ハノイの日本人

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あしぎんエッジくんの冒険。第5回

きょうはホリエモンの裁判があった。「あしぎんエッジくんの冒険」の続きを書かねばならない。なにしろ「エッジ」というのは、ライブドアが社名を変更する前の会社名だからだ。
[ライブドア]堀江元社長の控訴棄却し実刑判決 東京高裁
http://news.livedoor.com/article/detail/3745321/

2003年4月、お世話になっていたラジオNIKKEI の人に呼ばれて、「ファイナンシャルBOX」という株番組のADをすることになった。そのとき呼んでくれた人が、現在、株式ジャーナリスト・個人投資家という肩書きで活躍している天海源一郎さんだということは、以前にも書いた。しかし、当時の私は株について、まったくなにも知らなかった。そこで勉強のために株をやってみることにした。
もし、あなたが最初に株を買うとしたら、どんな企業の株を買うだろう? たぶん、よく知っている大企業の株を買うのではないだろうか? 例えば、ソニートヨタ、キャノンなど、海外でも有名な企業の株だ。誰だって、潰れるかもしれない会社の株を最初から買ったりしないだろう。
私の場合も、それら有名企業の株価をノートにつけ、値動きを見ながら買う株の検討をしていた。そして、4月24日、突然、ソニーの株価がいつもより100円以上安くなっているのに気づいた。「よし、ソニーを買おう!」。3750円ほどで100株を購入。手数料を入れて38万円弱の投資だった。「ぼくもソニーの株主だ」、なにか特別なことをした気になり、得意げだった。しかし、その日、事件とも言うべき出来事が、株式市場が閉まってから起きた。そのソニーが赤字企業に転落してしまったのだ。
ソニーショック
http://www.science-news.net/jabc/display.php?id=11910
ソニーは24日の東京株式市場の取引終了後に決算を発表した。その内容は、今年1−3月期の連結最終損益が大幅な赤字となったほか、来年3月の決算期には大幅に減益するとの見通しを示したものだった」

このニュースをラジオ局の仕事中に聞いたとき、私の足は冗談じゃなく震えていた。一瞬先は闇である。どうやら、ソニーの株価が下げていたのは、決算発表を避けるために売った人がいたかららしい。しかし、明日からはそんなものじゃ済まないくらい下がるだろうことは、初心者の私にも理解できた。
予想通り、次の日ソニーはストップ安3220円まで売られ、しかも最後になるまで値がつかなかった。私は1日で5万円の損をした。しかし、反省はしていなかった。そこでまたソニー株を100株買った。「ソニーが潰れるわけないじゃないか。きのうより安く買えたぜ!」。しかし、次の日もソニーはストップ安、2720円になった。2日で15万円の損だ。そこではもう血の気も引いて、買う気にならなかった。「株って怖い」、そう思った。結局、つぎの週の月曜日ソニーは2520円を底に落ち着きを取り戻した。
最初から大失敗だ。このままではいけない。ソニーがある程度の株価まで戻れば、別の株を買い直そう。しかし、どんな株を買えばいいのだろう? そこで私は会社の業績や、どんな会社なのかがわかる「会社四季報」を読むことにした。そして、あることに気づいた。

会社四季報CD-ROM2008年3集夏号

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新興市場の株が悲しいくらいに低迷していることだ。特にIT関連の会社は5万円もあれば買えるくらいに安かった。2000年の「ITバブル崩壊」以来、低迷を続けているらしい。私はこれに目をつけた。ソニー株の失敗は、どの有名企業にだって起こりえることだ。ソニーの転落を誰が予想できたと言うのだ? 会社の寿命は30年だと言う人だっている。だったら、新興市場の有望企業に投資する方が可能性がある。これから株価が10倍になる可能性のある会社を探そう。そう考えて以来、私はますます株にのめり込んで行った。寝るのを忘れてという表現が当てはまるくらいに。そして、ついにエッジという会社に行き着いた。特に、社長の堀江貴文に興味を持った。


これまでの「あしぎんエッジくんの冒険」
第1回 http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20080701/1214930659
第2回 http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20080702/1214999335
第3回 http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20080702/1215022465
第4回 http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20080711/1215809586