オーウェン・ウィルソンの出演する映画はなんか観てやんないとって気になりますよね。映画『ミッドナイト・イン・パリ』を観ました。監督&脚本はウッディ・アレン。ストーリーは… ギルはハリウッドの売れっ子映画脚本家です。婚約者のイネズの両親と一緒にパリに旅行で来ています。ギルはつまらない映画の脚本家なんかやめて、パリで小説家になりたいと思っています。でも、イネズは許してくれません。
そんなある夜、ひとりで道に迷ったギルはクラシックカーに招き入れられ、1920年代のパリにタイムスリップします。そして、フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、ピカソなど伝説の人物に次々と出会うのです。ま、そんな感じです。
パリいいですよね。またいつか行きたいな。楽しく観られました。ところで、余計なことですけど、これ 村上もとか原作『 JIN-仁-』から着想を得てるんでしょうかね? 「抗生物質のない時代には住めない」というセリフが登場していました。世界初の抗生物質は1929年に発見されたペニシリンなんですよね。医療用として実用化されたのはさらに後の1940年代のようです。この映画の舞台は 1924〜1928年あたりでした。
もうひとつ。タイムスリップものってたくさんあるので、知ってる範囲でしか書けないわけですがもう少し。1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がありますよね。こちらはロバート・ゼメキス監督。『フォレス・トガンプ』などでも知られる人気監督です。この方の作品はタカ派のプロパガンダ映画って見方もされますよね。私は人種差別的な内容が嫌で、未だに2も3も観ていません。ゼメキスのそのあたりについては映画評論家の 町山智浩 さんがよく指摘されています。あっ、ラジオで『ミッドナイト・イン・パリ』を紹介されてますね。
◉ TBS ラジオ キラキラ(町山智浩)
http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20110624_machiyama_kora.mp3
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は古きよき50年代のアメリカが舞台。ドラマ『 JIN-仁-』は日本が理想に燃えた幕末が舞台。でも『ミッドナイト・イン・パリ』はアメリカ人が主人公なのに、アメリカが舞台ではないわけです。そのあたりのメッセージが非常によかったです。