ハノイの日本人

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金融危機についてマスコミに問いたいこと。

金融危機に対して、マスコミ側からこういう反省がでてくるのは、凄いですよね。フィナンシャル・タイムズの編集者がした講演の要約だそうです。それを読んで少し考えてみました。


◉英国版「マスゴミ」の反省(himaginaryの日記)
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20090426
『FTの編集者ライオネル・バーバーが、今回の危機に関するマスコミの自省の弁を書いている。イェール大学で講演したものの要約とのこと。内容をざっとまとめると以下の通り』
『マスコミに問われているのは、ウォーターゲート事件の審判の時と同様、何を知っていたのか、そしてそれをいつ知ったのか、ということ』


例えば、株、市場についての報道をする場合、「事実だけを忠実に伝えて行く」というようなスタンスは、あるんだと思う。「偏向しないように」とか。でも、事実にだっていろいろある。そのことに自覚的かどうか? こんなデータがある。こんな意見がある。その中から、どれをピックアップするのか? 突出した意見をピックアップすることで、報道側がリスクを背負う可能性もある。スポンサーの利益に反することである場合ならなおさらだ。そう考えると、結局はコンセンサス的なところに落ち着いてしまう。だから、目に見える形で事件が起きるまで、報道することはできない。今回で言ったら暴落だ。


でも、実際には、本当にわかってなかったんだと思う。日々起きていることを消化するだけで精一杯って人も多いだろうし。マスコミとして、それでいいのか? いや、実際にそうだったわけだ。「百年に1度の」って言葉も、「地震を予想しろって言うのか?」ってことかも知れないし、難しかったことは確かなんだろう。でも、だからこそ、事後の分析(反省)が大事になってくる。


もうひとつ、日本だって、バブルが崩壊するまでは、土地が永遠に上がると信じてたんだから。「上がり過ぎだ!」と思っていた人だって、調整した後はゆるやかにだとしても再び上昇すると思っていたことだろう(違うかなー?)。予期しないことってのは、起こるものなんだろう。日本の場合、バブル崩壊後の反省が今回の金融危機に活かされたんだろうか?