ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

NHKドラマ、監査法人を見た。

民放のドラマがことごとくショボいなか、NHKは企業再生をテーマにした「ハゲタカ」、野球を通して少年の成長を描いた「バッテリー」など、人気小説を原作にした力作ドラマを制作しています。恐らく「ハゲタカ」の好評を受けてだと思いますが、多くの期待を受けてこの6月にドラマ「監査法人」が放送されました。
http://www.nhk.or.jp/dodra/kansahoujin/

監査法人という言葉を聞くのは、ほとんど決算のときくらい。しかも、大概が事件がらみでしょうか。私も株主だった足利銀行カネボウ粉飾決算では、このドラマの舞台となった中央青山監査法人(現みすず監査法人)の名前を繰り返し聞きました。しかし、その業務についてはほとんど知ることがありません。監査法人がどういう役割を持ったところであるのか、興味深く見させてもらいました。


しかし、いろいろな要素を詰め込みすぎて、ドラマとして焦点が絞り込めていなかったように思います。草𦿶ドラマ「僕カノ」も入ってましたよね。「厳格監査」という言葉がドラマのキーワードになっていましたが、なぜ「厳格監査」は急に必要になったのでしょうか? それまでは粉飾だらけだったのでしょうか? エンロンのせいでしょうがなく厳しくなったのでしょうか? それ以前に「監査」とはどのような役割を持っているのでしょうか? 建設会社のオヤジや、IT 社長がごまかさないように見張ってるのが仕事なのでしょうか? 

いまイチ、「監査」という仕事の社会のなかでの位置づけがはっきりしなかったのですよ。常識として知っておくべきことではあるのでしょうけど。そこをはっきりさせておけば、主人公の塚本くんもあんなに悩む必要がなかったのではないでしょうか?

まあ、「このドラマはフィクションである」と最初に大書きされていますし、ごちゃごちゃ突っ込むなよってとこでしょうか。はい、細かく突っ込んでいる人がいました。コメント欄も面白いですよ。

NHK土曜ドラマ監査法人」のツッコミどころ(isologue)
http://www.tez.com/blog/archives/001178.html
『総合的に、まあ「OK」では?
スタッフロールに、「経済考証」が八田進二教授、「会計士考証」が、越山薫氏(日本公認会計士協会東海会会長)、山田真哉氏と出ていましたが、もちろん、この方々は監査の現場の実際の雰囲気を極めてよくご存知でらっしゃるはずです。/ですから、この方々はいろいろ「意見」は言ったけど、シナリオを「承認」したんじゃない、ということでしょうね。:-)』