暑かったですね。入場ゲートでもらった KYOCERA扇子が大車輪の活躍でした。いまDAZN を観たら、ハーフタイムの気温が36℃と言ってます。大袈裟ではありません。これには理由があるんです。昨年も書きましたが、この素晴らしいサンガスタジアム唯一の欠点です。屋根で囲まれているので風が抜けません。暑い！ 日陰でもかなり暑かった。直射日光を浴びた人たちは本当に暑かったはず。京セラ、熱を吸い取るセラミックとかないでしょうか？
川崎サポすごかったですね。今季一番のアウェイ・サポでしょう。観客数も１万7000人を超えました。スタジアムの雰囲気も最高でしたね。そして、試合も熱くなりました。簡単に感想を書いておきます。
ともにスタートは 4-3-3 です。川崎フロンターレは特別なチームです。現在の鬼木監督就任以来、2017年、2018年、2020年、2021年と４回もリーグ制覇しているチームです。Jリーグのレベルを上げただけでなく、ワールドカップ最終予選で敗退しかかった日本代表を救ったのも、川崎出身の選手たちとそのサッカーでした。現在の日本代表は川崎F と同じ 4-3-3を採用しています。
京都サンガはこの試合に気合を入れて臨んでいました。アンカーの川﨑選手、キャプテンの松田選手は水曜日に行われたマリノス戦に出場していません。この試合に万全のコンディションで挑むためだったはず。しかし、開始から相手に押し込まれます。15分には京都の連携ミスから川崎F のエース、レアンドロ・ダミアン選手がゴール前で GK上福元選手と１対１に。これはあかんと思いましたが、上福元選手がストップして見せました。さすがです。このプレイは大きかった。もしかしたら、川崎の選手が何度も何度も決定機を外した理由はこのプレイにあったかもしれません。京都は１−０で勝利したのです。
この試合では京都は、ハイプレスを仕掛けて行きました。特に右ウイングの山田選手がガンガン行ってましたね。京都に活気を与えていました。しかし、川崎F も慣れた感じでフリーの選手にボールを繋ぎます。私が気になったのは、川崎F のアンカー橘田選手をフリーにしていたことです。川崎でゲームをコントロールする選手。一番肝心な選手がフリーになっており、京都の両サイドの深いところにサイドチェンジのロングパスが出されていたのです。この選手を誰がマークすればよかったのか？
本来であれば同じアンカーの川﨑選手がマークしたいところですが、橘田選手がそれを予想して、低い位置にポジションを取っていたのです。川﨑選手が前に出てマークに行くと、京都の最終ラインの前がガラ空きになってしまう。だから行けずに橘田選手をフリーにしていた。ここは修正すべきところです。誰がマークすればいいか？
最初の15分に京都が押し込まれていた理由は、もう一つありました。京都の選手が相手ボールを奪った後、最初に出すパスが必ずと言っていいほど相手に渡っていました。スタジアムの雰囲気に飲まれてたのか。しかし、15分過ぎたあたりから、川﨑選手のプレイが変わります。ボールを奪ってから、自分で前に持ち運ぶようになったのです。前に進みながら、パスコースを探し、チャンスメイクできていました。これは何度かあったので、今後も期待です。
あと、攻守の切り替えの場面、川崎F の選手たちは、プレスに行く選手だけでなく、周囲にいる選手も切り替えが速く、動き出しがいいのです。なので、ボール奪取した後すぐにパスコースが作られます。これは京都も見習いたいところ。前半は０−０で折り返します。
後半は両チームウイングの選手を替えてきました。京都は山田選手に替えて宮吉選手、川崎F は宮城選手に替えてマルシーニョ選手です。マルシーニョ怖かったですね。まだチームにフィットしてないかもですが、スピードがやたらある。決定的なチャンスに飛び込み、その大チャンスを２回外しています。完全にやられたと思った。この日の川崎F はゴールポストからボール１個分外すというのを３回も見せてくれました。ヒヤヒヤですよ。
京都の得点シーンは60分、荻原選手が相手陣内のエンドライン付近でドリブル突破、ゴール前にラストパスを出したところ、宮吉選手が GK とぶつかりそうになりながらニアで潰れ、流れたボールをクリアしようとした佐々木選手がオウンゴール。福岡選手が詰めてたのも効果があったのか。さらに64分、川﨑選手からゴール前にクロスが上がり、それを宮吉選手がハーフゲートに入ってきたウタカ選手に落とす。それをウタカ選手がシュートに行ったところ相手DF谷口選手が後ろからタックル。ウタカ選手は倒れながらもシュート。これが枠に飛ぶのですが、先ほどオウンゴールした佐々木選手がヘッドでクリア。ピンチを防ぎます。
このときは京都のイケイケの雰囲気が凄かったです。京都は73分に井上選手を投入し、５バックで逃げ切りを図ります。最後まで攻め込まれましたが７試合ぶりの勝利を掴んでいます。全選手が闘った激戦でした。お疲れ様です！ 川崎F は４年ぶりの連敗で首位から陥落しています。すごいことですよ。丸３年連敗してなかった！
