ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニ友、moemarch さん編。後半

Moemarchさんのインタビュー後半です。もし、前半を読まれてないようでしたら、以下のリンク先でお読みください。今回は『2011年ジャニーズ重大ニュース』を中心にお送りします。


◉ジャニ友、moemarch さん編。前半
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20120213/1329139789


◉ SUPERMAN( moemarch )
http://d.hatena.ne.jp/moemarch/



——今さらなんですけど、moemarchさんはメイドカフェとか行く方ですか? いや、札幌のメイドカフェって私の中では今イチって印象だったんです。でも、最近お店が増えているみたいなので。
Moemarch:友達の友達がメイドをやっているので、そのお店には行きます。その一店舗しか行ったことがないので言える立場じゃないかもしれないですが、まあ地方のメイドカフェ、という感じはすごくありますよ。やっぱり地域内での同業種競争は緩いと思うので、サービスやアイデアにおいて必死さとか気迫みたいなものはあんまり感じないです。割とぬくぬくというか。それが良いことなのか悪いことなのかは分かりませんけど。あ、可愛い子はたぶん、それなりにいます(笑)。


——私が思ういいメイドカフェは、まともな紅茶やコーヒーがちゃんと飲めること。あとは情報をくれることですね。最近は海外なのでメイドカフェを「 Tourist Information 」としてよく使います。「ジャニーズで誰を知っているか?」「DVDはどこで売っているか?」「最近人気のアニメはなにか?」とか情報をもらうんです。メイドカフェには旅行で来る人も多いので、そのあたり頑張ってもらえるとうれしいです(笑)。
前回、大事なことを聞き忘れました。最初に行ったジャニーズのライブはなんですか? どこに一番強い印象を持たれましたか?
Moemarch:『 KinKi Kids DOME F Concert 〜Fun Fan Forever〜』の追加コンです。2003年、札幌ドームでした。このクラスのおっきなハコのコンサートが初めてだったので、とにかく全部が派手に感じました。照明とか特効とか。


——私はDVDでしか見ていませんが、キンキのステージは確かに派手ですよね。もの凄くお金がかかってる気がする(笑)。
Moemarch:あとは、いちいち構成が凝ってるなあー!っていうのもすごく感じたことです。2人で歌った後、剛さんだけが残って、煽って、レーザービームみたいなのを操ってその間に着替えた光一さんの方の幕を開ける。そして光一さんが CD の歌割とは違い1番全部をひとりで歌った後に、今度は特効を操って剛さんを登場させる。今思えば、2人組なので衣装替えのために凝らざるを得なかったと思うし、まあそんなになんてことない流れなんですけど、当時はめちゃくちゃ感動しました。


——大事だと思いますよ。少しでもライブを楽しんでもらおうと、そういうアイデアを常に考えているんでしょうし。ジャニーズでは各グループがライブで競い合ってる感じもしますよね。
Moemarch:他にも二人が入れ替わる技がいっぱいだったり、ソロの曲も交換して歌っていたりして、バラエティ・エンタテインメント性が強いということがいちばん印象的でしたかね。
Fの追加コンはキンキ的には、剛さんの過呼吸問題でとても大変な、一大事なコンだったのですが、当時の私は「わあああ!本人・・・!」という感じで感極まってかなりハイになっていたので、そういうことはまったく気が付かなかったです(汗)


——1年前の『君も堂本FAMILY』のライブDVDを観ました。それも素晴らしいライブでしたが、気になることがありました。トークの時間が長い! 半分くらいそうだったんですけど、これは、、、
Moemarch:うーん、トークについてはファンの中でも賛否両論あります。わたしも『君も堂本FAMILY』はさすがにだらだらしすぎ!と思いました(笑)。というか曲の数が少なかったので、それが残念だったかな。トークトークで好きなんですけど、曲は減らさないでほしかったです。


——もっと聴きたいと思わせるのも凄いことですけどね。なかなかそういうライブってないですし。
Moemarch:ただ、一番直近の『 King・KinKi Kids 』ではMCは一箇所だったんですよ。普段はオープニング MC とメインMC があるのに対してメインMCのみで。だからすっきりしていたとは思います、が、それはそれで寂しいという声もあって、まあ、難しいですよね・・・。トークの長さはキンキコンの象徴みたいなところがあるので、まあ、難しいですよね・・・。(笑)


——交互にやってるのかも。今回のDVDの発売はまだ先かな。待ちたいです。
さて、今回はジャニーズ2011年重大ニュースがテーマです。一応、私が用意した出来事表は以下にあります。もちろん、これ以外から選んでもらって結構です。


