ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニーズ、K-POP、そして、アメリカ。または、ももクロからK-POP への返答!

まるみさんからコメントをいただき、バンコクでメディア関係の仕事をしている日本人の方が書いた、ブログへの感想を求められました。『シーロムとスリウォンのあいだ』という人気ブログのようです。ここで SMAP のダンスが残念だという話が書かれています。なるほどねー。


ガラパゴスJ−POPアイドルといわれる屈辱(2010年7月27日)
http://ameblo.jp/silom-surawong/entry-10602859683.html
『「スマスマ観ましたか?」タイ人スタッフとの話。「新曲だっけ?まだ観てないな〜。どうたった?売れそう?」「う〜ん。正直に言っていいですか?」「いいよ。気持ちニュートラルで聞くから。(この時点で結構動揺していた)」「日本で、もし売れたら、JーPOPが衰退している証拠です。」「どーゆー意味?」「踊りが酷すぎます。練習は歌だけといわれても仕方ないように思います。SM系(東方神起やスーパージュニアの事務所)から失笑のようです。」「うっ・・。(日本人としてショック)」「日本だけで売れてても、アジアや世界で知ってもらうには努力が足りないです。独自で進化していても(ビジネスとして)難しくはないですか?」』


K-POP強さの秘密(2011年5月23日)
http://ameblo.jp/silom-surawong/entry-10901141740.html#cbox
『SMエンタを中心にPVで今や当たり前になっている「ダンスバージョン」というものがあります。ついに日本でベールを脱いだ男性アイドルグループ、「スーパージュニア」(中略)ダンスに自信がないと出来ないので、日本の「あの」グループでは見てるほうが恥ずかしくなるので決して出来ないPVです。このように1カメで1曲丸ごと編集無しで見せることは編集側の自己満足的演出を抜きにし、純粋にアーティストや楽曲の良さを最大限引き出せます。またファンはその踊りを完コピし、ネットにアップし、その技を競うことによりアーティストの知名度UPやマーケティングに一役買います。日本では『嵐』や『 Perfume 』などに挑戦して欲しいです』


新しいシングルが発売されたときに、まずダンスに注目するという発想が日本人ではあまりないですよね? 例えば、EXILE のファンだったら「今回のダンスは… 」といきなり話すもんなのでしょうか? アジア各国でそういう視点があることは知っておいていいことだと思います。でも「ダンスバージョン」を最初にはじめたのは、ハロプロですよね? 秋葉原に通ってた頃、何度か買ったことがありました。私の場合は モーニング娘。ではなく 久住小春 でしたけど。こうやってバージョン違いをつくって初回盤を買わせるんですよw




いまは K-POP に対する もの珍しさでメディアが飛びついていますけど、今後はいろいろ別の見方も出て来ると思うんです。例えば、ジャニーズのライブの素晴らしさをファンは知ってるでしょう? 2、3時間やっても飽きさせない。これはなかなかマネできないものだと思ってます。そこまで飽きやすいのは日本人だけって可能性もありますけどw 私の場合、ジャニーズのそれほど興味のないグループでも、ライブ DVD を観て認識をあらためることがありますよ。ジャニーズが「ダンスバージョン」をつくらないのは「全部観たかったら、ちゃんとライブにいらっしゃい」ということでしょう。SMAP のライブがそんなに安いものかどうか観てもらったらいいじゃないですか。


実際の話「 K-POP のアイドルたちがどれだけ日本の影響を受けて来たか?」って話ですよ。これをメディアが追求して行けば、もっと違う視点が出て来るはずです。まあ、そんな大人げないことをすることもない。と言うか、商売の都合上そういうことをする人はいない。でもでも、スーパージュニアとかってマジでムカつくじゃないですかw 幸い、たいした実力があるわけでもないので安心してますけど。


それとは別に「なぜ、日本のアイドルがガラパゴス化したか?」って話を書きます。簡単に言えば「アメリカのチャートってつまらなくない?」って日本人が思ったからですよ。90年代後半に ロックと HIP HOP ばかりになりました。それを見て「日本の音楽の方が多様性があって豊かだよね」と思うようになったんです。私がそれを決定的に感じたのは、今から思うと ゆず『夏色』を聴いたときでした。「♪ ゆっくり ゆっくり くだってく〜」です(その後の日本を予言する様な歌詞ですねw)。で、わからない言葉を一生懸命聴く必要もないか、となりました。アメリカの音楽ってだけでありがたがる感じ、日本にはまったくなくなりましたもんね?



もちろん、アメリカにもチャートの主流ではなくとも尊敬されているアーチストはたくさんいます。日本ではそういうアーチストを実際に観る機会がたくさんありますよね? お金と時間さえあれば毎日観れるでしょう。やっぱり、音楽のマーケットが大きいことで、日本のアイドルはガラパゴス化と言われるような道を歩んだのだと思います。だって、日本人が考える「アイドルの音楽」というものを好きな層がかなり厚く存在しているからです。もっとハードなものが聴きたければ、別にアイドルの音楽を聴かなくてもいいわけです。ここまで細分化された音楽のマーケットがある国って日本だけなんじゃないでしょうか?



あと、歌詞の問題。K-POP の歌詞ってどうですか? 字幕をつけてくれてる PV を見ると、結構アレですよね? ここまでダンスを中心に歌詞をつくった場合、日本では拒絶反応が出ると思うんです。K-POP からの移植ということで、韓国人が歌うなら別ですが。例えば「 SORRY SORRY(ソリソリ)」ってフックが K-POP として受け入れられるとしても、日本人が同じようなことをやれば「バカじゃないの?」と言われるでしょう。しかし、ついにそれを逆手に取って、この様なアイドルソングが登場しました。ももいろクローバーの新曲『 Z 伝説〜終わりなき革命』です。5人目の 高城れに さんの部分に注目してください。1:25 あたりからです。これは日本のアイドル界から K-POP への返答ですよ。凄い!