ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ダウンタウン、マジ切れ事件。

作家の藤本義一さんが亡くなられたそうですね。ご冥福をお祈りいたします。それはそうと、それに便乗して、さんまさんと松本さんを酷評する『日刊ゲンダイ』の記事がありました。これね… 一喝って言うけど、藤本さんはお笑いと関係のない人ですよね? 少なくとも当時関西で生活してる私には、お笑いに関してまったく分かってない人に見えてましたよ。下の記事にある、松本さんが激怒した番組、私は観てました。



藤本義一に一喝されていた さんまと松本
http://news.infoseek.co.jp/article/02gendainet000177738
「ユーモアを交えながら批評精神を忘れず、的確に物事の本質を見抜く慧眼(けいがん)の持ち主だった藤本氏。そんな氏と“犬猿の仲”だったのが「明石家さんまダウンタウン松本人志です」というのは演芸ライターだ。「さんまは若手の頃に『11PM』に出演した際、下ネタを披露して藤本さんに“テレビで言っていいことと悪いことがある”と叱責されて以来、ずっと距離を置いてきました。松本はダウンタウンが駆け出し時代に、藤本さんが審査員を務める演芸大会に出場。その際に持ち時間を大幅に残したまま終わらせたところ“君たちは逃げた。卑怯(ひきよう)だ”と酷評されたそうなのです。その場は“二度と来るか! ボケ”と啖呵(たんか)を切ったそうですが、よほど悔しかったのでしょう。ベストセラーになった自著『遺書』の中で藤本さんの演芸評について『素人以下』『うすらバカ』とまでコキ下ろしていました」藤本氏の逝去について2人のコメントを聞いてみたいものである」


土曜の昼に放送された読売テレビの特番でした。タイトルは『藤本議一の10分間100万円エンターテイメント』だったと思います。トーナメントで優勝したら100万円がもらえる番組です。司会はオール巨人阪神。勝ち抜くほど、実演する時間が長くなってたのかな。問題になったダウンタウンのコントは、以下のようなものでした。


はげヅラ冠った松ちゃんが茶の間で新聞を読んでいます。そこに、女性用の真っ赤な下着と顔にマスク、要するに SM の女王様のような格好をした浜ちゃんが入って来ます。浜ちゃんは松ちゃんの周りでムチを「ピシィ」と(自らの声で)鳴らしながら歩きます。それが3分以上続きましたかねー 正直、観てる方は「これ、なに?」って感じでした。


ダウンタウンのシュールなコントを初めて観た機会だったと思います。紳助の深夜番組ではもっとわかりやすいコントをしてたと思うので。お客もどうしていいかわからず、失笑が漏れだしたときに松ちゃんがひと言。「ピシピシ言うな!」。それだけで終わり。えーって感じでしたよ。


松ちゃんは藤本審査委員長の反応に激怒していました。たしか、時間を使い切っていないとか、真剣にやってないとか言われたんですよ。で、松ちゃんは巨人さんに「兄さん、わかりますよね?」と理解を求めるも、「そやなー」と苦笑いされてしまいます。でも、私は大興奮でしたよ。テレビでこんなシーン見たことない。若手お笑い芸人が冠番組を持つような偉い人にマジ切れしてるんですから。


ダウンタウンのファンだった私はもちろん彼らが勝ち抜くべきだと思いました。このときダウンタウンに勝利した対戦相手は、東京の芸人でパルコという人でした。まったく面白くなかったです。それでも、審査員の大山のぶ代は「パルコちゃん、パルコちゃん」と絶賛していました。奇妙な番組だったな。


藤本さんはそれ以降、権威を失ったように見えました。でも、ダウンタウンも関西では干されてるようなイメージがあったな。たぶん、このことで完全に足場を東京に移したんだと思います。そして、大ブレイク。その後、お笑い芸人が審査する『 M-1』が誕生したんだと思います。