◉ ジャニーズの2011年を振り返る。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20111222/1324572774


——moemarchさんのベスト5から教えてください。
Moemarch:最初に断わっておきたいのは、わたしがジャニーズに疎いということです(苦笑)。


——マジですか? キンキ以外は興味ない。困ったな。それでも、コメントしてもらいますよ!
Moemarch:ごめんなさい(苦笑)はは・・・がんばります(汗)


1位 一年に2組がデビュー(Kis-My-Ft2Sexy Zone
2位 Marching J 始動
3位 NEWS から 山下智久錦戸亮 が脱退
4位 SMAP がデビュー20周年
5位 関ジャニ∞ 5大ドームツアー


——1位「一年に2組がデビュー」。まずはデビューした2組についての率直な感想を。
Moemarch:キスマイに関しては、これはインタビューの前半でも言ったんですけど、ジャニーズファンはそれぞれの担当があったとしても、グループ全体ですき、っていう人が結構多いと思うんです。それなのにそのことを解っていない、むしろ格差を推奨するような売り方に事務所がしているということがやるせないです。


——そうですね。でも、わかっててやるんですよ。この前も書いたんですけど、「心配事」を用意したんです。キスマイはデビューをゴールと考えるファンがいてもおかしくない状況でした。ずっとデビュー出来るか分からない状態で長い期間頑張ってきた。だから、事務所はデビューと同時にファンが減ることを恐れたんだと思います。なので、ファンが見守る状況を無理やりつくりだした。いいか、悪いかはまた別の話ですけど。
A.B.C-Z もそうですが、キスマイがデビューできるなんて思ってなかったですから。どういう形でもデビューできたのはよかったと思うんです。
Moemarch:確かにそれはあるなあと思いました。ファンは苦労している・努力しているところが好きだから、すっきりきれいに完結させないで、また新たに苦労の箇所をつくったんだ。なるほどー。そしてデビューはやっぱり嬉しいですよね。


——ちゃんと軌道に乗ったら、元に戻すと思うんですけどねー。ファンはやっぱり心配でしょうね。
Moemarch:あとはスマスマしかり、中居さんの『怪しい噂の集まる図書館』しかり、SMAPさんと共演する機会が多くて良いな〜と(笑)。



——Sexy Zone はどうですか?
Moemarch:セクゾンくんは、まだ真っ白な感じ。ここまでキラキラのジャニーズをできるグループは久々なんじゃないかなあと思っています。最近のジュニアでトップの位置にいた中島くんと菊池くんが後ろのポジションになるとは思わなかったですけど、キラキラを貫いていられるというところで、やっぱり中島くんが影響力を持ったグループではあるのかなと。変なネタ歌に走らず直球のいい歌を提供し続けて欲しいです。


——2位「 Marching J 始動 」。これはパンダの件で今年に入ってからも継続した話題となっています。
Moemarch:これは本当にショックでした。まず募金活動に関しても、もうちょっと効率的な活動が出来なかったのかな・・・というのが正直ありました。
そしてパンダ。センスがどう考えても古いじゃないですか。確かにパンダで元気付けられる人がいるのかもしれないけど、そうじゃない人もいるのは明らか。むしろ怒る、むなしくなる人も多くいそうですよね。募金活動を使った支援というのは誰に対してもいい効果があることじゃないといけないし、まだ施設的復興がまだって言ってるんだから、やらなきゃいけないことは明確じゃないですか。だから絶対パンダは違うと思います。


——そうか。やはりセンス古いのか。いや、私ももちろん「パンダか…」と思ったんですけど、若い人たちにとって「パンダ」がどういう位置にいるのかわからなくて。
Moemarch:そして、50億円が中国に流れるっていうのも怒りたいポイントです。こんな状況の日本に、どうして金を回さないんだろうと。募金していた人に対しても失礼だと思います。支援活動として募金しまーすと言って、直接的な復興に役立てない、国内にその金を落とさないっていうのは、公約違反みたいじゃないですか。



