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岡田外相、記者会見のオープン化を実行

悪名高き記者クラブに、崩壊の兆しが見え始めました。これまで総理官邸、省庁、警察などの記者会見は、テレビ、新聞など大手メディア15社の所属する記者クラブに独占されていました。外国人記者やフリーのジャーナリストは排除されていました。これは政府が情報をコントロールするのに都合がいい方式でした。気に入らない質問をする記者がいれば、その記者が所属するメディアを記者クラブから排除すればいいのです。当然、これまでの記者会見は「なあなあ」で済まされていました。仲間内だけで情報を独占していたのです。このような状況から、海外ジャーナリストからは「日本は民主化されていない国」と言われることもありました。もちろん、日本国民にはこのような状況は報道されません。中国よりも巧妙な方法で言論統制が引かれていたわけです。しかし9月29日、岡田外務大臣の手によって、記者会見のフリージャーナリスト、ネットメディアへの開放が行われたのです。今後、この動きがどこまで広がるのか、注目したいと思っています。



◉「記者クラブ談合」の一角がついに崩れた( JANJANニュース)
http://www.news.janjan.jp/media/0909/0909290965/1.php
外務大臣記者会見開放をめぐる経緯はこうだ——。岡田氏は外相に就任すると間もなく(18日付)、記者会見を記者クラブ加盟社以外にも開放すると発表した。この方針に待ったをかけたのが記者クラブだ。理由を示してほしいと岡田大臣側が記者クラブに申し入れていたが、今日に至るも記者クラブ側から明確な見解は示されなかった。これを受けて岡田大臣は29日の定例記者会見で「(記者クラブのみ記者会見に出席できる)従来のやり方を続けると、それ以外の記者と国民の知る権利を奪うことになるので、本日から開放に踏み切ることにした」と“宣言”した』


◉フリーやネット記者が参加する「歴史的な日」 外相記者会見のオープン化が実現( J-castニュース
http://www.j-cast.com/2009/09/29050507.html
『これまで一部のメディアだけに限定されていた閣僚会見の扉が少し開いた。岡田克也外相は2009年9月29日、記者会見のオープン化を実行に移した。外務省の会見室にはフリー記者やネットメディアも含めた多数の記者がつめかけ、熱気に包まれた』
『会見終了後、フリーランスのビデオジャーナリストとして活動してきた神保哲生さんは「今日は歴史的な日だと思う。記者会見の開放問題に20年間取り組んできたが、日本におけるいろいろな問題の根っこに情報公開の問題があると確信している。今回の記者会見開放は、日本の政治や経済に変革をもたらす一歩になるのではないか」と感慨深げに話していた』