ハノイの日本人

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タジキスタン戦、まとめ。

完勝でした! 選手が躍動していましたよね? ワールドカップ予選でここまでの完勝なんて、これまで観たことないですもん。相手うんぬんはあっても、格の違いを見せつけたということで、素晴らしい試合だったと思います。一度、こういう試合を見せて欲しかったんですよ。「日本はアジアで別格だ」と言っても、それに相応しい試合をこれまでしてきたか?と言えば、この前の韓国戦がはじめてくらいだったわけですし。強い相手とやっても、弱い相手とやっても「いい勝負」をしちゃうのが日本代表でしたから。



◉日本、大量8ゴールでタジキスタンに圧勝 グループ単独首位に
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/live/jpn_20111011_01.htm
『前半総括:序盤から日本が試合を支配し、タジキスタンを圧倒的に押し込む。中村と遠藤を起点に、ダイレクトを交えた素早いパスワークで相手を翻弄(ほんろう)すると、11分にはハーフナーの代表初ゴールで早々に先制する。その後も、両サイドバックが積極的にオーバーラップし、ハーフナーの高さを生かしたアーリークロスを多用していくと、19分には岡崎、35分には駒野が追加点。41分には不調が伝えられている香川にもゴールが生まれるなど、日本にとっては理想的な展開で試合を折り返した。』
『後半総括:前半同様に試合を支配した日本は、開始早々にハーフナーが追加点となる5点目を挙げる。その後も攻撃の手を緩めず、遠藤と中村を中心に自在にパスを回していくと11分に中村、23分に香川、29分に岡崎が着々と加点する。守ってはタジキスタンにシュートを許さない完ぺきな出来。攻撃と守備が見事にかみ合った日本が、文句のつけようのない文字通りの大勝を飾り、3次予選突破へ向け大きな弾みをつけた。』
 

ザッケローニ監督「結果と内容が伴った試合だった」 タジキスタン戦後会見
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/kaiken/201110120001-spnavi.html
『——ベトナム戦と違って、今日はチャンスを作って多くのゴールを決めることができた。いろいろな要因があったと思ったが、8ゴールできた一番の要因は何だと思うか?(原田公樹/フリーランス
 われわれはチームの特徴として、できるだけ多くのチャンスを作らないと勝利できないという傾向がある。それは決して長所ではないと認識している。しかし、われわれには、たくさんのチャンスを作れるという長所はあると思う。先のベトナム戦でも、ゴールに向かうたくさんのチャンスはあったと思うが、結果として1点しか入らなかった。ひとつ(その要因を)挙げるならば、ベトナム戦ではラストパスの精度が足りなかった。またベトナム戦と比べて良くなったことは、オフ・ザ・ボールの動きが増えたことだと思う。』


ベトナム戦は前日にやっと再放送を観たんです。月曜日に生徒たちに「日本戦はどうでしたか?」と聞いたところ、全然うれしそうではなく「負けました」としか言わないんです。日本人からしたら「ベトナム、結構、やるじゃん?」って感じだったでしょ? 試合を観たことでその反応の理由がわかりました。ベトナム、まったくなにも出来なかったんですね。日本が得点できなかっただけで。あの試合を観たら、喜べませんわ。やっぱり、国外ではまだまだ力を出せないチームなんですよ。でも、タジキスタン戦の結果を観て、少しは喜んでくれたんじゃないでしょうか? 以下は評論家の方々の文章です。


◉3—4—3の最大の問題(杉山茂樹
http://blog.livedoor.jp/sugicc402/archives/3972123.html
タジキスタンは想像以上に弱かった。しかも徹底的に引いて守った。日本の選手はプレッシングをほぼ一切、受けることなく楽にプレイすることができた。8—0というスコアにはビックリするけれど、ビックリの中身は、日本の強さというより相手の弱さ。この試合をもって「復活」とかなんとか言って万歳するのはおめでたすぎる。喜びすぎると弱く見える。涼しい顔をしていなければ、強く見えない。むしろミスマッチを嘆くくらいの余裕が欲しい。スタンドはゴールを奪う度に喜びを爆発させた。選手はそれに煽られるように、全力で相手に向かっていく。クリンチで逃げる相手をなおもボコボコにしようとするその実直な姿に、僕は少しばかりいたたまれない気持ちに襲われた。もう少し“良い感じで”手を抜いて戦うことが、強者の“たしなみ”だと思う。弱者を殺しに掛かってはいけない。殴り方に工夫が欲しかったとは正直な感想だ。みんな生真面目に一生懸命やり過ぎた』


