私は2001年に解散したピチカートファイブの大ファンです。もちろん、中心メンバーだった小西康陽さんの大ファンです。小西さんの代表作というと、ピチカート以外では深田恭子「キミノヒトミニコイシテル」だったり、香取慎吾が歌った「慎吾ママのおはロック」だったりするでしょうか。
私としては、細川ふみえ「スキスキスー」、安達祐実「いちごショートケーキ」、三浦理恵子「日曜日はダメよ」がたまらなく好きです（しかし、これはトンデモない映像ですな）。昨年末に発売された「 京平ディスコナイト」も最高でした。小西さんがプロデュースをされています。本当に愛情あふれるRIMIX作品集でした。１曲目が少年隊「ABC」なんですよ！ 嵐の「A DAY IN OUR LIFE」でサンプリングされたあの曲です。
◉ 筒美京平作家活動40周年記念、小西康陽選曲リミックス・アルバム『京平ディスコナイト』発売（bounce.com）
http://www.bounce.com/news/daily.php/12353
ピチカートのファンでこれを持っていない人がいるなら、ぜひ、買われた方がいいですよ。「恋のルール・新しいルール」のRIMIX をSUEMITSU ＆ THE SUEMITH が担当、新たな魅力を引き出しています。
さて、なんで急にピチカートファイブのことを書いたかというと、「世界の景気後退」のニュースを読みながら、あることを思い出したからです。時は1998年、バブル崩壊から８年が経った頃のことです。私はまだライブハウス「LOFT」の会社にいました。そこで書籍の制作をしていたのですが、あるとき「不景気をテーマに本を作れないか？」とふと思ったのです。それもなにか心が軽くなるような感じで。結局、具体的な作品のイメージはわかず、そのまま放置していました。
それから、数週間が経った頃、ピチカートのアルバムが発売されたんです。「プレイボーイ・プレイガール」という、今でもよく聴くアルバムです。その１曲目を聴いて、本当にびっくりしました。タイトルが「不景気」でしたから！ ミスチルの「雨のち晴れ」にも不景気という言葉がでてきましたけど、こちらはアルバム１曲目のタイトルですからね。じゃあ、歌詞を載せときます（JASRACから削除しろと言ってきました）。
◉不景気／ピチカートファイブ
http://j-lyric.net/artist/a001c11/l004bb0.html
「バブル」という言葉を使わずに、「不公平」という言葉で表現しているのもいいですよね。まあ、これを聴いて心が軽くなるかどうかは、その人次第ですが。とにかく、この曲には驚きました。小西さんのセンスの凄さにシビれました。残念ながら youtube にはこの曲なかったので、名曲「マジックカーペットライド」のスタジオ・ライブを見てください。このライブが最後だったんですよね（これとは別に最後にちゃんとライブしたそうです）。「♪いつまでも２人遊んで暮らせるならね〜」という歌詞、最高ですね。私もこんな関係を築ける彼女が欲しいです。
