ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

戦後、日本で起こったハイパーインフレ。

アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書

アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書

この本の57ページに、日本で終戦直後に起きたハイパーインフレの記述がありました。
1945年 米1俵  60円
1946年  :  210円
1947年  :  700円
1950年  :  2064円 実に5年で34倍!!!

いまのベトナムの物価上昇がかわいく見えてくる数値ですね。そこで、当時の日本の経済状況を知りたいと思い「兜町戦史」という本を調べてみました。

兜町戦史―戦後50年投資家はいかに闘かったか

兜町戦史―戦後50年投資家はいかに闘かったか

この本には終戦後、東京証券取引所が再開されたところから、市場でどのようなことが起こったか? また、市場に影響を与えた出来事はどのようなものだったかが詳しく記されています。

なんと、東証の再開はインフレが一番激しい時期に行われていました。そして、再開した1951年5月16日の東証ダウ平均176.21円をピークに、翌年7月6日の85.25円まで下げつづけました。1年以上下げつづけたわけです。つらいですね。
その原因はアメリカ主導のデフレ政策でした。日本経済を自立させるために行ったようです。インフレのピークと証券取引所の再開が同時なのはそのためでしょう。しかし、この強烈なデフレ政策により深刻な金詰まりと大不況に日本は見舞われたのです。よって株価も下げつづけました。
さて、その後どのように日本は復活を遂げたのでしょう? つづきは、また。