は押し込まれます。もちろん、無理に前に出て行く必要のない得点差です。最初の15分を耐えたあたりで、そろそろウタカ選手は限界だなと私は感じました。正直、この試合の彼はかなりの省エネサッカー。それでも曹貴裁監督は替えません。チームの中心選手だとファンにも示したのです。

 

とは言え、前半の時点でも、走行距離はもちろん、スプリント回数のランキングにも名前が出てこない選手です。セットプレイ時には、カウンターに参加しませんよという意思表示なのか最終ラインに入ってしまう。元気なときなら前にいてカウンターの起点になってくれるのに。神戸戦はそうでした。3連戦の疲れがピークだったのでしょう。ところが、70分にそのウタカ選手が個人技で得点するんです。驚きましたよ。参りました。ぜひ動画で観てください。

 

ですが、ですが。いくらなんでもここで交代して欲しかった。京都は完全に押し込まれます。自陣で荻原選手がスローインを入れたとき、一番前にいて欲しいウタカ選手がなぜか下がってきて、ボールを受けます。このとき、ウタカ選手のヘディングがゴール方向に飛ぶのです。前に誰もいなかったからでしょう。ハーフバイタルでそのボールをもらった相手選手がゴール前に強いパスを出したところ、京都のDFメンデス選手の手に当たってしまいました。不運。PKを決められ3−1に。まだまだ時間がある中、もう1点取ればわからない・・・そんな雰囲気が鳥栖に流れます。京都は慌てなかったですね。交代選手も入れながら3ー1のままゲームを終わらせました。

 

ちょっと複雑ですよ。勝った試合ですし、もちろん楽しかったのですが。ウタカ選手はこれから暑くなると、どんどん調子を落として行きます。昨年そうでした。これから当たる相手はセンターバックの強いチームでもあります。控え選手に時間を与えて、使える FW選手を用意したいはずなのです。もしかしたらチームの人気が影響してるのか? この試合の入場者数は7000人強でした。ウタカ選手は京都で唯一、全国区のスター選手です。いろんな意味で替えの効かない選手なのかも。

 

とは言え、水曜日の試合は、ルヴァンカップの札幌戦です。控えの選手が中心になります。いいとこ観せて欲しい。どんなスタメンになるか楽しみですね。