——確かに酷いですね。タレントたちは、直接、被災者支援の方に募金されています。たぶん、公表された以外でも募金した人はいると思います。事務所も震災直後は非常用電源を持って行くなど、ずいぶん頑張っていたわけですけど、、、
募金の使い道に対する怒りは正当なものです。明らかに事務所が間違っている。「いや、そうではない」と説明出来るなら、ちゃんと説明してほしいですし、そうでないなら、、、、今からでも考え直した方がいいと思います。
と言うか、この微妙な空気のままマッチさんに全て被らせて、他のタレントは知りませんよ…ってことにするつもりでしょうか? それとも、パンダが来たときに 嵐なり Sexy Zone なりが来て「パンダだ!パンダだ!」ってやるんでしょうか? 不謹慎ですけど、ある意味見もの、、、、いや、かなり落としどころの難しい問題になってしまったような…
Moemarch:それと、「募金額は『みなさんが想像する金額より、はるかに下』として公表しない方針」というのも、募金のシステムとして成立していないです。どこでピンハネしていてもわからないし、そういうズルをしていると思われても仕方が無い。なにより『みなさんが想像する金額より、はるかに下』とよく言えるなと。その感覚が信じられないです。またパンダ招致と知ってから、Jに募金するのがうーんって思う人もいっぱいいたはずなのに、「みんなの意識が足りない」と言わんばかりの『想像する金額より、はるかに下』発言。わたしたちと事務所の感覚の違いや距離がものすごくあると思いました。


——なるほど。ファンと事務所の間の「格差」ですよね。これは重要な指摘だと思います。芸能のわからない人が会社の中心になってきて、クオリティより売上や利益を積み上げることを優先させている。そういうのとも無関係ではない気がします。ちょっと、政治家や官僚の物言いに似て来てますよね。
次、3位「 NEWS から山下智久錦戸亮が脱退」。NEWS はデビュー時は9人のグループでした。それがついに4人になったという…
Moemarch:結構、NEWSは最初から哀しいグループだなあと思っていました。



——最初からですか?
Moemarch:できたときは最多人数グループで、錦戸くん内くんの初の掛け持ち組、あるいはジュニアの大御所になっていた山下くんと事務所に入ったばっかりの手越くんでの、グループ内であこがれの人がいる関係など、いろいろと新しいことをやりたいグループなんだと感じていました。
でもやっぱり最初から、山下くんがこの場所でモチベーションを維持するのは難しいだろうなということも、錦戸くん(当時は内くんも)の掛け持ちが厳しくなるだろうなということも、かなり明らかだったと思うんです。それなのにそのズレや無理を無視して、グループに組み込んだということ自体が、なんだか哀しかった。


——なるほど。たしかにグループとしてまとまるのが難しかったというのはわかりました。でも、関ジャニ∞はデビューができるかわからなかったグループです。特に、錦戸、内のデビューが決まったときのショックは、他のメンバーにとって大きかったはずです。もちろん、ジャニさんは関ジャニ∞をデビューさせるつもりではあったでしょう。だから、その指摘は間違っていないんですけど、、、 メンバーのやんちゃが過ぎたので、教育的な意味があったと思うんです。まあ、私の想像ですけど。



Moemarch:そして、NEWSをつくることによってグループ崩れがおきて、消滅した Four Tops とか K.K.Kityとか、そういうことを含めて、いっぱい哀しかったです。いまでも名コンビランキング的なものには山下くん・生田くんコンビが上に挙がっていますから、グループにするならここを崩しちゃいかんかったんだろうなあと。
6人の NEWS の『最後』をつくってあげなかったのも、同じく哀しかったです。曲一曲でも、宣材写真一枚だけでもよかったのに、それすらできなかったのかな・・・と、とにかく哀しい思いでいっぱいです。



——大事なことを忘れていました。昨年8月いっぱいで生田斗真がジャニーズ Jr. を卒業しました(ごめんなさい! これは2010年のニュースでした!)。これも大きなニュースです。A.B.C-Z の DVD デビューや、4月の屋良くんの舞台も同じように考えていいかもしれません。ジャニーズはレコード、CDデビューをこれまで特別な儀式として位置づけてきましたが、それは終了したのかもしれません。やはりライブが中心であると。
Moemarch:そうですね。それは割といいことなのかなと思っています。CD の位置付けもかなり変わってしまったので、別に、それだけが全てじゃなくなったんですよね。だからそれぞれの活動の仕方になっていくのは自然の流れだし、いいと思います。ただ、その割には他のコンテンツを進めていなかったので、その弱さ脆さが尋常じゃないのが気になります(汗)


——4位「SMAPがデビュー20周年」。
Moemarch:アイドルが何年も何十年も活動するという感覚は、少なくとも私の中ではなかったことなんです。それも超一線級で、ですし。
上手い下手は別にして(特に歌はもうちょっとがんばってほしいですけど(笑))、すべてのことをちゃんとできる、きちんとこなしている感じがすごくあります。アイドルなのに面白い、アイドルは面白い、というのをつくったのも SMAP が大きな部分を占めていると思うので、大げさに言うとアイドルの概念はSMAP以前と以後に分かれるんじゃないかなと。



