吉田豪さんと近田春夫さんのトークイベントで以下のようなやりとりがあったそうです。「はっぴいえんどはロックじゃない」。細野さんがモーニング娘。を褒めたので、また秋元にやらされたんでしょう。もちろん、近田さんがこのような発言をされてることは私も知ってます。稲増のGS本も見ましたし。
渋谷ロフト9での近田春夫と吉田豪トークイベント。
— Yamamoto Shinichirou (@yamashin1009) January 14, 2019
近田さんのオフレコ無しトークは迷いや嘘がなくて面白い。
はっぴいえんど史観偏重に対して、「はっぴいえんどはロックじゃない。フォーク。」「細野さんも?」「フォークだね。フォークの奴はダンスが下手。ダンスミュージックする奴は踊れないと」
時々蒸し返されますよね。「はっぴいえんどはロックじゃない」って話。でも影響を受けたミュージシャンがたくさんいる。4人のバンド解散以降の作品も含めると、その影響は質量共に莫大なものになる。本当に日本のロック史からこのバンドを外していいと近田さんは思ってるのでしょうか? 話芸ですよね? それにテクノのDJだって踊れない奴らたくさんいたでしょうに。踊れなくても踊らせられたらいい。当たり前。
例えば、こんな話はどうですか? エルヴィスやビートルズの作品を「これはロックだけど、こっちはカントリー、こっちはポップス」そんな仕分けをしたとします。近田さんの意見で言うと、ロックってかなり貧相な思想に基づいた音楽ってことになりませんか? ボヘミアン・ラプソディはロックなのか? ロックはいろんなジャンルを吸収して「進化」してきたはず。少なくともそう語られてきた。
そんなことより、近田さんも「音像」に参戦しないんですか? 近田さんはラップもハウスもやったんだし、「音像」と言う言葉にピンと来るでしょう。細野さんが言ってるように、この方向に進むことに危うさは確かにあります。でも耳が、身体が反応するんです。それを裏切ることはできない。何がすごいかって、これにハマったら、ジャンルなんてどうでもよくなる。アイドルでもロックでもラップでも、なんでも。「音像」が作れてるかどうかだけがまず優先される。確かに危ういw でもワクワクさせる感覚を久々に感じています。つまらない話はやめてこっちにくればいいのに。