ハノイの日本人

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そもそも 宇宙戦艦ヤマト の主役は ヤマト じゃないの?

機動戦士ガンダム』のヒーローは アムロレイ だし、『新世紀エヴァンゲリオン』のヒーローは 碇シンジくんですよね。でも『宇宙戦艦ヤマト』のヒーローは 古代進 じゃないと思うんですよ。私は ヤマトブーム を体験したのは、小学校に入る前だったと思います。で、古代進 はたしかに中心人物なんですけど、みんなが熱狂してたのは ヤマト そのものであり、作品の世界観だったと記憶しています。だから、ヤマト がかっこよければ、作品のファンは怒らないと思いますよ。違うかな?



例えば、みんながセリフを覚えたのは「エネルギー充填開始!」なんていう ヤマトが「波動砲」を撃つ前のセリフだったり、「人類滅亡の日まで後**日 ヤマトよ急げ!」だったりしましたから。古代 本人がどうのではなく、ヤマト を中心にしたものでした。もちろん、いま映画化するなら、別のアプローチが必要ですよね? だって、アニメの ヤマト がスタートしたのは 1974年。『スターウォーズ』の公開が 1977年ですから、戦艦がバンバン打ち合いしてるの自体に興奮した時代でしたし。まあ、映画観ないことには感想も書けないですけど。


◉監督のせい? 映画『ヤマト』でいつも通りのキムタクを演じた木村拓哉
http://www.cyzowoman.com/2010/11/post_2640.html
『主演・SMAP木村拓哉で実写化した映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の公開が12月1日に迫り、何かと注目を浴びている。(中略)主人公・古代進をキムタクが演じると決まった時点で、「ヤマトファンは拒絶反応を示すことは間違いない。ヒロインの黒木メイサも色白で古風な美女のイメージからはかけ離れている」(同)と言われていたが、完成した作品もやはり、オリジナルアニメとのギャップが大きかったようだ。「もはや、古代進ではなくただのキムタク。そもそも、髪型から違うし、趣味と公言しているサーフィンに励んだのか、無駄に日焼けしている。劇中ではものまね芸人にマネされそうな『離せよ!』というセリフも出てくるし、黒木がお気に入りなのか、キスシーンが無駄にありました」(試写会に行ったテレビ関係者) さらに、決定的な違いはその演技の質だという。「2006年公開の映画『武士の一分』とあまりにも演技にこもっている熱量が違いすぎたので、本当に同じキムタクが演じているのか、と思いました。今回のキムタクは、素の彼のままで、アドリブも盛り込むし、『HERO』や『ロングバケーション』の頃の演技と全く"チェンジ"していなかったです」(試写会に行ったテレビ局関係者)しかし、今回の演技がいつも通りのキムタクであった理由は、本人以外に原因があったという声もある』


で、また「いつも通りのキムタク」という「いつも通りの文章」です。もう 毎週書くかな? 『サイゾーウーマン』のジャニーズ・ネガティヴキャンペーンを取り上げます。この「いつも通りのキムタク」という表現は定番化してるんですけど、私にはよくわからないんですよ。これがなにを意味してるのか。私はずっと SMAP は好きでしたが、最近になるまで 木村拓哉 のドラマをほとんど観て来ませんでした。ですから「キムタク」が社会現象化していたときの空気がよくわからないのです。この文章でも『武士の一分』では違ったと書かれています。ドラマ『月の恋人』でも、『 HERO 』や『ロンバケ』とはまったく違いました。じゃあ、なにが「いつも通りのキムタク」なんでしょう? どこかに説明した文章があるでしょうか?


マスメディアの人たちが言う「いつも通りのキムタク」は、恐らくマスメディアが率先して作り上げたものですよね? わかりやすく簡略化してブームをつくる。お得意でしょうから。それに対して 木村拓哉自身 は反発していました。「キムタク」と呼ばれることが嫌なのではなく、「キムタク」という本人を簡略化したイメージ、それが勝手に巨大化し 一人歩きすることに 反発していたと思うのです。そして、ブームのピークが過ぎれば、その巨大化したイメージを今度は袋叩きにする。自分たちでつくり、自分たちで叩く。本人がどうであろうとお構いなしです。


日本ではここ数年、首相が次々に交代しています。異常事態です。それに大きく加担しているのはマスメディアです。首相というのは政治家のピークではあるでしょう。そして、ピークから3ヶ月もすれば、今度は粗捜しの開始です。マスメディア自身がヒーロー気取りで、自分たちが設定した「悪」を叩きまくります。そして、ここでは視聴率の代わりに世論調査が利用されます。叩けば叩くほど首相の支持率は下がって行くのです。叩く中身は別になんでもオッケーです。もう、めちゃくちゃです。木村拓哉 がドラマ『 CHANGE 』で首相を演じて以降、本格的に叩かれだしたのも偶然ではないと思います。誰かを中心にブームをふくらまし、ピークが過ぎれば 今度は叩く方で儲ける。往復で儲けるビジネスモデルなのでしょう。加担したくないですね。