ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

2020年アイドルソングBEST10。前半

 

ここ数年言い続けてますが、今年も素晴らしいアイドルソングがたくさんありました。選びきれない。Spotify の私のリストで言うと『アイドル楽曲派宣言4と5』が今年分になります。いま、年末恒例タワレコの『南波一海 R-1グランプリ』観てたら井出ちよのさんのCDが出てたのを知る。ハイレゾ配信だけかと思ったら30日発売のも含めて2枚もあるのか。ショック。ちゃんと聴いてから謝罪します。グーグールルもめちゃいいじゃないか。CD-R レベル高すぎ。気を取り直して、昨年からライブも選考に入れることにしました。CDよりもライブ中心になったことを考慮してです。しかし、今年は「コロナ禍」があり状況が一変。ここまで明確に時代の変化を感じることもなかったはず。生活が変わってしまった。アイドルの状況も激変しました。

 

 

ルール。ハロプロは2つまでしか選べない。私がハロプロのファンだからです。他に PerfumeももいろクローバーZ、BABYMETAL 、TWICE、BLACKPINK、はその功績を讃えて別格扱いにします。あと、声優に関してはそれほど聴けてるわけではないのですが、アニメ作品と関係ないものを中心に入れます。男性アイドルは追えてないので今のところ入れません。昨年のは下のリンクにあります。

 

 

 

昨年は1位が4つありましたが、今年は絞りました。まずは声優ユニットイヤホンズ『記憶』。最高ですね。この曲は Youtube で6月に公開されたんですけど、それ以降何度も何度も聴いたのですが、未だに飽きません。「コロナ禍」でも魅力を失わないどころか、逆に輝きをましている。作詞・作曲・編曲のすべてを手がけた三浦康嗣は口ロロクチロロ)として音楽ファンには有名な人物です。アイドルは演劇に近しいジャンルだと以前から言われてきましたが、それが具現化された作品とも言えそうです。ラップ全盛の時代にどのようにそれを取り入れるか? テクニックの問題もあり長年の課題だったわけですが、ここに一つの回答が提示されました。他にもいい曲たくさんあります。ちょうどベスト盤的なアルバムが出ているので、ぜひ聴いてください。

 

 

「アイドル」というジャンルが1971年の南沙織『17才』で始まったとすれば、来年はついに50周年です。半世紀。イヤホンズ『記憶』には、口ロロイヤホンズの過去曲の記憶も明確に刻まれていますが、それだけではなくここ数年のアイドルソングの名曲も次々と浮かびます。Maison book girl『夢』や、夢見るアドレセンス『ララララ・ライフ』など。本当に関係してるかはわかりませんが、いろんな断片が頭をよぎるのです。私たちの生活を彩る様々な出来事、その結晶がこの曲です。女性アイドル誕生からの50年の区切りを飾るにふさわしい名曲でしょう。

 

 

もう一つの1位。『Lighthouse』のイントロを聴くだけで泣けますね。9月6日に日本青年館のライブで解散した sora tob sakana です。ポストロックのバンド、siraphなどで活動する照井順政がプロデュース。照井の持つ音楽性+真っ直ぐな歌唱のアイドルソングという異色グループでした。BABYMETAL の成功から発想されたグループと言えますが、実際にライブを観たときの驚きは想像以上です。私の理想がここに実現した感があります。アイドルというのは、もっとも優れた音楽家たちが楽曲を提供して、お金儲けをするジャンルです。知ってましたか? だからしょうもない奴らが儲けてると腹立つんですよ。まあ、sora tob sakana は儲けてません。儲けてたら解散はしない。かなり贅沢なグループだったんです。

 

しかし、最後は儲けたんじゃないですか? ユニバーサルに移った途端に解散というのが気になるけど。一番いい席はグッズ付きで68000円でした。私もグッズ付き36800円を払って5列目で観ています。ラストということもありますが、「コロナ禍」のこの時期に、フルバンドでライブをやってくれる。そのことに感謝したのです。久しぶりに聴く轟音は素晴らしいものでした。サウンドも素晴らしかったです。

 

別格扱いにした日本の3グループがそうですが「CDからライブへ」を明確に示すコンセプトです。超絶なテクニックを持つバンドの演奏でアイドルソングを制作する。それはいいとして、こんな轟音かつ変拍子サウンドでアイドルが歌えるのか? そんな疑問を持つはずです。4時間近いラストライブで、メンバー3人は最高のパフォーマンスを観せてくれました。うまくなったよね。なのに解散か。

