２月に３％の通貨切り下げを行って以来、昨夜また２％ほどの切り下げが発表されたようです。このところの下げの原因はそれですかね？
◉中銀、通貨ドンを2％切り下げ
http://www.viet-kabu.com/news_d/vietselect/100818111547.html
『国家中央銀行はこのほど、8月18日からの対米ドル銀行間為替レート(公定レート)の中心値を1ドル1万8,932ドンとすると発表した。これにより、対ドル為替レートは1ドル388ドン(2％)切り下げられることになる。貿易赤字拡大を抑制することが狙いである』
８月18日（水）
◎ハノイ株式市場 132.62 -3.57（-2.62％）
売買高2622万7400株／売買代金6511億700万ドン
２営業日続落。上昇銘柄数は45、下落銘柄数は258。
◎ホーチミン株式市場 455.49 -8.03（-1.73％） ＊VN-index
売買高3745万5610株／売買代金9915億2500万ドン
２営業日続落。上昇銘柄数は29、下落銘柄数は206。海外投資家は買い越し。
主な上昇銘柄は、COM資材・石油販売、DCCデスコン工業建設、DTAデタム、FBTベンチェー林水産商、HSI生物化学肥料総合物資、LHGロンハウ建設、POMポミナ鉄鋼、SRCサオバンゴムタイヤ、STG南部運輸倉庫、TNTタイグエン鉱業、TYAタヤ電線、VHCビンホアン水産、などでした。
◉VNインデックス続落、ドン切り下げに嫌気
http://www.viet-kabu.com/news_d/general/100818013147.html
『昨夜未明に国家中央銀行が対米ドル銀行間為替レートの中心値を2％切り下げると発表。拡大する貿易赤字を縮小することを狙いとしているが、先行き不透明なことから第1節から売りが集まり前日比マイナスで寄り付く。第2節に入っても売りは止まらず、売り買い交錯することもなく下げ続ける。第3節には入ると若干の買戻しも入るものの、前日比マイナスで取引が終了した』
◉『ベトナム通貨切り下げ』ついて当社の見解（ニュース証券）
http://www.news-sec.co.jp/files/2010081817534403.pdf
『ベトナム国内で問題となっているのは、2010年前半から、国内企業が資金を調達する際に、ベトナムドンではなく、米ドルを利用する傾向が高くなりつつあることが問題であると思われる。それは、格付け会社のフィッチが先月末にベトナムの格付けを引き下げたことに代表されるように、もともと格付アウトルックがネガティブであったことからベトナムドンの調達金利が上昇したことによるものであろう。ベトナムでは、ローンの借り換えは12カ月ごとにおこわなれることが多く、それに備え、ベトナム当局は金利の沈静化及びインフレの抑制を狙う意味も持っていると考えられよう。よって、今回のベトナムドンの切り下げについて、ある程度事前に予想されていたため、特にサプライズもなく、経済面においても株式市場に対しても特段に大きな影響はないと考える』
