ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

日本語教師、電撃移籍。

久しぶりに日本語教室の話を書きます。昨年の9月からこの学校で働きだしました。私はまったくの初心者で、日本人の先生の授業を1回見ただけで「あとは好きにやってください」と言われ、きょうまで授業をしてきました。日本語教師が足りていなかったのです。最後の授業はクラスの8人のうち1人がお休みでした。最後の授業だと言われたのは2日前でした(このクラスの授業はという意味で、他のクラスを用意するとメールがきました)。生徒たちも知らなかったようで、驚いていました。途中である男子が外に出て行きました。家までビールとつまみを取りに行ってくれたのです。そして、軽くパーティーをしてもらいました。とても素直ないい子たちでした。短い間でしたが、いろいろお世話になりました。でも、この学校とは最初から最後までトラブル続きでした。



前にも書きましたが、学校の経営者が「日本人向けの不動産仲介の仕事をはじめたい」と私に言ってきました。そして、社員にならないかと持ちかけられました。ですが、私の部屋を探してもらったところ、彼らにはまったくノウハウがないことがわかりました。経営者はお金になりそうだと感じると、取りあえず飛びついてみる人のようです。日本人に部屋を紹介すれば、それだけで手数料ががっぽり入ると考えたのでしょう。しかし、日本人の部屋探しを担当することはなかなか大変なことです。ベトナムの住居はいろいろ日本人の常識が通じないものだったりしますから。日本人顧客とこの人の間に挟まれ、ノイローゼ状態に陥る自分を想像しました。そこで、「社員になるかどうかは別にして、まず、広告とお客さんへの対応マニュアルを作成させて欲しい」と言いました。そして、「その作成については、数時間分のバイト代をいただければいい」と提案しました。もちろん、それでお客さんが沢山来た場合には、改めて社員になるか考えようと思ったのです。このとき、社員になっても仕事はほとんどありませんでしたから、私としてはいい提案をしたつもりでした。社長は了解してくれたのですが、副社長の女性に「お金はだせません」と却下されました。理由はよくわかりませんでした。そして、その女性が不動産部門の責任者になったようでした。それで、私はその件から距離を取っていました。


ところが今年に入って、不動産部門がうまく行ってないからなのか、これまでの日本語教室の責任者を解雇して、彼女がその席に座ることにしたようでした。私はさすがにここを辞める決意をしました。いや、もっと早くに辞めていればよかったのです。周りの人たちからも何度か「他の学校を紹介しようか?」と言ってもらっていました。でも、掛け持ちするのが嫌で、断り続けていたのです。ですが、先週も今週も授業が1回しかありませんでした。私の授業は週1回しか入れないことに決めたのでしょう。もう限界です。先週、周囲の人たちに「仕事ありますか?」と尋ねてみました。そしたら、このblog にメールをくれたベトナム人女性が、以前に教えていた学校を紹介してくれました。きょう、授業のあとでその学校へ出掛け、すぐに移籍が決まりました。(写真は前の学校の裏にあるタイ湖です。酔い覚ましに散歩しました)



社会人向けの相当しっかりした学校のようです。主任教官の方と話したところ、「日本語能力試験の対策クラス」については私の教え方でいいようですが、初心者クラスは相当違うやり方をしているようでした。いや、こちらが本筋なのかも知れません。完全に会話重視のやり方で、「生徒が話せないのは先生の教え方が悪いということです」という衝撃的な宣告をされましたw というわけで、今月いっぱいは他の先生の授業を見学させていただくことにしました。勉強させていただきます。でも、恐ろしいことに、授業の開始時間は朝7:30 だそうです。しかも、私の家からはバスで1時間はかかります。大丈夫なんでしょうか? 「週5日ほど入りますか?」と提案されましたが、「3日にしてください!」と即答しておきました。そしたら、「じゃあ、3日4日にしておきましょう」とジョークを言われてましたw ベトナム人の方ですが、それくらい日本語は完璧なんです。しかし、眠いとか言ってられませんよね。生徒さんたちはみんな、会社で働く前に日本語の勉強をしているんですよ。授業が終わってからが仕事なんですよ。凄いですね。ちょっと感動しました。私も頑張ります。
 

前の学校については、他にも記録しておきたい話があります。あまり仲のよくないベトナム人女性の先生から、「テト(旧正月)のとき、私の家に招待します」といきなり言われました。「えっ、なんで?」と思いましたが、せっかくの好意を断るのもなんなので、名刺を渡して連絡を待ちました。ですが、連絡はありませんでした。ちょっと、驚きましたが、「やっぱりな」とも思いました。まあ、忙しくなったのだろうと考えました。休み明けにその先生が、「メールを送ったのですが、戻ってきました」と言われました。「そうですか。残念でしたね」と答えましたが、その名刺には携帯の番号も書かれていました。もちろん、そのことはツッコミませんでした。1週間後、その先生の結婚式があったようです。私はもちろん呼ばれていませんでしたが、教えてくれた生徒たちは「やっぱりね」と同情してるようでした。それがテトの件と関係があったのかはわかりません。なぞです。ちなみに、その先生の実家は凄い田舎だったそうで、出席した先生は大変だったようです。


その先生と私の関係がなぜ悪くなったかも書いておきます。教え出してひと月目くらいに「日本語能力試験」の模擬テストがありました。生徒から質問を受けるかも知れないと思い、私も問題を解いておくことにしました。しかし、そのテスト問題自体が誤字脱字だらけだったのです。このテストは生徒募集も兼ねて無料で行われていたので、100人ほどが参加していました。そこで、主任の先生に「これはいくらなんでもマズくないですか?」と言いました。「それは過去問題を写したものです。間違ってるはずはありません!」と言われました。主任の先生はかなり日本語の苦手な方でした。「いや、だから単にタイプミスなんでしょ?」と答えました。私としては、誰かがチェックするべきだし、誰もいないなら私に頼んでもよかったのにと思ったわけです。で、その模擬テストを打ち込んでいたのが、その女性の先生だったのです。それ以来、生徒たちにも私の悪口を言うようになったようです。この先生は人気のある先生だったので苦労しました。もう、この学校については書きません。さようなら〜!