ハノイの日本人

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ジャニコノ10. SMAP『 freebird 』。

きのうはあのように書きましたが、せっかく SMAP が1位を取った日ですからね、書いておきます。SMAP の首位獲得は『 freebird 』(02年5月発売)から11作連続、通算22作目なのだそうです。というわけで、きょうの「ジャニコノ」は『 freebird 』から「どこかに答えがあるのなら」です。おお PV も素晴らしいね。




SMAP はこの前にも「鳥ソング」をうたってますよね。『 Fly 』です。それが収録されたアルバムは『 BIRDMAN 』という異色のアルバムでした。SMAP が一番アグレッシブだった頃かも知れません。『 Fly 』は夜に飛ぶ歌でしたが、その3年後にでた『 freebird 』は明るい真昼の歌です。曲調は開放感に溢れています。稲垣吾郎くんの謹慎が解けて以降、最初のシングルらしいです。関係があるのでしょうか? 私はそのこと自体を歌ったわけではないと思います。 2000年に木村拓哉の結婚、2001年に稲垣吾郎の事件があったわけですが、そこで出すシングルには、大スター SMAP にふさわしい普遍的なテーマが必要だったのではないでしょうか? 例えば『 自由とはなにか?』のように。


『 freebird 』の作詞、作曲、編曲のすべてをシライシ紗トリがしています。この人は、この曲がでた次の年、ORANGE RANGE のプロデュースで脚光を浴びます。実は今回そのことを初めて知りました。ORANGE RANGE には優秀なスタッフが揃っていると思っていましたが、その中心にこの人がいたんですね。納得です。


♪ どこかに答えがあるのなら いつか飛び回ることを忘れてしまうよ 
  君との距離も寂しい時間も 回り続けるからいいんだと思います


ところで、この歌詞にある「どこかに答えがあるのなら」の「問い」はなんなのでしょう? たぶん「問い」があって、「答え」があるはずですよね。そして、先ほども言った「自由とはなにか?」か、「幸せとはなにか?」あたりが問いになってそうですよね? そして「答えよりも自由に飛び回ることの方が大事」と書かれている気がします。でもね、この歌詞いまひとつ理解できないんですよ。私には。


まず、『 freebird 』というタイトルでありながら、歌詞を見ていてもまったく絵が浮かんでこないんです。なんか観念的な歌詞なんですよ。それでいて、曲を聴いている時には言葉が気持ちよく響いてくるんです。だから、自分の考えをノートにダーッと書いて、それを音に合わせて整えたのではないかと…。あまり細かい歌詞の意味は関係ない気がしてるんです。例えば、この歌詞。


♪ まばゆい光に飛んでゆけ いつか僕等が費やして来てる時間は
  言葉よりも星の数よりも とても大切なものに変わってくでしょう


「僕等が費やして来てる時間は」「とても大切なものに変わってくでしょう」は、文章として繋がります。でも、その間に入っている「星の数よりも」はおかしくないですか? 「言葉よりも大切」はわかります。でも、「星の数よりも」はどうでしょう? 「星の数」はもともと大切ではないときに使う言葉ですよね。「男(女)なんて星の数ほどいるよ」的な。だから、シライシ紗トリさんは意味よりも音に言葉を乗せることを重視している作家なのでしょう。


さらに、シライシ紗トリさんは「 SMAP にとって自由とは?」という設定で書いたのではなく、「俺にとって自由とは?」で書いたように感じます。その意味では、たしかに自由に歌詞が書かれており成功しています。飛び立ってますw しかし、そのせいで『 freebird 』は、素晴らしい曲でありながらも、歌詞のわかりづらさから 目立たない曲になっているのではないでしょうか? 少なくとも SMAP のシングルの中で特別な曲として扱われていませんよね。もったいない気がします。同じテーマでもう一度作り直せばいいと思うんですけど。関ジャニでどうかな?