 

 

◉ 2020年アイドルソングBEST10。前半

1位 イヤホンズ『記憶』

1位「sora tob sakana last oneman live『unite』」(ライブ)

2位 NiziU『Step and a step』『Make you happy』

2位 Juice=Juice  宮本佳林の卒コン武道館(ライブ)

3位 RYUTist『ファルセット』(アルバム)

3位 モーニング娘。'20『KOKORO&KARADA』

3位 私立恵比寿中学『大学芸会』12月27日(ライブ)

4位 Maison book girl  1月5日渋公(ライブ)

4位 SAKA-SAMA 2月22日難波ベアーズ(ライブ)

5位 田村芽実無花果』(アルバム)

5位 MELLOW MELLOW『最高傑作』

6位 Negicco『午前0時のシンパシー』

6位 でんぱ組.inc『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』

 

 

2位は K-POP の日本移植です。NiziU『Step and a step』を聴いて、これからの J-POPの基準になる曲と書きました。もちろん、打ち込みばかりになればいいと思っているわけではなありません。生音も好きです。ただ、このサウンドと並べた時に、古めかしさを感じさせないことが必要となります。NiziU はまだライブもやってないグループですから来年でいいかとも思いましたが、やはり今年の1曲として入れました。日本語の問題は相変わらず存在していますけどね。別格で外しましたが TWICE『BETTER』も素晴らしい。現在 J-POPの No.1 プロデューサーはパク・ジニョンってことです。

 

 

私はサッカーファンなので、優秀な監督がいれば海外から来てもらえばいいと普通に思います。だから韓国人でも問題ありません。しかし、それに日本のアイドルが対抗するのは大変です。予算も桁違いだし、マスメディアの露出もうんざりするほどです。ですが、日本文化は貧しい状況で新しい物を生み出すのが得意です。そのことは忘れてはなりません。今年の1位もそれを証明しています。K-POP とも勝負できますよ。邪魔さえされなければですけどね。

 

このグループのライブだったら K-POP にも負けません。Juice=Juice 宮本佳林さんの卒業コンサートがもう一つの2位です。12月10日に武道館で行われました。久しぶりの Juice=Juice のライブが卒コン。宮本さんはコロナ禍でずっと卒業できなかったわけです。春から J-POPのバラードを歌う修行のようなハロコンがずっと行われていて、その中で歌唱力が一段とアップ。素晴らしいラスト公演になりました。3日間くらいライブして欲しかったですけどね。ソロコンも観に行きますよ。あと今年の Juice=Juice と言えば、名曲『ポップミュージック』です。そのことは後ほど。


 

3位は新潟のグループ RYUTist のアルバム『ファルセット』。そうなんです、新潟から Negiccoに続く楽曲派アイドルが台頭してきたのです。ここ数年、いい曲を出していました。それがアルバムになったわけです。

 

蓮沼執太フィル『Alive』、KIRINJIに参加していた弓木英梨乃の『きっと、はじまりの季節』、柴田聡子の『ナイスポーズ』、他にもシンリズム、kan sano、パソコン音楽クラブなどなど。豪華制作陣を起用して今年を代表するアルバムになっています。そして、10月24日に Youtube で無料配信されたライブ『ファルセットよ、響け。』が最高でした。北川勝利をバンマスに迎え沖井礼二らをバックにライブを披露しました。いい楽曲、いいサウンド、いいカメラワーク。現在タワレコで BD が販売中。私が先日注文したときは取り寄せになってたから、売れてるんでしょう。注目のグループです。

  

 

もう一つの3位はモーニング娘。'20『KOKORO&KARADA』です。この曲は つんく大久保薫のコンビ曲で、さすがという出来でした。しかし、ネット上ではパクリ騒動があったんです。大久保さんが自ら編曲の元ネタを明かしたという噂も。ですが、ラップを聴いてるものからすれば、どうでもいい話ですね。センスを競うジャンルですから。『Uptown Funk』みたいに巨額の請求が来たら困るけど。問題なし。

 

 

