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日韓戦まとめ2。&追記

日韓戦の完勝はやっぱり最高にうれしいです。3つのゴールも素晴らしかった。ワールドカップ3次予選に向けて最高のテストマッチだったことは確かです。だけど、ここ2戦の韓国に比べると明らかに弱かったですよね? 別のチームでしょう。パクチソンがいないのも大きいと思うんです。パクは本当に嫌なところを突いてくる危険な選手でした。他にも主力選手がいませんでした。そのあたりは吉崎さんの文章に書かれています。(追記:湯浅健二さんのコラム2つから)



◉価値ある完勝。日韓戦で見えてきたザックジャパンの完成形(浅田直樹)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110811-00000302-sportiva-socc
『後半開始から、さらに一段ギアを上げたかのような猛攻で、53、55分に追加点。早々に韓国の息の根を止めてしまった。しかも、単にスコア上、2点が加わったというだけではない。2点目は、右でつないだボールを左へ展開し、駒野友一のドリブル突破を起点に本田がゴール。3点目も、中央で細かくつないでから一度右サイドへ展開し、清武弘嗣のクロスに香川が合わせた。日本の得意とする細かなパスワークを生かしながらも、決して攻撃が狭くなることなく、ピッチの幅を広く使うことができた結果のゴールだった。ゴールへ至る過程も美しかったふたつの追加点は、韓国に点差以上の大きなダメージを与えたに違いない。選手たちの言葉からも、この試合で得た手応えのほどがうかがえた。「自分たちのサッカーはこれだ、というのを見せられた」と岡崎。また、”自分たちのサッカー”について補足するように、長谷部誠は、「韓国よりもチームとして戦えた」と振り返った。加えて、この試合では、「誰にでも代表への門戸は開かれている」というザッケローニ監督の言葉を裏付けるように、21歳の清武がA代表デビュー。2アシストの活躍を見せた』


◉「札幌大惨事」。韓国代表が感じたザックジャパンの成長と強さ(吉崎エージーニョ)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110812-00000303-sportiva-socc
『「アジアカップで見せた、パスを回しつつサイドから縦の突破を狙うプレイがより成熟していた。決定力が上がり、全体的になめらかになったという印象。パスがよくつながるから、選手が自由に動き回れる。結果、運動量も増えている」試合後、途中出場したキム・ボギョンセレッソ大阪)は「なめらか」という独特の言い回しを使った。「遠藤を筆頭として、パス能力が全体的に本当に高い。そこに、スペースへ入り込むのが上手い選手、香川などが絡んでくると止めるのが大変になる」
試合後、岡崎慎司が「今の日本の攻撃のよさは、”スイッチ”を入れられる選手が複数いること」と話していたが、韓国は日本の攻撃陣に完全にかきまわされたのだった。サイドから日本の侵入を許したかと思えば、ワンボランチの形になったキ・ソンヨンの周囲のスペースを好きなように使われた』


いつも選手の採点票を掲載されている 杉山茂樹さんのブログは、ぜひ見てください。わかりやすいですよ。今回は2ちゃんがうるさいからか韓国のことはなるべく触れずに書かれています。結論としてはタイトルに「左サイドに左利きを」とあるように、このポジションに改善の余地を指摘されています。長友も右利きなんですよね。「チームでダントツのキープ力を誇る本田を、真ん中で生かした方が得策」とも書かれており、じゃあ 香川はどこで使うべきなのか? 4−2−3−1の3の右で使うという案を出されています。今回、岡崎と清武が入った位置です。観てみたいですね。なお、オリンピック代表の試合については、有料メルマガでということです。なるほど。


◉左サイドに左利きを(杉山茂樹
http://blog.livedoor.jp/sugicc402/archives/3897068.html
ザッケローニは試合後の会見で、特に前半、左サイドの2人組(駒野、香川)が、韓国の右サイドの2人組(チャ・ドゥリク・ジャチョル)に対して、後手を踏んでいたことを認めた。理由は様々考えられるが、僕がいちばん思うのは、駒野、香川ともに右利きだということだ。長友が出場した場合も、もちろん同じことが言えるのだが、もし香川が左利きなら、駒野が右利きであることは、大きな問題にならない。その逆もしかり。(中略)長友を使うなら、その前方には、左利きの選手を据えたい。4−2−3−1では3の真ん中、つまり1トップ下を担当する、本田圭と香川のポジションを入れ替えた方がスッキリする。実際、本田は香川とポジションチェンジを何度か行っているが、ポジションチェンジによって、美的な問題が全てを解消されているわけではない。さらに言えば、チームでダントツのキープ力を誇る本田を、真ん中で生かした方が得策であることも確かだ。香川を4−2−3−1の3の左で使うのなら、左サイドバックには左利きをと言いたいところだが、ここにも難題がある。日本サッカー界最大の問題と言うべきかもしれない。最も駒不足なのが左利きの左サイドバックだ。名前は簡単には出てこない。長友とて本来は右サイドバック。左でやっているうちにハマっただけにすぎない。これに対して4−2−3−1の3の左は、現状の駒の中でも1人だけ該当者がいる。家長だ。左から、家長、本田、香川の順で並ぶのが、いちばん自然ではないかと僕は思う』


