ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

サッカー・フーリガンとレイヴカルチャー。

 

本日は深夜24:50から NHK BS1 で、なでしこジャパン VS ポルトガルが生中継されます。みんな寝るなよ。

 

 

数ヶ月前に『アイドル楽曲派・冬季講習』をしたときに、選曲した曲の解説が記憶による適当な記述だったので、気になっていました。今日本屋さんでいい本を見つけた。これ買おうと思ってたヤツだ。イギリス人が書いた『レイヴ・カルチャー』。サブタイトルが「エクスタシー文化とアシッドハウスの物語」です。素晴らしい本ですね。めちゃ面白い。

 

 

私がパラパラめくり、最初に読んだ章は『東への旅』です。ロンドンのイースト・ロンドンのことが書かれていた。この章のことはまた詳しく書きます。非常に面白い。レイヴの始まりにフーリガンが関わっていた。敵対し殺し合いに近いことをしていたフーリガン同士が、エクスタシーによって握手する話が書かれている。ちょっと信じられない。

 

何から説明しよう。みなさん「フーリガン」という言葉は知っていますか? 私は 90年代後半にサポティスタの浜村くんに渡されて『フーリガン戦記』を読みました。簡単に言えば、自分が応援するチームについて旅しながら、喧嘩や悪事にも積極的に参加する荒くれ者たちです。サッカーの応援だけでなく、相手サポーターを殴ったり刺したりするんです。めちゃくちゃ。ネオナチ的思想にも近い差別的な行動も問題となりました。

 

パンクバンド、クラッシュのドキュメンタリーにも、ゴール裏で暴れるサポーターが登場していました。クラッシュのファンがフーリガンになったり、ネオナチの勧誘を受けたりする話が登場してるんです。階級闘争的な要因もあるんですよ。

 

 

 

でも80年代後半にスタジアムで何件かの死亡事故が起きて、ゴール裏が指定席に変わり、プレミアムリーグになり、フーリガンは居場所を失って行くのです。その同じ時代に LSD やアシッド、エクスタシーなどの合成麻薬をキメて踊るレイヴパーティーがムーブメントとなって行く。そして、ゴール裏でチームのコールをしていたフーリガンは、レイヴ会場でもコールしたくなり「アシーーーッッド!!!」と叫ぶようになったそうです。ほんまかいな。

 

 

あっこんな番組やってたんだ。リンク先に飛んでアシッドハウスを聴いてみてください。何曲かリスト化されています。たぶん、何が楽しいのかわからない音楽でしょう。私も高校生のときに聴いて、さっぱりわからなかった。でもこれを聴くと、音楽のムーブメントとドラッグの密接な結びつきを感じるはずです。ちなみに本書の次の章はニューオーダーから始まるマンチェスターの話です。楽しみ。