同じく3位は私立恵比寿中学の『大学芸会』。12月27日、東京ガーデンシアターでの最終日に行ってきました。素晴らしかった。それよりもお金のかかり方が凄かった。ハロプロでこんなライブやったら「事務所が潰れる」って心配するファンも出るはず。だってバンド、ホーン、ストリングスで13人。ゲストシンガーで、吉澤嘉代子たむらぱんなど。セットも凄かった。大きな布で朝顔とか、そんなレベルじゃない。綺麗な花もたくさん。帰り道にヲタが「この状況でこのライブだから、グループとしての格を見せられた」とか言ってました。「確かにな」って思ったよ。エビ中健在です。安本さん戻ったらまた観たい。

 

 

そう、忘れてはならない話。Juice=Juice『ポップミュージック』は KANさんの作品ですが、これエビ中オマージュなんです。こぶしファクトリー桜ナイトフィーバー』もエビ中『梅』へのアンサーソングでしたが、今度は『ナチュメロらんでぶー』だった。こうなったら絶対に3部作にしてほしいな。ハロプロファンも聴いてみて。この曲で12inch切らないかな? A面は砂原良徳さんにミキシングとリマスターを依頼、B面は砂原さんのリミックス。宮本佳林、鳩の着ぐるみジャケで5000円取ればいい。

 

私立恵比寿中学 『梅』 - YouTube

こぶしファクトリー『桜ナイトフィーバー』(Magnolia Factory [Cherry Blossom Night Fever]) (Promotion Edit) - YouTube

私立恵比寿中学 「そうだ FAMIEN、行こう。 (夏だぜジョニー&ナチュメロらんでぶーver.)」 - YouTube

KAN『ポップミュージック』 Short Version - YouTube


 

4位は Maison book girl です。今年のブクガは完全に区切りをつけてまして、1月5日にあった渋公ライブが集大成的なものでした。セットもメンバーのパフォーマンスも本当に素晴らしいライブでした。で夏にベスト盤『Fiction』が出ました。これまでの曲で描かれたことはフィクションだと言われてるような。まあそうなんでしょうけど。グループ名もそうですが、部屋は重要なモチーフでした。でも最近はそこから出る、そんな表現があったわけです。部屋から出て、他のアーチストたちとの関係から表現を作り上げていく。そういう成長物語だったように思います。来年からは新しいステージに入ると思うので、それを待ちたいですね。

 

 

もう一つの4位もコロナ禍前のライブです。SAKA-SAMAが2月22日に大阪の難波ベアーズでやったライブ。これはベアーズの音響さんのおかげもあって素晴らしいサウンドのライブが聴けました。『おやすみジュディー』のラスト痺れた。意識を持っていかれそうになった。いまアルバム『君が一番かっこいいじゃん』が出てまして、昨年からのいい曲がまとめて聴けます。boris とのコラボ曲も。

 

 

5位は元アンジュルム田村芽実のアルバム『無花果』です。ハロプロから卒業して、ここまでの作品を作った人はいないのでは? 素晴らしい曲が揃っています。まだライブを観てないので、来年は必ず観たいと思っています。

 

 

同じく5位は MELLOW MELLOW『最高傑作』。この前も書きましたが、恐らくここの A&R の方が「渋谷系の最高傑作『東京は夜の七時』のような曲」と言って小西康陽さんに依頼した曲ではないでしょうか? 小西さん自らが『東京は夜の七時』にオマージュを捧げたような曲になっています。福富幸宏さんがプログラミング、窪田晴男さんがギターを弾いています。これは Spotify で聴くよりCDで聴いた方が気持ちいいと思う。Youtubeでもいいか。昨年でた『WANING MOON』も大好き。

 

 

6位は、アイドル界にとってシンボリックな存在の2グループ。ついにメンバー全員が既婚者になった Negicco から。まあ変わりなく活動するようなので。ソロも相変わらずいい曲ばかりでした。

 

 

でんぱ組.inc はアルバムが出ました。いろんなアーチストに出会えていいですよね。先月、えいたそが来年2月の卒業を発表。結構、驚きました。でんぱ組.incの歌唱を支えてるのは彼女ですもんね。ライブも観たいんですけど、サウンドはどうなんだろう? それが心配で足が重い感じなんですけど。あと、今年は ねもぺろのシングルを2枚買った。特典映像で2人にゲームをやらせて延々胸元を観せるのが凄かった。

 


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