まずは杉山さんから。「もう少し“良い感じで”手を抜いて戦うことが、強者の“たしなみ”だと思う」と書かれていますw まあ、そうかもしれないですけど、次からでいいのでは? なにしろ圧勝は初めてなんだし。でも『この試合をもって「復活」とかなんとか言って万歳するのはおめでたすぎる』というのは気になりますね。これは誰のことでしょう? 香川?中村憲剛?それとも両方? 名前を出さないくらい気を使っているところを見ると 香川ですかね。後藤さんが 香川のプレーについて詳しく書かれています。


◉結果も内容も最高だったタジキスタン戦/焦りのある香川が「2ゴール」で自信を取り戻せれば…(後藤健生
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2011101201543202.html
『そして、タジキスタン戦では、ザッケローニ監督は代表に復帰した中村憲剛をトップ下で起用した(そして、今回は大成功だった)。だが、香川は前半の途中からさまざまにポジションを変えていった。まず、ハーフナーが先取点を取った後の15分頃から、香川はトップのハーフナーと並んでほぼツートップの一角にポジションを取った。ゴールに直結するプレーをしたかったのだろう。日本が一方的に押し込んでいる展開なので、香川が上がった左サイドにはサイドバック長友佑都が入って攻撃的なプレーを展開。最終ラインには今野泰幸吉田麻也駒野友一の3人が残り、長友はMFとなって、3−5−2のような形になった。その結果、右サイドが上がりにくくなり、左右のバランスが崩れてしまう。そのため、ザッケローニ監督は右サイドの駒野と岡崎に「もっとサイドに張ってプレーするように」と指示を出さなければならなくなった。その後、香川は中盤の中央にポジションを取るようになる。中村と香川2人がトップ下でプレーしたり、中村が下がったり、左サイドに張ったりして、全体としてはバランスが取れていたのだが、香川のポジションチェンジはチームにとって効果的というより、むしろ混乱を招いていたいように見えた。もう一度言おう。この夜の2ゴールによって、香川が自信と落ち着きを取り戻しさえすれば、何も心配をする必要はない。しかし、同時にゴールという結果にこだわりすぎず、もっとふてぶてしくプレーするようなメンタリティーも身につけてほしいのである』
 

香川は決定的な仕事ができる選手です。後藤さんも「ボールテクニックはピッチ上にいる22人で最高クラスのものを持っている。相手のDFラインとMFの間のスペースに入り込む動き。そして、パスを受けたときのファーストタッチ。すべてが一級品である」と書かれています。それがちょっと調子が悪いだけで、ディスりまくるマスメディアって嫌ですね? 邪魔しかしていない。ドルトムントでうまく行ってないのも、香川だけのせいではないのに。最後にいつも一番早く記事をあげてくれる湯浅さん。


◉ 順調な発展ベクトル・・期待感が高まりつづける・・(湯浅健二
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/11_j_vs_tajikistan.html
香川真司については、ちょっとだけコメントを・・要は、周りが(不調だ・・不調だと!?)騒ぎすぎることで、彼自身が疑心暗鬼に掛かってしまっていると感じるわけです・・ ・・この試合でも、素晴らしい「ゲームの入り」を魅せたあと、中盤で、ちょっと消極的になる場面もあった・・そんな香川真司を、スーパー長友佑都が、後方から、心理的&物理的にサポートするわけです・・香川真司にしても、長友佑都という、レベルを超えた「刺激」に後方から突かれるわけだから、積極的にリスクチャレンジして行かざるを得ない・・ ・・そして香川真司がゴールというキッカケを掴んだ後は、今度は長友佑都が、今度はオレの番だ・・とでも言わんばかりに積極的に仕掛けていった・・いや、それぞれの意図が垣間見えたから、とても興味深く「左サイドのタテのコンビ」を観察していたですよ・・ とにかく、ザッケローニ・ジャパンは、これ以上ないほどに順調な発展ベクトルを描きつづけている。我々の期待感が際限なく高まりつづけるのも道理ってなものです。とにかく、このように素晴らしい学習機会を提供してくれているザッケローニ・ジャパンには感謝しきりです』
 

杉山さん、後藤さんも書かれていますが、長友よかったですよね。何度もその素晴らしい動きに目を奪われました。ベトナム戦で3−4−3がうまく行かなかったことも、きのう積極的に押し上げて行くという意識を高めたのではないでしょうか? 私もこのチームの成長を楽しみに観ています。次は11月11日アウェイでのタジキスタン戦ですね!