ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

映画『ソウルフルワールド』を観た。あと BEYOOOOONDS『英雄』

 

 

見直してから書こうと思ったけど、できないまま現在に至る。日曜日はルヴァンカップのアウェイ・鳥栖戦がありました。完敗でしたね。岩崎選手、素晴らしいゴールでした。曹貴裁監督には、長いシーズンの中で、結果も大事だけど、まだまだやっておかなければならないチャレンジがたくさんあるのでしょう。私が気になったことは、アンカー金子選手のポジションかな。京都の基本システムは 4-3-3 です。そして、真ん中の3がかなり重要です。4バックの前に逆三角形があり、底がアンカーです。普段は川﨑選手が入っていますよね。この試合では金子選手でした。彼は前の2人、右の福岡選手と左の武田選手との距離を意識して、前目にポジションを取っていました。

 

攻撃のときにはいいのですが、ボールを奪われたときにどうするか? ボールホルダーに素早くプレスをかけて奪回を目指すのか、それとも素早く戻り、最終ラインとの間にできたスペースを埋めるのか? そこの判断はもっと早くすべきかと思いました。次はホームの福岡戦です。これも楽しみな試合ですね。GW今週金曜日15:00からです。

 

 

映画『私ときどきレッサーパンダ』に続き、ピクサーの映画『ソウルフルワールド』を観ました。英題は『Soul』です。これ、凄いですね。「人生の目的は何か?」がテーマの映画でした。主人公にはジェイミー・フォックスが声優で出演しています。簡単にあらすじを書きます。これを読まなくてもわかる映画なので、まずディズニー+に課金して、観てもらった方が早いと思います。月額1000円ほど。これ1本で十分その価値はありますよ。

 

JAZZミュージシャンを目指しながら、中学校の楽団で非常勤講師をする冴えない男、ジョー。ある日、教え子の紹介で、有名サックス奏者のライブでピアノを弾くチャンスを得ます。しかし、採用されたジョーは浮かれ、街をふわふわと飛び跳ねて歩き、マンホールの穴に落ちてしまいます。でもこのままでは死ねません。天国の階段を逆走し、地上に戻ろうとします。そこで、これから地上に降りて生を受ける予定の魂22番に出逢います。22番はニヒリズムに陥っており「生きて何になる?」と地上に降りるのを拒否するのです。冴えない人生を送ってきたのに地上に戻りたいジョーと、有り余る才能を持ちながらも生きたいと思わない22番、二人の珍道中が始まります。ジョーは再び地上に立ち、輝かしいステージに立つことができるのか?

 

ざっとこんな感じですけど、この映画にはかなり細かい情報が詰め込まれています。例えば、ジョーは死後の世界に入り込んだとき、天国の階段をベルトコンベア式に登り出します。しかし、地上でやるべきことがある彼は、周りの人たちに逆らって逆走するのです。そして、天国と地上の間のような「保留」された場所に立ちます。そこで彼はメンター(指導者)の役割を与えられるのです。100年以上、生を受けることを拒否してきた22番を導くミッションが与えられました。そのメンターには、数々の偉人たちが挑んできました。ですが、みな失敗しています。ジョーにできる仕事なのか?

 

彼は人と違う道を歩むことで偉人たちと同じ役割を得ることになったのです。このように、ざっと観ただけでは見逃す設定がいくつも隠されています。そして、私はこの映画を観て、社会学者の宮台真司さん、速水由紀子さんの著書を思い出しました。『サイファ覚醒せよ!』です。この本には「世界への開かれ」について書かれています。映画で言えば、あの楓のタネがくるくると落ちてくるシーンです。もう一回読もうかな。いま世界がどんどんダメになっています。宮台さんは言います。「社会が悪くなると、人が輝きだす。心配はない」。その言葉は宮台さんの師匠である小室直樹先生の言葉だそうです。私たちの生きる力が試されているのです。

 

最後に大事なこと。BEYOOOOONDS『英雄〜笑って!ショパン先輩〜』の元ネタはこの映画でしょう! この曲にも生きることの喜びが刻まれています。武道館ライブを前に書いておきたかった!

 

 

映画『ニトラム』も数ヶ月前に観ました。私とは違った「孤独と暴走」のあり方でした。まだ暴走してないけど。映画館で数列前にいた両親と高校生くらいの女子。「みんなが楽しんでる場所で、あんなことする必要ないのにね」と言ってました。両親がどう答えるか、めちゃ聞きたかったけど、聞き取れなかった。自殺は場所を選ばないけど、社会的自殺はその場所にこそ意味があるのかも。