いま、文学フリマ大阪の出店をキャンセルしてきました。ネット印刷も検討し、日数的にも問題なかったのですが・・・いろいろ落ち込むことも多く、今回はキャンセルすることにしました。来年の京都までには、また別の冊子ができるようにがんばります。と言うわけで、この夏書いてきた原稿は明日からここで公開します。読んでください。
一人で行く
マジカル・ミステリー・ツアー vol.1
はじめに
京都アニメーションの放火殺傷事件をどう受け止めていいかわからなかった2019年末、2020年1月に開催される文学フリマ京都に出品する作品として、「特集1」に取り上げたアニメ映画の読解を書いた。その中から「孤独と暴走」というテーマが見つかり、現実に起きた事件との関連を読み解く今回の文章を書いた。
実は「特集1」の文章は、ある批評本の原稿募集に応えて書いたものだ。映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開前、2月末に提出している。だが連絡が取れなくなった。原稿がボツになったわけでもなく、応募した他の人たちも不思議がっている。その企画がなかったらこの文章は書いていなかったかもしれない。だから感謝する部分もあるのだが・・・ とにかく、この文章を世に出すために、今回の冊子を作った。3本ともここでしか読めない文章だ。
坂元裕二脚本のドラマや、サクライケンタが作詞・作曲した Maison book girl の楽曲は大好きだ。ブクガの4人は「なぜこのテーマで私たちが?」と戸惑いながらも、最後までやり切ってくれた。素敵な体験をさせてもらった。大好きな作品について文章を書くのは、私にとって何よりも楽しいことなのだ。今はそれを楽しみに生きていると言ってもいい。読者にも一人の部屋で楽しんで欲しい。
「特集1」
アニメ映画は繰り返し「孤独と暴走」を描く
『新世紀エヴァンゲリオン』『未来のミライ』『天気の子』は何を伝えたか?
「特集2」
映画『花束みたいな恋をした』
脚本家・坂元裕二とイヤホンの寓話
『カルテット』『花束』『大豆田とわ子』が描く2つの物語
「特集3」
消えたアイドル