お友達から以下のニュースを教えてもらいました。日銀がベトナムのインフレ退治を手伝うというニュースです。しかし、日銀と言えば、インフレ退治と言いながら、景気浮上を退治するのが得意な方々です。大丈夫でしょうか？
◉日銀 ベトナム中銀に幹部派遣（NHKニュース）
http://www3.nhk.or.jp/news/t10013664491000.html#
「急速な経済成長を遂げてきたベトナムで、世界的な原材料や食料品の価格高騰を背景にインフレが深刻化するなか、日銀は、ベトナムの中央銀行に幹部職員を派遣する異例の措置を行い、経済の安定に向けた体制作りに協力することになりました」
現在のベトナムは金融引締めの効果がでており、今後の注目は景気対策とのバランスをどうとるか？だと思っていました。そこで日銀がでてきたらベトナムの未来は暗いように思えます。ですが、安心してください。このニュースの解釈が間違っているのだと思います。ニュースの後半にはこのように書かれています。
「具体的には▽発券や決済といった金融制度の運営のノウハウを伝える▽金融政策の判断の決め手となる経済統計の収集や分析の手法についてアドバイスを行うなどとしています」
ようするに、金融制度の整備の手伝いと、金融政策の判断に必要な基礎的なデータの取り方と読み方を日銀が教えてくれるということでしょう。素晴らしいことです。このニュースを理解するのに、以前、英語の勉強のために訳した記事が役に立ちます。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20080719/1216482755
あっ、最後に嫌な一文がありますね。「（ベトナムの）今後の成長では、日銀の支援を得てインフレを抑えることができるかどうかが大きな鍵になります」ですって。日銀が本気にしたら、どうするつもりなの？
