京都サンガの開幕戦は、ご存知の通り０−２で敗戦。まあ結果は結果です。でもこの試合を観たサンガサポがポジティブな印象を持てたかどうか。今シーズンに希望を持つことができたか？ そのことを書こうと思います。
正直『Jリーグ・キックオフ・カンファレンス』での川﨑颯太キャプテンの発言を聞いた時点で嫌な予感がありました。「自分たちのサッカーをする」という言葉は、絶対に使っちゃダメなんです。なぜか？ 10年前くらいの日本代表で、よく聞いた言葉です。長谷部キャプテンが前日会見で「自分たちのサッカー」という言葉を使い、試合でいきなり相手のラッシュを受け、開始10分以内に失点するシーンを何度も観たんです。
受けの姿勢に入ってしまうのかも。それに鹿島は「自分たちのサッカー」をすれば勝てる相手なのかという問題もあります。川﨑キャプテンが「最初から潰しに行きます」と言うのも問題あるけどw サンガ最大のピンチを切り抜け J1 残留を決めたことで、無意識の緩みがあるかも。でもこの会見で一番やばかったのは、鹿島・荒木選手の覇気のなさです。今日も出場しなかったし。大丈夫なの？
とは言え、サンガも最初から前に向かう姿勢は見せていました。しかし、プレスがハマらない。ミスも多い。そして押し込まれる。前半８分、コーナーキックから失点。ゴール前でのこぼれ球を川﨑選手がクリア、それが中途半端になり、ピトゥカ選手がダイレクトシュート。うまい。GK若原選手の死角だったか、見事ゴールに突き刺ささりました。今年もセットプレイの守備が課題になるのか。
さらに、前半34分には、キーパーからのビルドアップで、センターバックの麻田選手がトラップしそこない、その流れたボールを鈴木優磨選手が奪って、ゴール前にフリーで走り込んだ知念選手にパス。あっけなく０−２にされてしまいます。このシーン、麻田選手は鈴木選手の存在が目に入り、ミスしたのでしょう。しかし、問題はその前にもあったと思います。
この試合、サンガは４−３−３で入っていますが、左サイドバックには大卒ルーキー福田選手が入りました。緊張のためかゲームに入りきれてないのがわかったのですが、なぜかその選手に GK若原選手はビルドアップのボールを何度もパスしました。このシーンでは、GK若原➡︎麻田➡︎福田➡︎麻田に戻ったところでミスが起きたわけです。
これ、鹿島の狙いは、右サイドバックの白井選手よりも、福田選手にボールを持たせて、そこにプレスをかけるという狙いがあったと思います。それを何度目かで GK若原選手が気づくべきだし、他の選手も気づくべきだったと思います。私は気づきました。最終ラインの選手のポジションどりも修正してほしい。
でも若原選手が特別悪かったわけではありません。相手の決定機を潰すスーパーセーブも２度ほどあった。上福元選手よりも足元の技術は高いと思います。やっぱり控えだったときに、前線からのプレスへの対応を研究しといてほしかった。判断基準を今からでも準備してほしい。
この後、鈴木選手に対してサンガサポからブーイングが起きてました。私は何が起きたかわからなかったのですが、掲示板によるとゴール裏のサンガサポが両手で中指を立てたところ、それが１−１に見えたことから、鈴木選手はすかさず２−０サインを返したとのこと。すごい。どんだけ中指立てられたら、そんなお洒落な返しができるようになるのかw さすが師匠。黄色い座布団１枚。
後半です。当然、曹貴裁監督が動きます。まずアピアタウィア選手が久しぶりに復帰。３バックに変更。待ってた。彼のアグレッシブで危険なところを潰す守備はサンガの武器だから。そして、前線も２人交代。パウリーニョ選手と一美選手です。あとサイドにいる白井選手と福田選手が相手の藤井選手に合わせてポジションを交代します。彼には広島時代からやられてた。さらにパトリック、谷内田ら選手も早々に投入。前への推進力を高めます。
後半はサンガも頑張って押し込んでましたけど、最後のところはやらせてもらえなかった。一美選手が何度かチャンスを作ってましたし、相手DF関川選手のあれはハンドがあったように思います。VAR があまり機能してないのかな？ 鹿島が最後まで集中力を切らさずに、サンガ対策をやり切った試合でしたね。
ガイナーレとのテストマッチで書いたように、今季のサンガは上福元選手の移籍で失点が増える分、得点を取らないといけません。今日の試合では、そこに希望を持つことができませんでした。相手も攻撃に関してはまだまだな状況だっただけに、後半開始から10分以内で１点取れていれば状況も変わったでしょう。戦えるチームであることを示してほしい。次はアウェイ名古屋戦です。
鹿島と言えば、面白い動画があります。鹿島の現在の社長はメルカリ社長でもあります。魅力的な人ですね。面白い話がたくさん登場しています。クラブ経営をどうやって向上させて行くか？
