ハノイの日本人

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成馬零一さんの『ジャニドラの嵐』について…

私が書いた電子書籍の「はじめに」を読んでくれた方から、『月の恋人』が 木村拓哉 のノンフィクションだという話は 成馬零一さんの本ですでに書かれていると指摘をいただきました。ありがとうございます。そういう情報はとてもありがたいです。でもですね、私は7月にこのブログで 11本もそのことを書いてるんですよ。ヒット数もかなりありました。一番最初に取り上げたのは7月18日です。成馬さんの本は 10月に出たんですよね?


月の恋人 半分は ノンフィクション だった!(7月18日)
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20100718/1279480454
『ここからは私の妄想です。あまり気にしないでください。主要出演者を以下のように置き換えて見るとおもしろいと思うんです。この設定で最終回を見ると、まったく別のドラマになりました! 半分はノンフィクションってことですよ。木村拓哉 はファンのためにイス作っていたのか! 泣けた。』


まだ、1回観ただけだったので、弱気な表現が目立ちます。ですが、しっかりと「半分はノンフィクション」と書いています。で、私が「はじめに」で引用した 成馬零一さんのブログの文章は 7月15日のものです。私が書いたのとほぼ同時期の文章ですね。もう一度そこに書かれていた文章を見てください。


月の恋人〜Moon Lovers〜(はて☆なりま 7月15日/ドラマ評論家 成馬零一)
http://d.hatena.ne.jp/narima01/20100715/1279158124
『良いとか悪いとか以前の終わり方だった。蓮介とその他の人との関係がまったく成立していないから、何がおきても「何で?」って感じで最後までいってしまった。とりあえず 木村拓哉 が演じてるんだから蓮介はカリスマ的人物で、だから誰からも愛されるって前提を打ち出しすぎてるせいで、すごくおかしな話になってしまった。』


きょう、友人に送ってもらった『ジャニドラの嵐』(宝島社刊)が届きました。作者名は 成馬零一&ジャニドラ平成塾・編となっています。さっそく『月の恋人』のページを探しました。302ページにありました。データを除いた全文を引用させていただきます。


あらゆる意味で中途半端な作品だ。けれど木村拓哉演じるワンマン社長・葉月蓮介をそのまま現在の木村くん自身に重ねたドキュメンタリーと見れば、こんなに面白い作品はない。蓮介が終盤で孤立し、やがて社長の座から解任される様子は、キムタクがいままで築いてきた月9神話の終わりを告げるかのようだ。「生き方を変えることができない」という蓮介のセリフは、そのまま木村くんの心情にも思える。はたして再起はあるのだろうか。(成馬)

ジャニドラの嵐 平成ジャニーズ・ドラマ完全ファイル!

ジャニドラの嵐 平成ジャニーズ・ドラマ完全ファイル!


ブログとは完全に別の文章ですね。少し驚いています。たしかに、成馬さんの文章を先に見れば、私が書いた文章なんて吹っ飛ぶでしょう。いま 木村拓哉への逆風は強いわけですから。しかし「木村くん自身に重ねたドキュメンタリーと見れば、こんなに面白い作品はない」とも書かれています。どこでこんなに意見を変えたんでしょう。もちろん、書籍をだすためにもう一度観られたのでしょうけど。意見を変えたきっかけが知りたいですね。『プレミアサイゾー』見るしかないのか? 嫌だなー。


私が書いた電子書籍木村拓哉 を「過去」にしようとする意志を持って書いた文章ではありません。逆です。純粋に『月の恋人』が面白いと思い、それを必死で解読したわけです。で、そこから導き出された結論は、木村拓哉 は「キムタク像」から脱却することを自ら選んだというものです。それは勇気ある決断です。その決断があったからこそ『月の恋人』には裏ストーリーが組み込まれたのでしょう。あと最後に、私は 嵐 大好きですよ。でも、嵐 を持ち上げるのに 木村拓哉 叩きをする風潮が気に入らないんです。
 

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◉ 月9ドラマ『月の恋人』徹底解説

〜このドラマは木村拓哉とフジテレビのラブストーリーだった〜

http://p.booklog.jp/book/12196


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