ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

さやわか先生から課題へのコメントをもらう。

さやわか先生から課題文『歌のディズニーランド 50周年を前に』へのコメントを頂きました。ありがとうございます! まだステージに上がれておらず、具体的にどこがダメなのかを指摘してもらうことに飢えています。とは言え、書いた内容は伝わらなかったようで残念です。もっとうまく書けるようになりたいですね。意図を説明していますので、よろしければ読んでください。


◉批評再生塾2017 第6回課題「『10年代の想像力』第一章冒頭を記述せよ」さやわかメモ
https://note.mu/warez/n/n515ba541f370?creator_urlname=warez


◉「3組の歌詞を観れば」「誰かが事前に制作サイドを指導したことがわかる」というのは根拠が特に示されていない
⇒まず歌詞の分類によってアイドルには大きく2つのタイプがあることを提示しました。「疑似恋愛型」と「変身型(テーマパーク型)」です。私の勉強不足かもしれませんが、このような文章は今までなかったのではないでしょうか? もちろん、酒井政利さん、阿久悠さんの本にはそれぞれの手法は書かれています。この2つのタイプ以外のアイドルがあるでしょうか? 実は、あるんです。誰かに突っ込んでほしくて書いてません。答えがわかれば、私がその手法を外した理由もわかります。
ハロプロつんく♂さんも、エイベックスのそれまでのアイドルも、ももクロのインディーズ時代のシングルでも、はっきりその2つタイプを意識して打ち出したものはありません。なので2つの手法はマニュアル化されてないと考えました。にも関わらず、突然、同時期に3組出現したのは「特異点」と言えるはずです。そして、指導した「誰か」について、私はこの人だろうと推測する人物がいます。それは第一章で書かなくてもいいと考えました。「誰だろう?」と考えてもらえればうれしいです。


◉全般に筆者の主観ありきで論が進められるところがあり、読んでいて「えっ、なんでなんで、ちょっと待って」という気持ちになりがちです。
⇒どの部分でしょう? これは飛躍が下手という指摘でしょうか???

「日本の前衛」が終わって、アイドルが始まるという文章があります。これはさらっと1行で触れるような話ではないですよね。でも、自分自身は凄く盛り上がった1行でした。もちろん、これを中心にして1本書ければ最高・・・今回の課題とはズレますね。実は、黒瀬陽平さんが『ゲンロンβ15』で大阪万博は「日本の前衛」の終わりという歴史観が正しいのか検証されています。東京行きの新幹線のなかで読んであせりました。でも椹木野衣さんの書かれている「前衛」と黒瀬さんの書かれている「前衛」は同じ意味で使われているのでしょうか? 連載の最初の方に説明されているでしょう。読みたい。あと、『ゲンロンβ』に横山先輩が書いてた批評再生塾第2期の文章、大変ありがたいです。もっと早くに読んでおくべきだった。


◉アイドル解説が、最終的に課題の論旨たる2010年の日本社会への影響とどう繋がるのもちょっとわからなかったです。
⇒申し訳ありません。実は、アイドルソングと「ディズニー化」「テーマパーク化」を繋げる文章を書こうと考えていました。最後は、京都が「テーマパーク化」している話を書いていたのです。歌の中の架空が、フェスになり、都市になるという「成長」のストーリーでした。ですが、1万字を超え、さらにうまくまとまらず、提出日にその部分はカットして書き換えています。「ディズニー化」&「グローバリズム」と、それを嫌悪する京都市民の対立を基に、2010年代の時代意識について書きたかったのです。
それよりも1970年代が隠蔽したものと2010年代が隠蔽したかったもの。それをはっきり打ち出す文章が書ければ、一番いい文章になったんじゃないでしょうか? それぞれが隠蔽したものを比較することで浮かび上がるものがありそうです。もう一度チャレンジしたい気持ちもあるのですが。


◉70年代のアイドルは「成長」を歌っていたという話は最後になって急に出てきます。
⇒これは斎藤環さんの文章を引用した後にまとめてあります。そこを読んでもらえていないと文章全体の意味合いが変わってきます。今回の課題は熱くなりました。書きたいことがありすぎてとても4000字では収まらない。うまく行った部分といかなかった部分がありましたが、終わってからもまだまだ考えたくなるテーマです。ありがとうございました。