——2011年が大震災のあった年ということで、大々的に祝えなかった部分もあると思うのですが、本来ならもっと大きなイベントもあってよかったと思います。まあ、SMAPは今後も活動するので、どこかでライブが観たいです。
最後、5位「関ジャニ5大ドームツアー」。どうなんですか? キンキのファンである Moemarchさんにとって、関ジャニ∞ってどんな存在なんでしょうか?
Moemarch:ええ・・・どんな、ってなんだろう・・・まあ今に始まったことじゃないかもしれないですけど、Jフレ が居た場所に You&J 組がすっぽり埋まってしまった感じが、このドームツアーのニュースを見たときにすごくしました。
あと私の中では、嵐と関ジャニは割と、くすぶってチャラっとしてナンボみたいなところがあったので、いまばりばりジャニーズの第一線で活躍しているのを見ると違和感がちょっとあります。これ僻みっぽいですかね(笑)。


——それはストイックな KinKi Kids のファンならではのコメントのようにも聞こえます。ところで、キンキはなにかニュースなかったの?
Moemarch:いいニュースはあんまり。震災で特別な一年だったので仕方ない面もめちゃくちゃあると思うんですけど、Kアル リリース以外はうーんな一年でした。
2011年の唯一のシングル『Time』は元日にすでにシングルとして出来ていることを言っていたし、ゲームのタイアップにもなってそのポスターには3月発売とあったのに、結局リリースは6月。
ツアーに関しても元日に「いいことが起こる予感がする」発言があった(※2008年にこの発言をして夏の全国ツアーがあった)のに、逆に近年ツアーに入っていた札幌・福岡が外されて、2007年ぶりの東京・大阪のみという超小規模ツアーになりました。地方住みとしてはこれは本当ショックなんですよ・・・。


——それは残念です。でも、私としてはアルバムで 嵐 と 関ジャニ∞ に圧勝したと思いますよ。本当に『 K album 』は素晴らしいです。ライブDVD の発売が楽しみです。



——最後になりました。moemarchさんの「ジャニーズ・ソング・ベスト5」をお願いします。
Moemarch:選ぶのがむずかしくて頭がごちゃごちゃしてきたので、意地になってKinKi関連で攻めてみました。


1位 KinKi Kids『愛のかたまり』
2位 KinKi Kidsボクの背中には羽根がある
3位 J-FRIENDS『 ALWAYS 』
4位 堂本剛『 街 』
5位 トラジ・ハイジファンタスティポ


——J-FRIENDS『ALWAYS』、、、どんな曲だったっけ? (確認)ああ、サビまで聴いてやっとわかりました。とにかく順番に聞いて行きましょう。1位 KinKi Kids『愛のかたまり』です。この曲は作詞:堂本剛、作曲:堂本光一です。キンキのファン以外にも人気の曲ですね。



Moemarch:そうですね。キンキらしさとは何ぞやを本人達が形にした1曲なので、その時点でドラマティックじゃないですか。2人組のメンバー同士での京作というのも幸せな構成ですし。これは私の中では1位にしなきゃ・ならなきゃいけない曲なんですよ。もう好きとかの次元を超えて。そういう思いでKinKiの39(デビュー10周年のファンが選ぶベストソング企画)でも投票しましたし。あ、でも単純に曲としても大好きなんですけどね。


——いいですよね。でも、この歌詞は不思議なんです。「キンキらしさとは何ぞやを本人達が形にした1曲」とmoemarchさんは言われましたが、女性の言葉で書かれているでしょ? 作詞家・堂本剛にとっては、かなり思い切った作品ですよね?
Moemarch:それはインスピレーションだったんじゃないかな、と言いたいところですが、割と狙ったのかもしれないです。くどいですが二人組のふたりによる共作ですから、作る行為自体がドラマティックなんだけど、それと同じように作品もドラマティックじゃないといけない。だから、わかりやすく、ファンをドキドキさせるように、こうしたのかなと。だって、二人組のひとりが共作において女性詞で愛の歌を書いてるんですよ!ファンにとってこんなにたまらん展開はなくないですか(笑)?


