ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ASEAN地域フォーラムでの クリントン国務長官の発言はどのような意味を持つか?

ハノイで開かれたASEAN地域フォーラムで、米 クリントン国務長官が話した内容が重要なことだろうことは想像がつきました。でも、今イチ 内容が理解できなかったんです。詳しく説明されている方がおられました。東南アジアでの中国の影響力増大に対する恐怖心というのは、大変大きなものだと思います。噂に聞いたところによると「タイの騒乱も中国が支援しているのでは?」という話もあるそうです。タイで中国の影響力が比較的小さいのは、王制があるからだと… でも、今回の ASEAN地域フォーラム の件は アメリカにとって、中国の弱みをひとつ握ったくらいの感じなんでしょうか?


◉大失態演じた中国外交、米中対立どこまで(宮家 邦彦)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4147
『7月23日、ハノイで開かれたASEAN地域フォーラム(ARF)でクリントン国務長官が、南シナ海領有に関する中国側の主張を完膚なきまで論破したからだ。先週の欧米・東南アジアの新聞は、「米対中政策の転換」「ベトナムの大勝利」などと大騒ぎだった。ところが、例によって日本のマスコミは、一部を除き、ARFでも北朝鮮関連報道にしか関心を示さない。実に情けない話ではないか。』
『こうして着々と地歩を固めてきたはずの中国が、ARFの場で集中砲火を浴びたのだから事は尋常ではない。今回イニシアティブを取ったのは主催国のベトナムだったが、過去数カ月間、多くのASEAN加盟国が、内々、米国に対し南シナ海政策の転換を強く求めていたという。直接のきっかけは、南シナ海での中国当局による漁船拿捕などのトラブルだと言われる。だが真の理由は、過去数年間、より強圧的、独善的な自己主張を始めた中国に対するASEAN側の不満がついに臨界に達し、一気に爆発したためであろう。さすがのオバマ政権も、昨年夏以降、米中戦略・経済対話の不調や地球温暖化、グーグル、韓国哨戒艦沈没事件などを巡る中国側の頑なさに業を煮やし、ついに政策変更に踏み切らざるを得なくなったのだと推測する。いずれにせよ、中国外交にとっては大失態だ。しかし、米中外相の発言テキストをそれぞれ詳しく読んでみると、お互いに決定的対立だけは回避したいという思惑も見え隠れする。』