ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

映画『花束のような恋愛をした』は2度観るべき。

 

本日、映画『花束のような恋愛をした』を再び観てきました。15:50の回に行ったので高校生女子がたくさん観にきてました。近くにいた子は、出てくる名前がわからないと言ってました。たぶんこの映画を1度でわかる人はいないと思います。出てくる固有名のことではありません。それは別にわからなくても大丈夫です。て言うか、ここで知って読むのがいいかも。特に今村夏子『ピクニック』は読まないといけない気がするけど。私はこの小説を読んでません。読みます。もしかしたら映画と関係するかも。でもそういうことではなくて、騙し絵みたいな映画になっているんです。普通に恋愛映画として面白く観れるのとは別に、もう一つ別のストーリーが描かれているのです。ここからは2度目を観てから読んでください。以下でステレオおじさんの私が解説します。

 

 

この映画にはイヤホンの例えが出てきますよね? この意味を考えて欲しいんです。右と左では違う音楽が流れている。音楽好きならイヤホンの片方だけで聴くなと説教されていました。それはこの映画のことでもあったのです。恋愛映画として観るだけでは片方しか観たことにならない。もう一つの物語も観て欲しいと脚本家は言ってるのです。それはどんな物語か? 読むのはここまでにして、謎解きの旅に出てください。もう1度映画を観て欲しいのです。ヒントは、絹と麦はそれぞれ何を象徴する人物かです。 

 

 

やっぱり意味あるのかな? この曲、私は知らなかったけど「時計の針が止まって見える」ってありますね。時計は止まっていても1日に2度正しい時間を指すとか。観覧車に乗ったシーンで、動いていない理由が気になったんです。時計の針も、観覧車も、もう一度同じところに戻ってくる。そういう意味なのかとも思ったけど、でも止まってるんだから保留されてるのか? ちなみに、私はAmazonプライム『モザイクジャパン』も観ましたよ。坂元さんがノってる感じはしなかったけど。永山絢斗さんはこの作品で一皮剥けた感じがします。ドラマ『俺の家の話』もいい感じだし。

 

 

じゃあ、ここからは解読発表。こういう謎解きを嫌がる作家さんたちも多いです。私はある映画監督から激怒されました。でも視聴者がたくさんいれば、謎解きの旅に出る者も幾らかはいますよ。『花束のような恋愛をした』の脚本を書いた坂元裕二さんは、謎解きすることを認めてくれたんですよね? 絹はイベント会社で謎解きゲームに関わってましたから。と言うわけで、絹は視聴者、麦はクリエイターです。クリエイターとそのファンの関係について、もう一つの物語は描かれているのです。

 

1度目観たとき、二人がサッカーの話してるのに、FC東京の試合は観に行かないのか?って思ったんです。だからワールドカップのときだけ盛り上がる凡庸な人物と思いました。でも違いますね。ガスタンクが FC東京の試合でしょ? 元々が東京ガスですもんね? だから観るたびに、新しい発見がありそうです。この映画はヒットしてるし、また映画の脚本を書いて欲しいな。4月からの連ドラも観ます。フジだからTVer で観れないけど、どうにかして観ます。なんかフジのアプリ入れるとか嫌なんです。