ハノイの日本人

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為替介入はしたけれど…

とりあえずは急激な円高は一服してるみたいですね。でも、為替介入よりもやってもらいたいのは金融緩和ですよ。デフレから脱却するとこ。これを目標に掲げて政府も日銀も必死になってほしいですね。人ごとみたいに語るのはそろそろやめにしましょう。以下の文章は為替介入前に書かれた文章ですが、いまの状況がわかりやすく説明されています。もうずーっと同じ問題で立ち止まってる日本ですから。


◉日銀よ、大胆な円高対策を/若田部昌澄(早稲田大学教授)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100915-00000001-voice-pol
『現在の円高の背景がデフレであるならば、政策の王道は日銀による一層の金融緩和である。もっとも、官僚機構的には為替は財務省の専管事項であり、日銀が為替に口出しすることはおかしいという議論はあるだろう。また、中国による人民元の切り下げのような為替操作は国際的に問題とされかねない。しかし、日本の場合はデフレが進行しており、国内でのデフレ退治のために金融緩和を行なうことは誰にも非難される筋合いではない。そして国内でのデフレ退治は、結果として円高の緩和につながる。まさに一石二鳥である。日銀は堂々と、そして粛々と金融緩和を進めればよい。だが、日銀は政府が動かないと動かない。政府と日銀は一種の駆け引きを行なっていて、日銀法で守られているかぎりは、日銀側が有利である。政府としては「追加経済対策」をにおわせることで先に動くことを示し、日銀の協力を引き出すくらいしかできない。その結果がどうなるかは、本稿執筆時点では不明である。これまでの歴史からして、日銀が大胆な緩和措置を行なうとは思われない。首相と日銀総裁のまともな会談すら、行なわれない始末である。せいぜい、日銀の新貸出制度の額を少し増やす程度で終わるのでないだろうか。だとしたら、日本のデフレ圧力は軽減されず、円高傾向も一時的にしか抑えられない。こうしたことが繰り返されてよいのだろうか』
 

◉景気の二番底、日本以外で陥る恐れはない=OECD事務総長
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17232320100914
『事務総長はアンカラでロイターのインタビューに応え「回復は減速しているが、景気の二番底はない。単なる回復の減速だ」と述べた。その一方で「日本は例外だ。日本は10年間にわたりデフレと格闘しており、状況が異なる」とし、日本以外の国で「景気が二番底に陥ることは予想していない」と語った』