ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ベトナム戦はこれから観る予定。

中国から帰って来て、いま結果を知りました。ベトナム相手にホームで1−0ですか? ベトナム代表はアウェイでほとんど実力が出せないチームなので、それは驚きですよ。サッケローニ監督は「向こうの方が1対1で良かった」と言ってますね! 1対1で身体の小さなベトナムの選手に負けたってことですか? 


まあ、火曜日のタジキスタン戦を前にした調整試合って感じだったのかもしれません。でも、それは残念ですね。ハノイ在住者として、今回の試合の意味合いについて少し書いておきたいと思います。現在、ベトナムには多くの日系企業が進出しています。しかし、ここ最近「日本」のブランド力の衰退により、シェアを奪われたり、優秀な人材の確保で苦労している企業もあるそうです。


ベトナム人は男女問わずサッカー好きが多いです。アジアカップの優勝や、なでしこの世界一で少しブランド力を回復した部分はあると思います。それで、サッカーを使って、ベトナムとの友好関係を深めて行こうという意図があったと思うんです。また、明日はハノイ杉良太郎さん企画の「日越友好音楽祭」があり、EXILE倖田來未AKB48、w-inds、伍代夏子が出演します。


「日本代表を利用するな!」と言われるでしょうか? そういう意見があってもおかしくないかもしれません。でも、J リーグで経営危機にあるチームが増えていると聞きます。これまでリーグを支えて来た日系企業を助ける意味でも、今回のベトナム戦でいいところを見せて欲しかったです。月曜日、生徒さんたちの反応を見てきます。


◉日本、李のゴールで勝利 しかし1点しか奪えず、課題の残る内容
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/live/jpn_20111007_01.htm
『前半総括:序盤から日本がボールをキープし、試合を支配する。しかし、3−4−3という慣れないフォーメーションと荒れたピッチの影響からか連係がままならない。それでも藤本がうまく起点となり、徐々に決定機を作っていくと、24分にその藤本のクロスに李が合わせ、日本が先制する。その後も圧倒的に押し込むが、パスやドリブルの単純なミスが頻発し、追加点を挙げられない。ベトナムに全くチャンスを作らせない守備は機能しているものの、攻撃はうまくかみ合わず、後半に向けて修正が必要な展開となった。』
『後半総括:開始と同時にメンバーを4人代え、フォーメーションも通常の4−2−3−1に戻した日本だが、立ち上がりに今野の集中を欠いたプレーから立て続けに決定的なピンチを迎える。前半同様リズムが上がらない日本は、ボールはキープするものの、シュートまで持ち込めない。ベトナムの鋭いカウンターに慌てるシーンも散見され、いら立ちからか不要なファウルも目立ち始める。途中出場の原口や中村が打開を図るが、最後まで連動したプレーは見られない。1−0で勝利こそ収めたものの、3−4−3は機能せず、主力と控え選手の実力差が顕著になるなど、ザッケローニ監督就任以来初めてと言ってもいいくらい収穫の乏しい試合となってしまった。』
 

ザッケローニ監督「3−4−3を完成させる時期は決めていない」キリンチャレンジカップ2011 ベトナム戦後会見
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/kaiken/201110070008-spnavi.html
『——3−4−3について、今日の前半を見ていると相手のセントラルMFへのプレスが足りないように感じた。その場合、こちらのMFが行くべきなのか、それとも香川や藤本が対応すべきなのか?(後藤健生フリーランス
 うちの中盤の選手だ。ただ今日のベトナムは1対1でのアジリティがあるので(プレスが)はまらないこともあった。彼らは、持ち前のスピードとアジリティ、持久力をベースにチームを作っていて、想像以上に向こうのスピードが速かったので、そこで引き切れないところはあったと思う。うちの特徴として1対1に強い選手はそろっているが、今日の相手はスピードがあって小回りが利いていたので、向こうの方が1対1で良かったと思う。うちで良かったのは、グループのコンビネーションで崩していった時にチャンスができていたことだ。』
 

◉ボールがないところでの優れたアクションの量と質こそが全て!(湯浅健二
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/11_j_vs_vietnam.html
ベトナムの守備だけれど、効果的な忠実(協力)プレッシング守備だけではなく、局面での(ボール絡みの)一対一でも無類の強さを発揮していた。そのスピードと機敏なリアクション能力には本当に舌を巻いた。とはいってもサ、ボールがないところでの勝負イメージの量と質という視点じゃ、まだまだ「イメージ描写能力」に大きな課題を抱えていることも確かな事実だよね。要は、前半のように、日本代表が、素早く広いコンビネーションを繰り出していったとき、ボールへの意識が強すぎることで、どうしても日本選手のボールがないところでの勝負の動きに付いていけないというシーンが目に付いたのですよ。前半20分、藤本淳吾から香川真司への、サイドチェンジ気味の(ロング)タテパス勝負に、簡単にウラの決定的スペースを攻略されてしまったり(最後は、相手マーカーの背後スペースを走り抜けた香川真司のフリーシュートにつながった)、先制ゴールシーンでは、長谷部誠の突っ掛けドリブルや李忠成のパスレシーブの動きに意識と視線を奪われ、藤本淳吾のボールがないところでの動きを掴(つか)みきれなかったり(素晴らしいコンビネーションが成就した!)・・。そんな、ボール絡みのアクションと、ボールがないところでの勝負アクションが美しく連動するような、人数を掛けたコンビネーションこそ日本代表の真骨頂だし、それこそが強力なベトナム守備ブロック攻略の、もっとも強力なツールだったはず。でも残念ながら、そんな(後方からの3人目、4人目がクリエイティブに絡みつづけるような)スムーズなコンビネーションは、本当に数えるほどしか見られなかった』
 

◉「3-4-3」は使える段階でない。当然のことを証明しただけのベトナム戦(後藤健生
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2011100818474002.html
『そして後半は、4-2-3-1の戻っての戦い。注目は、本田が不在の場合、トップ下の候補の1人である中村のプレーだった。開始早々は、なかなかゲームに入りきれなかったようだが、次第に相手DFラインの裏のスペースを狙ったパスを繰り出して、本来のプレーを披露するようになった。(中略)ベトナムという格下の相手に、1-0の辛勝。タジキスタン戦に向けて、不安を覚える向きも多いだろうが、まあ、このベトナム戦は本来なら練習場でどこかの大学チーム相手にでもやればいいテストを「国際親善試合」と銘打って、高い入場料を取って行ったようなものでしかない。タジキスタンとの「実戦」では、当然、これまでのレギュラー選手を中心に習熟した4-2-3-1で戦うはず。それほど心配する必要もないだろう』