今週もいろいろ行ってきました。まずは金子修介監督『1999年の夏休み』から。これ観てなかった。なんとなく観た気でいたんだけど。萩尾望都先生の『トーマの心臓』が原作なのに、全く違うって記憶があったんだけど・・・ アフタートークで話されましたが、金子監督が萩尾先生にお伺いに行ったら、換骨奪胎して別のものになるならクレジットはいいと言われたとのこと。何か聞かれたら翻案ですくらいに言えばいいと許可をもらったそうです。
９月15日（土）出町座『1999年の夏休み』。金子修介監督アフタートーク。
９月16日（日）外２周年。ヂナルヅム・空間現代ライブ
９月17日（月・祝）蓮沼執太フィル・味園ユニバース
多分観てない。予告かテレビでやってるのを少し見たか。マンガ『トーマの心臓』は高校生のときに読みました。でも映画『1999年の夏休み』は少女マンガと言うより BL でした。女性客が多かった。少年の役を女子が演じているんです。そういう意味では先駆的。萩尾先生がどんな感想を持たれたか気になったんですけど質問しませんでした。実はキャッシュカードが使えず金子監督が持って来られた同人誌が買えなかった。1000円。なんか近くのファミマのATMがゆうちょの奴だった。
この映画は完全にデータベース消費の作品でした。『トーマの心臓』だけでなくいろんな要素が入ってる。『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』や『純情クレージーフルーツ』などいろんなものを思い出しました。キスシーンが１度だけとかであれば、もっと好印象だったんだけど。でも BLファンから支持されてるのなら、文句言うこともないのか。
ライブハウス外２周年。振る舞い酒をもらい、帰りはふらふらに。ちょっとしか飲んでないのに。でも美味しかった。まずはヂナルズム。前回、七円体名義でのシンバルセットでライブを観ました。今回はドラムもついたセットで、かなり音色もカラフルに。ポップで楽しめました。よかった。でも最後の10分ほど、なんだろうな？ 音が濁った感じになって、私の集中力が続かなくなった。すごく疲れた。あの音は何かを意図して出したものなんだろうか？
そして、空間現代。今回もCD用の新曲群？ １曲じゃなかったのか。えっと、私は空間現代のライブを好きでよく観に行ってます。一音一音がかっこよく、リズム的にはかなり変則的で混乱もするんですけど、かっこいい音が大音量でなっていれば、それはそれで楽しめるんです。でも、最近の一連の曲で、最初のパートが、あの音がよくわからない。異界の入り口として、他と違いシャープじゃない音になっているのか？
意図があるなら、それは尊重されるべきです。だけど、 Spotifyで音楽を聴く習慣があるものとしては、最初で気に入らなかったら、すぐに次の曲に飛ばしませんか？ 私は結構飛ばしながらチェックするんですよね。それ以降については、かなり固まって来た感じがありました。最後のパートの音も凄くかっこよかった。音盤になると、演奏が少なからず固定されて、なぞるようになってしまうんだと、毎回違った演奏を聞きながら気づきました。面白いですね。
蓮沼執太フィルの味園ユニバース、よく入りました。満員。最初は普段ステージ奥になってるとこにいて、上の写真を撮ったんですけど、その後移動してバーカウンター付近に。ももクロを意識して（嘘）360度観客を入れたライブです。面白い体験でした。以前も書いたんですけど、ここ音響酷いんです。天井には変な反響板もあるし。案の定１曲目の音はあまり良いものではありませんでした。大変なんですよ味園は。メンバーの雰囲気も硬かった。しかし、そこは大阪。
観客の歓迎ぶりが凄かったですね。大阪でのライブは５年ぶり。そのポジティブな空気に乗って蓮沼執太フィルもいい感じになってました。観客の雰囲気って大事ですね。360度感あった。音も次第に良くなって行き、あっという間に前半終了。後半から途中出場の環ROYさんがいい働きをします。１曲目終了後にPA卓の方へ行き、何かを囁いていました。一旦はハウリングを起こしたんですけど、その後劇的に音が良くなったんです。柔らかい感じに変わった。多分、前半ピッチ外で観ていて、いろいろ気づくことがあったんでしょうね。ファインプレーでした。
ソファー側のドラムが近く、演奏をずっと観ていました。気持ちよく叩いてるなーと思っていると、突然ヤバい感じの音が耳に入って来ます。何の音かと見回すと大谷能生さんのサックスでした。何回かそういうのがあったな。アンコールは本当に楽しんで聴けました。満足です。10月にはMETROで蓮沼執太＆ユザーンのライブも決定。これは楽しみだ。maotownさんは来てたのだろうか？ 満員でわからないよね。よかったらプロフィールからメールください。
蓮沼執太さんはすみだのフルフィルでも思いましたが、チャレンジャーですよね。ベンチャーの社長やれるくらいパワフル。あれはコンポーザーとしての挑戦なんでしょうし、今回は味園というリスキーな場所でのライブ。でもサッカーで「アジアは難しい」みたいな話がよくあるじゃないですか。酷い環境で試合やらされて。U20とかで「この経験を活かして欲しい」的な。大阪もアジアみたいなもんだし、今日は面白い経験でしたよね。私も頑張らないと。
