ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニコノ3. SMAP『心の鏡』。

最近、夜中に目が覚めるんです。ヒルマノ暑さで疲れていてすぐに眠くなるんですけど、1時くらいに汗をかき目が覚めるんです。そして、きょうもジャニーズの文章を書いています。3つ目もキンキで行こうかと思っていたんですけど、もう一回「ガラスソング」について書きたいと思います。これまでの2つだけだと、「硝子の少年」の話が本当かどうか疑う人もいるでしょ? というわけで、今回の「ジャニコノ」は SMAP の3rdシングル『心の鏡』から「こわれた鏡」です。歌詞には壊れた理由がまったく書かれていないんですけどね。



作詞は福島優子、作曲は筒美京平という作品です。この福島優子という人物は実在するのでしょうか? ジャニーズの作品には「本当に実在するの?」という作者がときどき登場します。そういう作品には必ずメッセージが込められています。ジャニーさんを含めた何人かで作っているのかも知れません。そして、日本で No.1 の作曲家・筒美京平大先生の登場です。ジャニーズでの代表作には、郷ひろみ『男の子女の子』『よろしく哀愁』、川崎麻世『ラブショック』、近藤真彦スニーカーぶる〜す』『 ふられてBANZAI 』、田原俊彦『 抱きしめてTONIGHT 』、少年隊『仮面舞踏会』『ABC』『君だけに』、KinKi Kids 『やめないで, PURE 』、TOKIO『 AMBITIOUS JAPAN! 』他、多数です。京平先生の曲だけでジャニーズの歴史が語れるくらいです。凄過ぎ。


SMAP のデビューシングル『 Can't Stop!! -LOVING- 』は、間奏に『キラキラ星』が入り、光GENJI リスペクトにあふれた曲でした(STAR LIGHT ですね)。ですが、その素晴らしい出来とは反比例、まったく売れませんでした(15万枚)。2nd も同じくでした。そして、勝負をかけた3rdシングル『心の鏡』には、とうとう大御所・筒美京平を起用したのでした。当時がバンドブームであったことからハードロック調の佳曲に仕上がっています。しかし、問題は歌詞です。2カ所掲載します。


♪ 街に向かって走ろうよ 宝探し夢を追いかけて 
  未知のパワーみつけるのさ 自由望むなら自分をみがこう


♪ こわれた鏡ぴっかぴかに いつまでも光らせて 過去は戻らないけど未来は続くもの


1つ目の歌詞には光GENJI の路線がすでに売れないものになったと書かれています(昭和が終わり、時代は変わってしまったのです)。宝物はネバーランドではなくストリートにある(これはバンドブームのことですね)。「自由」を望んだはずなのに光GENJI はあまり自分を磨いてこなかった。でもSMAP は違いますよ。そんな感じでしょうか。ちょっとした所信表明演説のようですね。もしかしたら SMAP の本当のスタートはこの曲かも知れません。完全にデビュー曲を打ち消すような内容ですから。松本隆が「硝子の少年」を自らの手で殺す必要があったのと同じように、SMAP は表現として光GENJI を殺すことで REBIRTH(再生)する必要があったのかも知れません。


そして、さらに2つ目の歌詞です。そこには「鏡」つまり「ガラス」が割れてしまったと書かれています。しかも「こわれた鏡」をそのままにして、これからも輝かせると言っているのです。凄いですね。SMAP の努力について、この時点で歌詞に表現されているんですよ! 数年後、SMAP はそれを実現させました。「鏡」を輝かせることに成功したのです。SMAP の成功なしには、キンキの「ガラスソング」もなかったはず。この曲はジャニーズ にとっても特別な曲なのです。


追記:コメントで情報をいただき、その後、調べました。オリジナルストーリー『心の鏡』の挿入歌なんですね。北海道を舞台にしたドラマのビデオが発売されたみたいです。しかも、『 Best Friend 』も挿入歌で、こちらも作詞は福島優子さんと森浩美さんの共作になっています。福島さんは当時高校生だったという情報もネットで書き込まれています。何者? 国会図書館に行って調べたい!