ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

日本語教師・失格。

ハノイは秋になりとても過ごしやすい日が続いています。11月最初の洪水のとき以来、まともな雨は1回しか降っていないはずです。ベストシーズンと言っていいでしょう。クソ熱い夏ハノイに訪れるのと、いまのような季節に訪れるのでは、だいぶ印象が違うだろうと思います。きょうは日本語教室の帰り道、道端で「おかゆ」が売られていたので、温まろうと立ち寄りました。夜はけっこう寒い日もあるのです。そしたら、隣の兄ちゃんにお酒をすすめられました(日本酒?焼酎?味が濃くておいしかったです)。帰ってきて株のことをブログに書いたあたりで酔いがまわり寝てしまいました。おちょこ1杯しか飲んでないんですけどね。復活していま文章を書いています。


さて、きのうに引き続き日本語教室について書きます。8月から先生になったので四半期決算ですよ。きのうは2級クラスの話だったので、結構エラそうなことを書いた気もします。ですが、きょうの「初心者クラス編」は謙虚ですw はっきり言って、全然うまく行っていません。「もう、クビにしてくれ」ぐらいの気持ちで仕事に向かってる日もあります。きょうの授業は2つあったのですが、昼はいいとして、夜は7人いた生徒が2人になってました。ははは、、、


みんなの日本語 初級1」という教材で教えています。あまり日本語は通じません。きょうも英語を使って教えた箇所がいくつもありました。実のところ、このクラスの授業は最初うまく行ってました。ですが、バンコクから帰ってきたときから雰囲気がおかしくなりました。新しい生徒がひとり加わっていたのですが、この子と私の相性が悪かったようです。いや、先生である私が「生徒との相性が悪い」と言ってる時点で、先生失格でしょうね。「こいつとの会話は中指1本でじゅうぶんだろ」と思っていました、、、


英会話教室にもひとりいましたが、先生を辞書代わりに使う生徒がいるんですよ。「この単語はなんですか?」と何度も聞いてくるのです。しかも、態度的には「あんたの授業、わかんない」的な感じです。この子の場合は、私が英語で教えると、「なにその発音?」的な笑いを浮かべてきました。授業はそのたびにストップします。「(イラっとしながら)辞書を使ってください。おねがいします」と英語でゆっくり言いました。クラスの雰囲気は悪くなりました。その次の授業では生徒が4人になっていました、、、


このクラスには優等生の男の子がいます(この事件の日はいなかったのですが)。クラス委員でもしていそうな、みんなから好かれるタイプの子です。先週はその子と彼女(生徒)、もうひとりの生徒の3人から、チョコレートケーキをおごってもらいました(いや、お金を払わせてくれなかったんですよ)。「あっ、なぐさめられてる」と思いながらケーキを食べました。たぶん、この3人の支持を受けて、私はこのクラスの授業をしているのだと思います。この日本語教室は生徒の力の方が強いですから。きょうは優等生カップルが「テトの用事」とかで来れなかったそうです。来週は4人は生徒がいるでしょう。この生徒を数えながら、授業をする感じ、、、ま、この辺にしておこうw


サッカーの監督とかでもあると思うのですけど、雰囲気が悪くなったときに、立て直すのが下手なタイプんですよ、私も。これはなんとかしなければならないでしょう。他の日本語先生に聞いた話では、「威厳」的なことも大事だそうです。服装的にはシャツにネクタイとか。生徒にちゃんと授業を受けさせるテクニックをそれぞれの先生が持っているそうです。あと、日本語教師のための授業では、「生徒にどうすれば信用されるか?」というような説得力の話も聞きました。それがあるかないかで、生徒の授業に対する真剣さが違ってくるそうです。なるほどと思います。


昼の授業は先週初めて授業をしたのですが、6人だったのがきょうは9人に増えていました。生徒を減らした日が責められるなら、増やした日は褒めてほしいw このクラスは来年日本に留学する生徒もいるそうで、真剣に授業を受けてくれています。ところが、きょうは不思議なことがありました。この子たちは月〜金で毎日授業を受けていて、そのうち1日が私なのです。きのう教えた先生から「きょうはここから教えてください」と指示がありました。しかし、その箇所と違うページを授業することになったのです。どういうことか説明します。


「きょうは11課からですね」と言って指示通り授業をはじめようとしました。ですが、発言力の強そうな女子生徒から「先生、きょうは10課からです」と言われました。でも、10課は先週の授業の最後に少し教えた記憶がありました。「きょうは11課でしょ?」ともう一度言いました。すると、「会話と問題をやってください」と言われました。この2つは基本的には日本人の先生が教えることになっているので、そこだけ残してあったのかと思って教えました。しかし、授業が終わって事務室に戻ってくると、主任の先生から「先生、なぜ10課を教えましたか?」と聞かれました。やはり、きょうは11課の授業をしなければならなかったようです。どういうことでしょう?


みんな真剣に授業を受けていましたから、私をからかったわけではないと思います。ですが、授業はテキストを終わらせるために、1回の授業でこの程度進めるという計画が立てられています。ですから、きょうは11課をやらなければならなかったはずです。とは言え、生徒が早く進めるより、ゆっくりでも確実に日本語を身につけたいと考えているなら、その気持ちは尊重してあげたい気もします。難しいところです。しかし、それは私が決められることではないようです。来週の授業ははずされました。別の新しいクラスに移されるようです。流されて流されて、私はどこに行くのでしょうね、、、