ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニコノ1. KinKi Kids『ジェットコースターロマンス』。

週イチでジャニーズの名曲を紹介して行くシリーズをはじめます。関ジャニ∞『 PUZZLE 』の解読を日夜続けているわけですが、その中で新たな発見もありました。それを披露して行くことにします。題して「ジャニーズあの曲この言葉」です。『ジャニコノ』と呼ぶことにします。「ジャニコノ1. 」は KinKi Kids の3rdシングル『ジェットコースターロマンス』から「いいだろ?」ですw 



『ジェットコースターロマンス』は、キンキのデビュー曲『硝子の少年』と同じく作詞:松本隆、作曲:山下達郎のコンビの作品です。出だしの歌詞は「♪ 波はジェットコースター 素敵な風を集めながら 君をさらいたい いいだろ?」です。ずーっと気になっていたんですよ、この「いいだろ?」。あまり他の歌では出て来ない言葉でしょ? で、思い出すのはこの歌くらいじゃないですか?



♪ 幸せだなァ 僕は君といる時が一番幸せなんだ 僕は死ぬまで君を離さないぞ、いいだろ?


加山雄三の『君といつまでも』、間奏でのセリフです。めちゃ名曲ですね。みなさんは誰に「いいだろ?」と言って欲しいですか? 想像してくださいw ちょっと、この動画では「いいだろ?」が聞こえづらいかな。この曲の作詞は岩谷時子、作曲は弾厚作加山雄三)です。岩谷時子さんのジャニーズ作品としては、郷ひろみの名曲『男の子女の子』『花とみつばち』などがあります。偉人ですね。


さて、『ジェットコースターロマンス』の作詞をした松本隆は、なぜ「いいだろ?」という言葉を使ったのでしょうか? 偶然ではないですよ。ちゃんと理由があるんです。以前、キンキのデビュー曲『硝子の少年』について書いた文章があります。「♪ 指に光る指輪 そんな小さな宝石で 未来ごと売り渡す君が哀しい」という歌詞に注目した文章です。見てください。


SMAP をなめんなよ! 第2回
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20081116/1226829712
『「光る」=光GENJI 、「小さな宝石」=「Diamondハリケーン」、「君」=ジャニーズですw ほとんど、陰謀史観のように思われるかも知れません。でも、「硝子の少年」は Kinki Kids のデビュー曲でありながら、少年の心が死んでしまったと書かれている曲なのです。Kids を名乗るグループのデビュー曲なのにです。そのことは、「♪ STAY with me 硝子の少年時代の 破片が胸へと突き刺さる〜」の部分に顕著です。硝子は割れてしまったのです』


つまり、『硝子の少年』の歌詞には、「ジャニーズは、光GENJI の『 Diamondハリケーン 』において、これまで育ててきた「硝子の少年」を殺してしまった」と書かれているのです。そして、「硝子の少年」というシンボルを作り上げた本人、松本隆は『硝子の少年』で自らが作り上げた少年像を殺し、そして新たに、『ジェットコースターロマンス』でひとつ大人に近づいた若者の歌詞を書いたのでした。その中に松本隆はジャニーズに対するメッセージを込めたのです。


♪ 波はジェットコースター 素敵な風を集めながら 君をさらいたい いいだろ?


「波」は芸能界、「風を集めながら」は松本隆が所属していたバンドはっぴぃえんどの代表曲「風をあつめて」、「君」はジャニーズ、「いいだろ?」は「君といつまでも」です。通訳しますとこうなります。「はっぴぃえんどでアーチスト活動をスタートさせた私は、その後、ジャニーズとともに芸能界の荒波を渡ってきた。これからもジャニーズと共にチャートで戦える作品をつくりたい」です。しかし、『硝子の少年』が大人になったら、「若大将」になっているとは思いませんでした。驚きましたね。