園子温監督の「愛のむきだし」がベルリン映画祭において、２つの賞を受賞したそうです。おめでとうございます。これ、AAA の西島隆弘が主役なんですよね。で、「こんな役をやらせやがって」と文句を言ってたらしいですw ラジオで宇多丸さんが言ってました。予告見ましたけど、おもしろそうですね。見たいなー。
◉「愛のむきだし」がダブル受賞 園監督、ベルリン映画祭
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021401000209.html
『第５９回ベルリン国際映画祭で１３日、日本から出品の園子温監督の「愛のむきだし」が、革新的なテーマを創造的手法で描いた作品に贈られる「カリガリ賞」と、「国際批評家連盟賞」をダブル受賞した。（中略）「愛のむきだし」は、敬虔なクリスチャンの一家に育った青年を主人公に宗教や恋愛を描いた作品で、上映時間が約４時間に及ぶ』
前にも少し書きましたが、園さんは私がトークライブハウス「ロフトプラスワン」の店長をしていた頃、親しくしてもらっていた方です。ロフトのオーナーが園さんの才能を買っていて、いろいろ世話をされていたのです。私にとっても兄貴分みたいな感じでした。一度、お店のPRビデオを園さんが監督されたことがありました。私はお店のステージに座り、セリフもなく正面を見据えたまま10秒ほど撮影してもらったことがあります。とても緊張しましたw そう、そのとき、大学生の女の子が出演していたのですけど、靖国通りの真中でおっぱいを出させたらしいんです。結構、かわいい子でした。お店のコンセプトが「なんでもあり」だったので、そのような映像を撮ったのでしょう。できあがった作品には使われていませんでした。「鬼だな」と思いましたw
「愛のむきだし」の紹介で「敬虔なクリスチャンの一家に育った青年」とありますが、たぶん、園さんのことだと思います。そこから逸脱するために園さんの作品や生活は過激な方向に傾いていたのだと思います。盗撮はさすがにしてないと思いますけどw 自分の表現したいことをやり尽くして、それが評価されたのなら、本当に感無量でしょうね。素晴らしいですね。
追記：町山智浩さんが「宇多丸のウイークエンドシャッフル」で語っていましたが、主人公の盗撮は実在の人物をモデルにしているらしいです。その筋では有名な人とのこと。
◉園子温監督「愛のむきだし」ベルリン国際映画祭Ｗ受賞
http://www.zakzak.co.jp/gei/200902/g2009021406_all.html
『園監督はかつて、作品の商業主義化を指摘した夕刊フジに対し、「大きな作品になれば、自分を殺さないといけない面も出てはくるでしょう。しかし、映画のおもしろさを追求したい、おもしろいものを撮りたい−それで自分が進化した、と思います」と語っていた』
「ZAKZAK」はこの受賞に難癖つけたいのか、上のような記述を載せています。園さんは自分の好きな映画について語るとき、商業主義的であるかどうかよりも、撮影手法について熱心に語られていたことを印象深く覚えています。ハリウッド映画に対しても憧れを隠されていなかったように思うのです。とにかく、自分がおもしろいと思う映像が撮りたいのだろうと私は感じていました。例えば、「ジュラシックパーク」や「ベイブ」の感想を聞かせてもらったことがありました。ディテールは覚えていませんが、「どれだけ凄い映画なんだろう？」と見る前から興奮させられました。本当に園さんの映画解説はおもしろいんですよ。海外に留学されて以降は会っていませんが、いつかまた会って話を聞きたいものです。