——本当に? まったくそれは思いもしませんでした。じゃあ、この曲があって『危険な関係』もあるってことですか? まあ、拓郎さんはそういう制作過程のことも知ってますもんね。でも、驚いたな。
Moemarch:それと女性詞を共作曲の象徴にしたかったようにも思います。他のグループより何倍も湿っぽさがあるところを自覚していて、それを自分で表現したかった、そのために用いたのではないかなと。『愛のかたまり』以後も『恋涙』『銀色 暗号』等の共作では女性の言葉で歌詞を書いていますから、提供曲とは明らかに違う性格を、共作に持たせたかったのだと思います。


——なるほど。逆にそういうルールでもなければ、あの剛くんが女性言葉で書けない気もしますよね。ふーん、、、凄いな。
2位、KinKi Kidsボクの背中には羽根がある』。作詞:松本隆、作曲:織田哲郎です。私も好きです。
Moemarch:これは、本気で制作すればいい曲に必ずなるんだなと確信した曲です。KinKiに限らずですけど。力を入れて魂を込めて作られた曲は分かるし、やっぱりいい曲になりますもん。
KinKiとしては新たなKinKiの幕開けだったり、進むべき道がはっきりと決まった曲だと思います。『幸せなのに切ない』をここまで得意分野にすることができたのは、この曲がきっかけだったと思うので。
あと、ドラマ『愛犬ロシナンテの災難』で主題歌になっていましたが、ドラマの台詞の中でもこの歌の歌詞が使われていて、そういう細かい芸が大好きなのできゅんっとしました。


——3位、J-FRIENDS『 ALWAYS 』。これは阪神大震災のチャリティー・シングルで2001年の曲。1995年に地震があって、6年目。関西出身のKinKi、岡田准一、そして、同世代の TOKIO、V6のメンバーが参加しています。
Moemarch: J フレは作家陣がおそろしく豪華だったからか歌割も本気の実力主義で、その中で 剛さんがメインを任されたので、堂本剛 担当としては嬉しい限りでした。『 ALWAYS 』を選んだのもメイン感がよく表れているかなと思ったので。



——上の映像を見て驚きましたよ。こんなに歌い上げていたんですね。
Moemarch:この曲、Jフレの中ではめちゃめちゃ存在が地味な曲なんですけど、細々したことが練られていて楽しいんですよね。ラスト大サビのハモリやフェイクが入れ替わっていく感じや、テレビやライブで歌うときはCDと違って2番終わりのあとに歌詞がついていて山口くんと剛さんに振り当てられているところとか。
とにかくJフレは豪華でスペシャルなユニットでした。


——4位、堂本剛『街』。来た! ドラマ『夢のカリフォルニア』主題歌。剛くんのソロ第一弾ですね。
Moemarch:グループのメンバーがソロで活動し始めるというのは、後にもつながっていく話で、ここがひとつの転換点になっていると思います。いや、それ以前でもあったのかもしれないですけど、この場合は2人組のうちのひとりっていうのが衝撃でしたし、曲も自作で、っていうのはそうそうなかったんじゃないかなあ。


——衝撃ありました。正直、私は歌って踊るキンキのファンだったので、当時の剛くんには不満だったんですよ。バックにジュニアが付かなくなくなったり、踊らなくなったり。でも、現在の様子を見ると、剛くんの成長にねじ伏せられた感があります。
Moemarch:『街』は、ほんとうに本人の魂がめちゃめちゃ感じられる1曲です。CDやテレビではメディア用に整えられた曲になっていますけど、原曲はもうちょっときつい感じの歌詞なんですよ。だからほんとうに、ストレートに作った、心から叫んでいる曲なんだなと思って、ぐっときます。


——そうなんですか? 知りませんでした。原曲はどこかで披露されているんですか?
Moemarch:剛さんのファーストソロライブ、『ROSSO E AZZURRO』で披露されました。わたしはファンになってからこのことを知って、ネット上で原歌詞を見て、それからこの曲がより好きになりました。


——見つからない… 最後、5位。トラジハイジ『ファンタスティポ』。
Moemarch:これはいかにキャッチーを追及できるかということに徹した曲で、面白かったですよ。ここまで誰もが歌える曲になって、きれいに成功したのはやっぱりザ・キャッチーだったからだと思います。メロディもフリももちろんそうですけど、ふたりのキャラクターもオーラ満点のキラキラアイドルじゃなくて、ちょっとださい・ユニークな部分が多くて、とっつきやすかったのかなと。
2005年は修二と彰青春アミーゴ』が大成功で終わりましたが、それも、トラジ・ハイジのおかげなんだよー!これが成功したからなんだよー!とずっと思っています(笑)。


——ありがとうございました。また、なにかの機会に登場してください。
Moemarch:こちらこそありがとうございました!