湯浅健二さんは当日のコラムに加えて、新たに2つの文章をアップされています。そうか。香川は守備でも貢献していたんですね。たしかに、ザッケローニ監督もコメントしていました。先制ゴールのシーンで、香川と本田、そして遠藤と李がどのように動いたかが解説されています。ぜひ、リンク先でご覧ください。吉武、家長についても書かれています。


◉日韓戦_私なりにポイントを抽出し、分析しました(その2)(湯浅健二
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/11_nikkan_analysis.8.13.html
『・・先制ゴールのシーンだけれど、それは、香川真司が「本物」であることを如実に証明した象徴的シーンだった・・・・まず遠藤保仁が、韓国がカウンターをスタートしようとした次の瞬間にボールを奪いかえした・・そのとき、ボールホルダーである遠藤保仁の左横には、本田圭佑香川真司がポジショニングしていた・・・・両人とも、「ここに(足許)パスをくれ!」と、両手でアピール・・でも、韓国ディフェンダーがそのパスを狙っていることを瞬時にさとった遠藤保仁は、瞬間的に「タメ」る・・そして、その次のシーンが、香川真司本田圭佑の「違い」を如実に表すことになる・・・・香川真司は、その場所でパスを受けるのが難しいと見るや、すかさず次のタテのスペースへダッシュしたのだ・・それに対して、足許パスばかりをイメージする本田圭佑は、例によってボールウォッチャーという体たらく・・(中略)・・香川真司・・ザッケローニにとっては、攻守にわたるキープレイヤーだろうね・・もちろん彼自身も、様々な意味合いを内包する「汗かきディフェンス」に精を出すことの価値をよく心得ている・・チームメイトからのレスペクトと信頼・・だから彼のところに(次の仕掛けがやりやすいタイミングの!)パスが集まる・・そして攻撃のコアとしてのリーダーシップが確立されていく・・などなど・・・・香川真司の場合、誰かさんのように、守備が中途半端じゃない・・・・忠実なチェイス&チェックへ急行するときの全力パワースプリント・・マークすべきときには、味方ディフェンダーを追い越してまで、最後の最後まで責任を果たす・・そして「逞しさ」が増したボール奪取勝負(局面での競り合い)・・・・彼は、チームの誰からも頼りにされる存在になった・・あの相手のマークは、シンジに任せておけば心配ない・・・・そして攻撃でも・・ボールがないところでの動きの量と質が、とてもハイレベルに高揚している・・だからこそ、良いカタチでパスを受けられる・・だからこそ、得意の「相手を一発で外してしまう」巧みなトラップだけではなく、エイヤッ!の勝負ドリブルも効果的に繰り出していける・・・・彼の、そんな勝負プレーは、チーム全体に、心理・精神的なチカラ(自信)を与えられるまでに成長していると感じる・・この日韓戦の前半25分あたりからの「ゲーム展開の逆流プロセス」でも、香川真司の果たした役割は大きかったと思う・・』


◉【五輪代表】A代表とは対照的な内容の中で見えた、ひと筋の光明(浅田直樹)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110812-00000306-sportiva-socc
『前半は、必ずしも悪い試合ではなかった。1トップの大迫勇也、トップ下の山田直輝へ効果的な縦パスが入っていたし、そこから次の展開も作れていた。しかも大迫や山田の動きは、決してパスをつなぐためだけのプレイになってしまうことがなかった。相手のプレッシャーが緩ければ、前を向いて自らも仕掛けた。実際、逆転ゴールとなった2点目は、山本康裕から縦パスを受けた山田が巧みなトラップで相手のマークを外し、前を向いたところから生まれている。韓国戦でのA代表もそうだったが、最近の年代別を含む日本代表には、横パスばかりでなかなかボールが前に進まないという、もどかしい状況があまり起きなくなった。この試合でのU−22代表もまた、しっかりと相手ゴールに向かってボールを動かすことができていた。しかし、そんな「縦方向への意識」が悪い形で出てしまったのが、逆転して迎えた後半である』