よく出来た映画だと思います。娯楽大作でした。でもたしかにディズニー・プリンセスですよね。戦争が起こるのは悪い神様のせいか・・・まあ宗教のせいで戦争が起こってるとも言えるだろうけど。きょうミサイルが飛んで来たからか。アニメ『この世界の片隅に』を観た後だからか。すっきりしない。町山さんはパティ・ジェンキンス監督が『ワンダーウーマン』の制作に14年かけたという話をされています。制作費を集めるのに苦労して、こういう女優さん選んでしまったんですかね? とてもきれいな人でしたけど、逆に宮台真司さんが言う「社会的文脈の無関連化機能」という言葉を思い出しました。その虚実にゆさぶられて私自身はかなり興味を持ちましたが。志葉玲さんの文章を読んでみてください。それにしてもイオンシネマはCM多過ぎ。その分料金割り引いてくれ。
◉“正義のヒロイン”似合わぬ『ワンダーウーマン』主演女優のコワモテ素顔、日本の映画ライター達の平和ボケ(志葉玲)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20170826-00074988/
『今年6月17日、フランスの国際ニュース専門チャンネル『フランス24』は、中東の国々で映画『ワンダーウーマン』がレバノンでの上映禁止になり、アルジェリアやヨルダン、チュニジアでも上映の規模縮小や映画祭参加が見送られるなどの動きがあることを報じた。これらの国々で『ワンダーウーマン』が反発を招いている背景には、主演女優のガル・ガドットが、イスラエル人であり、パレスチナ占領や数々の戦争犯罪をくり返してきたイスラエル軍でブートキャンプ(新兵訓練所)のトレーナーとして2年間従事したことが、その理由に挙げられる。イスラエルの若者達にとって兵役は国民としての義務であり、拒否することは容易なことではないため、このことだけなら仕方ないとも言えるが、問題はそれだけではない。ガドットが中東の人々を怒らせた最大の理由は、2014年の夏、イスラエルがパレスチナ自治区ガザに大規模な軍事侵攻を行った際の、ガドットがフェイスブックに投稿した内容だ。ガドットは「女性や子どもの陰に臆病者のように隠れ、恐ろしい行為を行っているハマス*から、私達の国を守るために命をかけている全ての少年、少女に、私の愛と祈りを送ります」と書き、#weareright(私達は正しい)、#loveidf(イスラエル軍を愛します)等のハッシュタグをつけていた。この投稿にはイスラエル軍を支持する人々などから、実に20万件もの「いいね!」がクリックされ、約1万9000件のコメントも、その多くがイスラエル軍を支持するものだった。ガドットはイスラエルの戦争を支持するオピニオンリーダーの一人となったのである。現在でもガル・ガドットの画像を検索すると、兵役時代の写真と共に「彼女はテロリストと戦った」等、賞賛するコメントが書き込まれている』
◉『ワンダーウーマン』、日本の映画ライターが書かない暗黒面―イスラエル最強のソフトパワー(志葉玲)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20170828-00075027/
『その非人道性が国際的な非難を浴びた、2014年のイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザでの虐殺について、『ワンダーウーマン』主演女優であり、自身も兵役を経験しているガル・ガドットは、「私達は正しい」「イスラエル軍に愛を」とフェイスブックに投稿するなど正当化。イスラエル軍を支持する人々から祭り上げられた。その、ガドットが「正義の味方」を演じることへの違和感についての記事であった。この記事に対する、ネット上での意見には「映画作品と主演した女優の思想は関係あるのか?」というものが散見された。「映画に政治を持ち込むな」というような反応もあった。そこで、あえてもう一度、日本の映画ライターが書かない『ワンダーウーマン』の暗黒面について、記事を配信することにした。映画というものは、残念ながら、政治と無関係ではないこともある。時には、暴力と抑圧を正当化する、或いはそうした負の側面を覆い隠す、“ソフトパワー”として利用されることもあるのだ。そして、そのような意味において、『ワンダーウーマン』を利用し、この映画が各国でヒットしていることをほくそ笑んでいる者達もいる、ということに注意すべきなのである』