ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

英会話学校の雰囲気が変わっていた。

8月から英会話学校に通っています。先生はイギリス人のクリスくん21歳。フットボールとイギリスの人気バンドCOLDPLAYが大好きという普通の兄ちゃんでした。生徒たちからは好かれていました。しかし、私たちは彼の年齢にもう少し注意を払うべきだったのです。8月の最終週、彼は突然イギリスに帰ると言い出しました。

なんのことはない、彼は大学生だったのです。もうすぐ学校が始まるからイギリスに帰ったのです。もちろん、最初からそのことは決まっていたのでしょう。そして、先週新しい先生が来ました。巨漢のアメリカ人です。私は風邪で休んだため今日が初対面となりました。しかしきょう、教室の雰囲気は以前とまったく違うものになっていたのです。

クリスのときは7:20ごろになると、このクラスの17人のうち15人ほどは教室に来ていました。みんな教室で雑談をして待っていました。ところがです、きょうは7:30になり先生も来ているのに、生徒は5人しかいませんでした。先生は別に慌てるでもなく、10人になったら始めようと言いました。7:40になってやっと10人になりました。先生は「Yes!」と叫んで授業を始めました。そして、そのあと生徒は増えませんでした。一体、先週なにがあったのでしょう? 推理してみました。

新しい先生(うん? 彼の名前を知らないぞ)がアメリカ人であることが気に入らない。それはあるかも知れません。これまでにアメリカ人が嫌いだと言うひとに何人か会いました。「まだ、ベトナム戦争は終わってないぞ!」と言ってるかどうかは知りませんが。もしくは、先生が太っていて、陽気なアメリカ人だというのが気に入らないとか。クリスはなかなかモテそうな男だったのです。ポテトチップを食い散らかしながら、寝そべってテレビを観てるのが似合いそうなこの男が嫌なのかも知れません。ベトナムには太っている人がほとんどいませんから。

ところで、新しい先生はポテチは持っていませんでしたが、なぜかドデカい牛乳を2パックもかついで教室に来ていましたw しかし、先生の授業はしっかりしたものでした。明らかにクリスの授業より、英会話の授業でした。クリスは最初の15分、必ず「英単語しりとり」をさせていました。初級クラスはそういうものかと思っていましたけど、いまは「なめてんのか?テメエ!」って感じです。新しい先生はテキストの内容にプラスして、生徒となるべく会話するように仕向けていました。繰り返し、「Don't be shy!」と働きかけてくれました。だいぶ慣れた先生だと私は思いました。しかし、生徒は半分になってしまったのです。

私が先生をしている日本語の授業も、来週、生徒がいなくなっていたらどうしましょうか? 私はショックで寝込むと思います。アメリカ人よりよっぽど繊細にできていますから。